【犬と暮らす】健康管理

犬が異常にハアハアしてる?よくある4つの理由とその見分け方?

犬が口を開けて舌を出し「ハアハア」と浅くて荒い呼吸を繰り返す行動をパンティングと言います。

これは体温を調節するために行っていることで、ごく自然な行動なのですが、もし異常なパンティングをしているときは要注意です。

犬の呼吸が「浅くて、荒い」のですが大丈夫でしょうか?

病気の前兆でしょうか?

呼吸から病気を見分けるポイントについて解説します。
ここでは、「犬が異常にハアハアしてる?よくある4つの理由?」等について判りやすくまとめてみました。

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  1. 犬はハアハアして体温調節する
    1. ハアハアしてる犬の舌が真っ赤だけど大丈夫?
  2. 嬉しくて、興奮してハアハアする
  3. 病気が原因でハアハアする
    1. 発熱している
    2. 痛みがある
      1. ・体を触ろうとすると振り向いてくる ・体に触れている飼い主さんの手を噛もうとする ・体をこわばらせる ・触ろうとするとビクッとする これらは、体に痛みや違和感があるサインです。放置せず、動物病院を受診しましょう。
    3. 呼吸器や循環器疾患
  4. 緊張やストレスでハアハアする
    1. ハアハアする以外のストレスサインに注目
      1. ・地面のにおいをかぎはじめる ・鼻の先をペロペロする ・頻繁にあくびする ・伸びをする ・体を震わせる・・・これらは、犬がよく見せるカーミングシグナルの例。 もし「愛犬が不安を感じているかもしれないな・・・」と思うような状況で愛犬がハアハアしていたら、同時に上記のようなしぐさが見られないかにも注目しましょう。
  5. 犬がハアハアしてる時の異常の見分け方
      1. ■さらに、 ・真っ赤な舌を出している ・たくさんのよだれを垂らしている ・激しいハアハアがとまらない ・体が熱い こんな状況の時には、熱中症の疑いがあります。
  6. 注意したい異常なパンティングの原因
    1. 注意したい異常なパンティング
    2. 熱中症による高体温
    3. 熱中症になってしまった時は
    4. 夏はお散歩の時間に気をつけましょう
    5. 落ち着かない・震えている・ストレスを感じている
    6. 心臓病などの「病気」による息切れ
      1. 異常なパンティングの原因となる主な病気
      2. 「僧帽弁閉鎖不全症」とは、心臓にある弁がきちんと機能せず、血液が逆流してしまう病気で、犬にとっては決して珍しい病気ではありません。特に小型犬が発症しやすいと言われ、投薬や手術が必要になってきます。
      3. 「心室中隔欠損症」とは、生まれつき心臓の壁に穴が空いている病気です。こちらも投薬や手術といった治療を行います。
  7. 病気の早期発見は日頃の観察がポイント
  8. 愛犬の異常な「ハアハア」に気づくポイントは?
  9. 短頭犬種は「短頭種気道症候群」に要注意
      1. ◆代表的な病気は、 ・鼻の穴が狭く空気が通りづらい「狭窄性外鼻孔(きょうさくせいがいびこう)」、 ・鼻と口を隔てる軟口蓋が呼吸の邪魔をする                「軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)」、 ・気管がつぶれて呼吸ができなくなる「気管虚脱(きかんきょだつ)」 ・・・などです。総称して「短頭種気道症候群」と呼ばれています。
      2. 短頭種気道症候群の疑いがある呼吸音やパンティング
  10. まとめ
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犬はハアハアして体温調節する

犬が口を開け、舌を出してハアハアと浅くて速い息をすることはよくあります。これを「パンティング」と言います。

犬が舌を大きく出してパンティングする理由のひとつは、体温調節です。人間も犬も、エクリン腺と呼ばれる汗腺から出る汗で体温調節をします。

しかし、犬には、肉球や指の間、耳、鼻先などのほんのわずかな部分にしかエクリン腺がありません。人のように汗をたくさんかけないかわりに、犬はハアハアと息をして熱を逃がし、体温を調節しています。

舌や口にある唾液に外気を当て、 液体が蒸発するときにまわりの熱を一緒に奪うという現象を利用して体温を下げているのです。

ハアハアしてる犬の舌が真っ赤だけど大丈夫?

ハアハアしている犬の舌が真っ赤で、吐息や体が異常に熱い、意識がもうろうとしているようなときは、熱中症のおそれがあります。パンティングだけでは体温調節が間に合っていないのです。

すぐに涼しい部屋へ移動して、応急処置をし、動物病院を受診しなくてはなりません。

一方、意識もしっかりしていて、特に体温が上がっていないならば、涼しい部屋で休ませ、水を飲ませてあげるといいでしょう。それ以上体温が上がらないようにしてあげてください。

ハアハアしている犬の舌が真っ赤になるのは、熱くなった体では血管が拡張するため。体に溜まった熱をパンティングで効率よく放出するのに役立っていると考えられます。

嬉しくて、興奮してハアハアする

嬉しくて興奮している犬がハアハアパンティングするのは、特に問題のあることではありません。 「楽しくてたまらない!!」という気持ちがあふれ出しているように見えることもあります。

遊びの中で興奮しすぎて、うなったり、力加減がわからなくなったりするようならば、適度なところでクールダウンさせてあげましょう。

病気が原因でハアハアする

犬がハアハアしてるときに特に気を付けたいのは、病気が原因で呼吸が荒くなっている可能性があるという点です。犬がハアハアと荒い息をするときには、病気が原因である可能性があります。

発熱している

発熱しているとき、犬はハアハアとした息を長く続けることがあります。

体全体が熱いと感じるときはもちろん、足の裏や耳が普段よりも熱く感じるときには、できれば、時間をあけて何度か体温を測りましょう。愛犬に元気がないなら、なおさらです。

発熱の原因はさまざまです。なるべく早急にかかりつけの動物病院を受診し、獣医師の判断を仰ぐことをおススメします。

痛みがある

体のどこかに痛みがある場合も、犬はハアハアと荒い息をすることがあります。不機嫌になったり、元気がなくなったりすることもよくあります。

・体を触ろうとすると振り向いてくる ・体に触れている飼い主さんの手を噛もうとする ・体をこわばらせる ・触ろうとするとビクッとする これらは、体に痛みや違和感があるサインです。放置せず、動物病院を受診しましょう。

呼吸器や循環器疾患

呼吸器や循環器にトラブルがある場合にも、ハアハアと荒い息をすることがあります。呼吸器や循環器のトラブルは、愛犬の命に関わることも多く、早めの治療が必要です。

愛犬が一日中ハアハアしているような場合や、ハアハアしながらも落ち着きなく、居場所が定まらない感じでウロウロしている場合、肩で息をするようならば、すぐにでも診察を受けることをおすすめします。

緊張やストレスでハアハアする

犬は緊張している時や、ストレスを感じている時にもハアハアします。

動物病院が苦手で、病院に行く途中や診察中にハアハアしてしまう犬は多いものです。

また、車が苦手な場合は車内で、雷が苦手な犬の場合は、雨雲が近づき天気が悪くなってきたときや、ゴロゴロと雷がなっているときなどにも、ハアハアと荒い息をしている姿が見られます。

ハアハアする以外のストレスサインに注目

ストレスがかかったり緊張したりしている時に、犬が自分を落ち着かせるためにとる行動をカーミングシグナルと呼びます。

・地面のにおいをかぎはじめる ・鼻の先をペロペロする ・頻繁にあくびする ・伸びをする ・体を震わせる・・・これらは、犬がよく見せるカーミングシグナルの例。 もし「愛犬が不安を感じているかもしれないな・・・」と思うような状況で愛犬がハアハアしていたら、同時に上記のようなしぐさが見られないかにも注目しましょう。

愛犬がストレスを感じている様子があったら、できればストレスの元から遠ざけてあげましょう。

それが難しければ、優しく声かけをしたり、いつもより多めに撫でてあげたり、大好きなおやつやおもちゃで気分転換させたりして、落ち着かせてあげてください。

犬がハアハアしてる時の異常の見分け方

犬のハアハアが特に問題ないものなのか、それとも病気によるものなのか、見分けるいくつかのヒントを紹介します。

  • 気温や湿度が高くないのにハアハアする
  • 運動直後ではないのにハアハアする
  • 興奮する要素がないのにハアハアする
  • いやなことがない場面でハアハアする

まず、愛犬がハアハアするような理由に心当たりがないにも関わらず、呼吸が荒い時は要注意です。愛犬の様子もよく観察しておきます。

  • ハアハアする呼吸に、ガーガー、ヒューヒューなどの雑音が混じる
  • 舌の色が白っぽい、紫色っぽい
  • 元気がない
  • 体を触ると嫌がる
  • 体温が高い
  • ハアハアが全然収まらない
  • いつもよりもハアハアする感じが激しい

これらに当てはまる場合には、すぐに動物病院へ連れて行ってあげることを強くおススメします。愛犬の命を守るためにも、躊躇しないことが大切です。

■さらに、 ・真っ赤な舌を出している ・たくさんのよだれを垂らしている ・激しいハアハアがとまらない ・体が熱い こんな状況の時には、熱中症の疑いがあります。

飼い主さんがそこまで暑くないと感じる環境でも、犬が熱中症を起こすケースは多々あります。大至急体を冷やしながら動物病院を受診してください。

関連記事犬熱中症の見分け方はどうする?初期症状やその後の症状を紹介!

関連記事犬 熱中症原因はなに?症状や応急処置も確認して愛犬を守る!

関連記事怖い熱中症!熱中症になりやすい犬の特徴を8つ説明します。

注意したい異常なパンティングの原因

注意したい異常なパンティング

  • パンティングが長時間おさまらず、苦しそうにパンティングを繰り返している
  • 運動・興奮しているわけでもなく、気温も高くない(体温を下げる必要がない)のにパンティングをしている
  • パンティングをしながら呼吸音に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった異常な音が混ざる

こういった異常なパンティングは、犬の心身にあらわれた不調のサインであることが多く、放置すると重大な病気を見逃してしまう恐れがあります。

熱中症による高体温

熱中症は、犬を飼う際に気をつけなくてはならない病気のひとつです。犬種によって差はあるものの、犬は基本的に暑さに弱い生き物です。

気温が25度、湿度60%を超えると熱中症の危険性が高まります。

暑さによって体温が上がると、犬はパンティングをして体温を下げようとします。

しかし、気温が高いとパンティングをしても周囲の熱い空気を取り込むことになってしまい、体内の熱をうまく下げることができず、熱中症になってしまうのです。

熱中症になってしまった時は

愛犬が熱中症になってしまった場合は、応急処置として、涼しい場所や風通しのよい日陰に移動させて水を飲ませましょう。

自ら水を飲んでくれないときには愛犬の口の周りを水で濡らすなど、少しでも水分補給をさせてください。※飲もうとしない時に、無理に飲ませるのはNG!です。

さらに、布にくるんだ氷や保冷剤を、首や脇、足の付け根など、動脈が通っている部位に当てると効率よく体温を下げることができます。

もし、苦しそうなパンティングがおさまらず、愛犬がぐったりしている、ふらつく場合は動物病院に電話をし、獣医師の判断を仰ぐことも大切です。

また、応急処置によって愛犬の様子が落ち着いたからといって「もう大丈夫だろう」と自己判断をすることは危険です。少しでも熱中症の症状が見られた場合には、動物病院を受診するようにしましょう。

パンティングはもっともわかりやすい熱中症のサインであり、早めに気づくことが重症化を防ぐポイントとなります。また、熱中症は何よりも予防が大切です。

室内で飼う場合は風通しをよくする、エアコンで室温を調節するといったことを心がけます。

夏はお散歩の時間に気をつけましょう

暑い季節、日差しで暖められたアスファルトの地面は60℃以上になることもあります。人間より顔が地面に近い犬は、地面の照り返しの熱を直接浴びてしまいます。

日中の散歩は避け、早朝のまだ涼しい時間帯や、夕方以降の日没後に行くようにします。
熱中症対策としてだけでなく、地面に溜まった熱による肉球の火傷も予防できます。

落ち着かない・震えている・ストレスを感じている

パンティングをしながらウロウロと歩き回って落ち着きがない、全身を震わせているといった場合は、心理的なストレスを感じている可能性があります。

たとえば、大きな音が聞こえて恐怖を感じている、初めての場所で緊張しているといったケースです。

動物病院に連れていったときにパンティングをする犬も少なくありません。

ストレスを感じていたり緊張をしているときは、このほかにも、頻繁にあくびをする、尻尾を腹のほうへ丸める、よだれを垂らすといった行動がみられます。

こんなときは何がストレスの原因になっているかを突き止め、それを取りのぞいてあげます。

外の音が気になっているのであれば窓を閉める、飼い主が寄り添い、声をかけて安心させてあげるなどの方法があります。

心臓病などの「病気」による息切れ

異常なパンティングの原因として、呼吸器や循環器に何かしらの疾患を抱えているケースも考えられます。気管支や肺といった呼吸器のほか、心臓病の可能性もあり、見逃してしまうと命に関わります。

異常なパンティングには以下の病気が考えられます。

異常なパンティングの原因となる主な病気

  • 僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)
  • 心室中隔欠損症(しんしつちゅうかくけっそんしょう)
  • 肺炎
  • 気管支炎

「僧帽弁閉鎖不全症」とは、心臓にある弁がきちんと機能せず、血液が逆流してしまう病気で、犬にとっては決して珍しい病気ではありません。特に小型犬が発症しやすいと言われ、投薬や手術が必要になってきます。

「心室中隔欠損症」とは、生まれつき心臓の壁に穴が空いている病気です。こちらも投薬や手術といった治療を行います。

心臓病をはじめとする内臓疾患は、犬の寿命や健康に深く関わってきますので、疑わしいときは動物病院で診てもらいます。

動物病院では、血液検査やレントゲン検査のほか、心電図検査、超音波検査といった検査で病気を見つけます。

病気の早期発見は日頃の観察がポイント

犬がハアハアするのは、多くの場合は体温調節や、ストレスを感じて緊張していることによるもので、しばらくすれば収まります。その一方で、病気が原因でハアハアすることがあるのも事実です。

愛犬の平熱や呼吸数、呼吸の深さなどを日頃からチェックしておくと、状態の比較に役立ちます。

いつもこんなにハアハアしたっけ?
何かいつもと違うかも?
と感じたときは、躊躇せずに動物病院を受診することをおススメします。

愛犬の異常な「ハアハア」に気づくポイントは?

「ハアハア」とパンティングをするのは犬の特徴のひとつですが、場合によっては病気のサインという可能性もあります。ポイントは、普段と様子が違っているかどうかです。

日ごろからマメに愛犬を観察し、

・運動をしているわけでもないのにパンティングをする、
・明らかに苦しそう、
・異音が混ざっている

・・・といった場合は獣医師の診察を受けるようにします。

短頭犬種は「短頭種気道症候群」に要注意

短頭犬種とは、いわゆる「鼻ペちゃ」と呼ばれる鼻の短い犬のことです。

・フレンチ・ブルドッグ、
・パグ、
・ボストン・テリア、
・シー・ズー、
・チワワ、
・ペキニーズ、
・ボクサー、
・スパニエル系

・・・などがあげられます。

これらの犬種は鼻孔や気道が狭く、呼吸器の病気にかかることが少なくありません。

◆代表的な病気は、 ・鼻の穴が狭く空気が通りづらい「狭窄性外鼻孔(きょうさくせいがいびこう)」、 ・鼻と口を隔てる軟口蓋が呼吸の邪魔をする                「軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)」、 ・気管がつぶれて呼吸ができなくなる「気管虚脱(きかんきょだつ)」 ・・・などです。総称して「短頭種気道症候群」と呼ばれています。

短頭種気道症候群の犬は、呼吸音やパンティングにも異常があらわれます。

短頭種気道症候群の疑いがある呼吸音やパンティング

  • 安静にしているときでも呼吸時に「ブーブー」「グーグー」といびきのような音を出す
  • パンティング時に「ガーガー」といった音を出す

上記の症状が表れたときは注意が必要です。
狭窄性外鼻孔や軟口蓋過長症、気管虚脱は手術で改善させることが可能なため、早めに獣医師に相談することが大切です。

また、短頭犬種に限らず、肥満になるとさらに気管が圧迫されるため、お散歩を欠かさないなど体重管理にも気をつけましょう。

まとめ

ここでは、「犬が異常にハアハアしてない?よくある4つの理由?」等について判りやすくまとめてみました。ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?

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愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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