鼻ペチャでまん丸お目めが可愛らしいパグ。
その何とも言えない可愛さに惚れて
『パグを飼いたい!・・・』
と考えている方も多いのではないでしょうか。
紀元前から飼われていたパグは古い歴史をもつ犬種の一つで、
もともとはチベットの僧院で飼育されていたといわれています。
ここでは、「パグってどんな犬か、性格や特徴・飼い方」等について判りやすくまとめてみました。ぜひ愛犬のケアに役立ててください。
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パグの特徴
パグはスクエアな体格とがっちりしていて筋肉質です。短毛で滑らかな毛並み、しわくちゃの顔が特徴です。
耳は前に垂れたボタン耳と、短く巻いているローズ耳があります。目は丸く、しっぽは巻いています。
鼻が短いため、いびきをかいて寝る個体も少なからずいるようです。
理想体重は6.3~8.1kgとされています。
パグの性格
パグは明るく陽気で素直で落ち着いているという、良い子の典型のような性格ですが、頑固でマイペース、嫉妬深く甘やかしすぎるとわがままになるという面もあります。
警戒心が少なく無駄吠えもあまりないので、番犬には向きません。
しつけ・・・愛嬌が良くて遊び好き。でも、ガンコな一面も・・・
陽気で愛嬌がよく遊び好き。穏やかな性格で世話好き、攻撃性も少ないため、子供のいる家庭でもよく飼われているようです。無駄吠えが少ないので、集合住宅での室内飼いにも向いています。
ただし、人といることを好むため、長時間のお留守番は苦手です。
人や他の犬ともフレンドリーに遊べますが、反面、ガンコでマイペースな面も。しつけが厳しすぎるとすねてしまい、かえってしつけづらくなってしまうこともあるようです。
粘り強く、くりかえししつけて、できたらしっかりと褒めてあげましょう。
典型的な「褒めると伸びる子」です。
また、食べ物への執着心が強く、太りすぎてしまう傾向もあります。
ストレス・・・太りやすいので、朝夕の散歩が必須・・・です。
パグは太りやすいこともあり、朝夕1日2回のお散歩が欠かせません。ただし、夏の暑さに弱く熱中症になりやすいので、夏は室内で十分に遊んであげるようにしてください。
冬の寒さにも弱いので、散歩時には洋服を着せてあげると好いです。
パグの歴史
パグは最も古い犬種のひとつであり、祖先は紀元前2000年くらい前の古代アジアにいたとされ、当時はまだ大型犬であったと推定されています。
チベットの僧院で飼育され、チベタン・スパニエルやペキニーズなどを使って交配されて小型化したと伝えられています。
その後、仏教を通じて中国に入り、魔よけになるとして中国の皇室で大切に飼われていました。
最初の記録は紀元前600年頃から、中国の美術品や文献に登場し、この頃にはパグらしい容姿になっていたようです。
長く中国国内で飼われていたパグの祖先をヨーロッパにもたらしたのは、世界初の株式会社と言われ中国との交易も進めていたオランダ連合東インド会社とされています。
オランダにわたったパグは王室や貴族に愛され、とりわけオランダ王室とは浅からぬ縁を保ち、王室で繁殖されたり、絵画に登場したり、王室の墓標に刻まれたりと、長く愛されることになりました。
やがて、王室ひいきの犬としてオランダ国内で人気が高まり、王室や貴族以外にも官僚や軍人、資産家などにも飼われるようになりました。
17世紀になるとオランダのスペイン侵攻により、オランダ軍人が連れていたパグの存在がヨーロッパに伝えられ、さらにイギリスに渡ることになります。
当初は王室や貴族の愛玩犬だったパグは、やがて、当時イギリスの富裕層に流行していたキング・チャールズ・スパニエルと人気を二分する存在となりました。
18世紀にはフランスのナポレオン皇帝の妻・ジョセフィーヌの愛犬として、彼女の危機を何度も救ったという逸話があります。
イギリスのウイリアム3世、ロシアのエカテリーナ2世などもパグを飼っていたことで知られています。日本には14世紀頃には伝えられていたといわれています。
アメリカに伝わったのは19世紀、1885年にアメリカンケネルクラブに公認されました。
パグの飼い方
パグは活発ではなく太りやすいため、運動は必要です。健康な個体なら、1日に30分くらいの散歩と、室内での遊びなどを行いましょう。
ただし、暑さ寒さに大変弱く、特に夏は熱中症にかかりやすいので、無理をしてはいけません。暑い時期は涼しい室内で運動をさせ、栄養管理に気を配ります。
明るく人懐こい性格で比較的飼いやすい犬種ではありますが、わがままになるほど甘やかすと、テコでも動かない頑固さが前面に出てきてしまいます。
いつも考え事をしているような顔をしていますが、賢い方ではありません。
しつけは根気よく教えてあげます。
パグは短毛でトップコートは滑らかな毛質ですが、ダブルコートなので下毛があり、換毛もしますので、抜け毛はあります。暑さ対策や皮膚病対策のため、ブラッシングは定期的に行ってあげます。
においは少ない傾向ですので、シャンプーは1カ月に1度くらいでも良いです。
ただし、顔や体のシワには汚れがたまりやすく、臭いや皮膚病の原因にもなりますので、こまめにふき取りましす。
パグの毛色・・・人気色はフォーンとブラック
JKCで認められているのは・・・
・フォ-ン
・ブラック、
・シルバー、
・アプリコット・・・の4色です。
フォーンは、金色がかった毛色に顔や耳が黒いパグの代表的な色。日本での人気は、フォーンとブラックです。
パグの毛色はシルバー、アプリコット、フォーン、ブラックがあります。
ブラック以外では、マズルやマスク、耳、頬、前頭部などに黒が入る個体が多いです。
パグの気を付けたい病気
パグで起こりやすい病気として、パグ脳炎と呼ばれる疾患があります。病名としては壊死性髄膜脳炎(えしせいずいまくのうえん)と言い、突然、けいれんを起こして倒れます。
パグ以外の犬でも報告がありますが、パグの場合は重症化しやすく予後不良に陥ることが多いようで、パグ脳炎と呼ばれるようになったようです。
てんかんと症状がよく似ていますが、ふらつき、旋回、斜頸などの症状もあります。時間をかけて重症化することが多いてんかんと違って、パグ脳炎は短い期間に症状が進行して死に至るケースが多く、数日~数週間で亡くなってしまいます。
原因は解明されておらず治療法がないため、ステロイドや抗けいれん薬などの投与を対症療法的に行うことになります。
関連記事:犬と暮らす・犬の病気【神経疾患】壊死性髄膜脳炎(パグ脳炎)とは?
パグなど鼻の短い犬種では、口の中の上あごの肉が垂れてくる軟口蓋過長(なんこうがいかちょう)や、鼻の穴が狭くなる鼻腔狹窄(びくうきょうさく)など、呼吸器の疾患が起こりやすいことが知られています。
ひどくなると呼吸困難になりますので、早めに気づいて治療をします。
パグはしばしば、ふがふがという呼吸をしますが、あまりにひどい場合、回数が多い場合、見た目にも苦しそうな場合は要注意です。
顔にシワが多いパグですので、シワの中を清潔にしないと、ふけや脂肪など老廃物の汚れがたまります。この汚れをエサにした菌が繁殖し、炎症を起こすのが膿皮症です。
特に春から秋にかけて高温多湿の時期は起こりやすく、治療に時間がかかります。
必要に応じて抗菌シャンプーを使い、短毛でもドライヤーをしっかりかけて、根元まで乾燥させてあげます。
「しつけのプロ」のチカラを借りるのもアリだと思います
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最近では、動物病院でもしつけ教室を行っているところが増えています。
大切なのは、「犬がプロのいうことを聞くようになること」ではありません。
「犬が飼い主と信頼関係を築けるようになること」です。そのため、プロのアドバイスを受けながら、飼い主自身がしつけていけるような方法をおススメします。
関連記事:最強の「犬社会化トレーニング方法」はどうするの?ポイントは?
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関連記事:ブッチドックフードの良い評価、悪い評価、特徴、お得な購入方法も徹底解説!
まとめ
ここでは、「パグってどんな犬か、特徴・飼い方」等について判りやすくまとめてみました。
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愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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