もうじき 孫が生まれるんですけど
赤ちゃんとワンちゃんの同居生活は大丈夫でしょうか?
イロイロと難しそう・・・。
どうしたら好いのでしょうか?
犬を飼っている飼い主さんが出産をする際には、
これから始まる新生活が楽しみであると同時に
「愛犬と赤ちゃんが上手く同居することができるのか」
「感染症は?」と心配事も多いですよね。
赤ちゃんが生まれる前に準備しておいた方が良いことや、感染症対策など「知っていれば」なくなる不安もあります。
ここでは、「犬と赤ちゃんは同居できるのか? 一緒に楽しく暮らすコツ」について説明をします。ぜひ愛犬のケアに役立ててください。
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- 犬と赤ちゃんが一緒に楽しく暮らすコツ
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- まとめ
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犬と赤ちゃんが一緒に楽しく暮らすコツ
犬と赤ちゃんが一緒に暮らす際に気をつけること
- 犬アレルギー
- 感染症
- 愛犬と赤ちゃんだけにしない
- 愛犬のしつけ
- 愛犬の世話の分担
愛犬と赤ちゃんを同居させる際には、気をつけなくてはならないこともあります。
犬アレルギーに気をつける
赤ちゃんと愛犬を同居させる際、最も気をつけたいことはアレルギー対策です。
「犬アレルギー」のアレルゲンは、犬の被毛やフケ、唾液などに含まれています。それらに付着したアレルゲンが人間の体内に侵入した際に、アレルギー反応を起こします。
軽いものでは、目の充血やかゆみ、咳、鼻水などの症状が現れます。症状が重くなると下痢や呼吸困難、めまいなどが引き起こされる恐れがあります。
定期的にトリミングやシャンプーを行ったり、室内の掃除をこまめに行ったりするほか、
赤ちゃんと愛犬が生活する空間をできるだけ分けて、赤ちゃんのいる部屋にアレルゲンを持ち込まないことが理想です。
完全にアレルゲンを取り除くことは非常に難しいので、神経質になりすぎずにできる範囲での対策を行うと良いですね。
アレルギーの原因
先にも紹介したように、犬アレルギーのアレルゲンは犬の被毛やフケ、唾液などに付着しています。赤ちゃんがアレルギーを発症するかどうかは、愛犬と生活を共にしてみなければわかりません。
「小さい頃から犬と触れあっていると免疫ができるため、アレルギー体質になりにくい」との意見がある一方、「アレルギーを発症させないためには、なるべくアレルゲンに近寄らない方が良い」との意見もあり、どちらが有効であるのか分かっていません。
アレルギーの発症原因で最も多いとされるのはハウスダストです。犬アレルギーであると判断するには検査を行うことになります。
万が一、赤ちゃんが犬アレルギーを持っていたとしても「できること」はあるので、すぐに愛犬を手放すという選択は取らないでください。
部屋を別々にする
愛犬が赤ちゃんのいる部屋に入れないようにすることにより、赤ちゃんがアレルゲンに触れる機会を減らすことができます。
また子供が成長していく過程でアレルギーが治ったという事象も多くあります。
空気をきれいに保つ
近年では温度管理をされた室内で飼育をされる犬が増えています。そのため季節に関係なく一年を通して換毛する犬も多いです。
特にゴールデンレトリバーやボーダーコリー、ポメラニアンなどのダブルコートを持つ犬種は抜け毛が多いです。
アレルゲンを付着している可能性のある被毛やフケが空気中に舞う恐れがあるので、こまめに掃除をして抜け毛を回収します。
空気清浄機や換気を行って部屋の空気をきれいに保つことも有効な手段です。
空気清浄機を使用することでアレルゲンをかなり軽減することが可能で、実際にアレルギーを持っている人の症状が抑えられたという事例もあります。
また床に落ちている犬の抜け毛やフケを吸い込むことがあるため、赤ちゃんを直接床に寝かせることは避け、なるべくベビーベッドを使用して、床からの距離をとることをおススメします。
部屋を掃除する
部屋の清潔を保つことは、アレルギー対策でとても重要なことです。
いきなり掃除機をかけるとアレルゲンが空気中に舞う恐れがあるので、先にウエットティッシュや濡れ雑巾などで軽く拭き掃除を行うことが好ましいです。
ブラッシングやシャンプーで清潔を保つ
赤ちゃんと愛犬が快適に過ごすために、愛犬のシャンプーやブラッシングをこまめに行うことも大切です。
シャンプーを行うことで8割以上アレルゲンを減らすことができるとの報告もあり、犬アレルギーや愛犬の皮膚病へも有効です。
ブラッシングの際には蒸しタオルで体を拭いてあげると、抜け毛が舞い上がりにくく被毛もきれいに保つことができます。
「汚れを落とす」という意味で、ブラッシングを行うタイミングは散歩の後が適しています。
赤ちゃんがいると、それまでのようには散歩の時間が取れなくなることもあります。
シャンプーやブラッシングは、愛犬とコミュニケーションを取れる良い時間ともなるので、積極的に行うと良いですね。
ただ犬によってはシャンプーのし過ぎで炎症を起こす恐れもあるため、どのくらいの頻度でシャンプーを行えば良いのか、一度獣医師に相談してください。
関連記事:本当に家庭でできますか?シャンプーのやり方とコツとは??
感染症に気をつける
感染症例
- サルモネラ菌
- カンピロバクター菌
- 回虫
- ノミ・ダニの寄生など
動物は人間が本来持っていない様々な細菌を保有しています。
犬だけが感染する感染症以外に、犬と人間共に感染する「人獣共通感染症」と呼ばれる病気もあります。もし犬が感染症を発症した場合、赤ちゃんにも感染する恐れがあります。
抵抗力の弱い赤ちゃんは重症化しやすいため、十分な注意が必要です。
感染させないためにも、愛犬に予防接種をきちんと受けさせることは大前提です。赤ちゃんとの同居が始まる前に健康診断や予防接種を済ませておくことが大切です。
普段の生活の中で、飼い主さんは
「愛犬とふれあった際には手を洗う」
「部屋や愛犬の使用している食器、おもちゃ、トイレなどを清潔に保つ」
・・・などを心がけてください。
また赤ちゃんがハイハイをするようになったら、愛犬のトイレや食器に触れないように「べビーフェンス」のような柵を使用することをおすすめします。
サルモネラ菌
サルモネラ菌とは腸内細菌のサルモネラ属の総称で、自然界に広く分布しています。
感染源のほとんどは生肉や卵など動物由来の食材が多いですが、犬や猫などのペットとのふれあいの中で感染することもあります。
潜伏期間は半日〜3日程度で、腹痛や下痢、嘔吐、発熱など食中毒の症状を起こします。
カンピロバクター菌
日本国内で発生する食中毒の原因の中でノロウィルスに次いで多いのがカンピロバクター菌です。
サルモネラ菌と同様に主な感染源は生肉で、菌に感染した人や動物の排泄物からも感染します。
潜伏期間は1〜7日程で、下痢や嘔吐、発熱を伴います。
回虫
回虫は人間や犬、猫などの哺乳類の小腸に主に寄生しています。犬が最も寄生されやすい線虫です。世界的に見てもその寄生率は高く、人間への感染も多く見られます。
回虫が腸の中でおとなしくしている感染初期は症状が現れにくいですが、幼虫が体内へ広がって行くと激しい腹痛や発熱、嘔吐などの症状を引き起こします。
ノミ・ダニの寄生
ノミやダニは犬や猫、人間などの生き物に寄生して、その血や皮膚を栄養に生息しています。
ノミやダニそれぞれの種類により寄生先が異なることもありますが、犬への寄生が多いマダニやヒゼンダニなどは犬だけではなく人間にも感染します。
感染すると皮膚の炎症やダニを媒介して「重症熱性血小板現象症候群(SFTS)」、「回帰熱」などを発症する恐れもあります。
対策 1:食事の前は手を洗う
愛犬に触れた後、食事や口にする食べ物に触れる際には、手を洗うことを習慣づけます。テーブルやキッチンなどに消毒液を置くこともおすすめします。
対策 2:犬のトイレを清潔にする
感染源となる菌や寄生虫が愛犬の排泄物から人間へ感染する可能性があります。そのためトイレやその周辺を常に清潔にして置くことが重要です。
特にうんちは放置をせず、速やかに処理するようにしてください。
対策 3:犬を室内飼育にする
外で飼われている愛犬は、室内で飼われている愛犬よりノミやダニ、寄生虫に感染するリスクが高いです。
室内飼いにすることで感染のリスクが減少するほか、愛犬自身も清潔を保てます。
対策 4:寄生虫駆除・ノミ・ダニ対策をする
室内で飼われている愛犬でも、散歩や病院への通院などで外へ出る機会はあるため、感染症のリスクはゼロではありません。そのため、ノミやダニへの対策をしっかりと行っておくと安心です。
犬を飼い始める際には検便をし、必要があれば「虫下し」を行います。駆虫後は散歩の際に変なものを口にしない限りは感染のリスクは減りますが、年に1回定期的な検査を行うことでさらなる安心を得られます。
対策 5:犬に口をなめさせない
犬は愛情表現の一つで、大好きな飼い主さんの顔や口の周りをなめることがあります。
スキンシップの一環として許容している飼い主さんも多いと思いますが、口を直接なめさせることは感染のリスクを高めることになるので、やめさせるようにしてください。
対策 6:犬に生肉を食べさせない
生肉には感染の原因となる菌が付着している可能性が高いです。オランダの大学による研究でも、生肉には多くの菌や寄生虫が付着しているとの報告がされています。
愛犬への感染を回避するためにも生肉は与えないことが賢明です。
犬と赤ちゃんだけにしない
赤ちゃんと愛犬が同じ部屋で過ごす際には、飼い主さんも一緒の部屋にいるようにしてください。
もし部屋を離れる場合は、愛犬を別の部屋へ連れて行くかケージに入れるようにします。
きちんとしつけを行なっている愛犬でも万が一があるため、目を離さないようにすることが大切です。
犬のしつけをする
赤ちゃんと愛犬が安全に暮らすためには、愛犬のしつけをしっかりと行うことが重要です。赤ちゃんが生まれる前に基本的なしつけをしておくことが望ましいです。
赤ちゃんは抵抗力が弱いため、愛犬とのふれあいの中で感染症にかかるリスクは高いです。そのため愛犬がむやみに人間の顔や手をなめないようにしつけることが大切です。
また愛犬の「飛びつき」も非常に危険です。赤ちゃんを抱っこしている際や、ベビーベッドで寝ている赤ちゃんに飛びつかれると、赤ちゃんがケガをする恐れがあります。
リスクを回避するため、飛びつかないしつけも必要です。
そのほかにも、トイレトレーニングをきちんと行うことで感染症対策になります。
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しつけが必要な理由
犬は元々「群れ」を作りその中でお互いを守り合い、協力し合って生きていた動物です。
そこには群れを統率するリーダーがいて、リーダーは群れに責任を持ち、メンバーはリーダーに従うことで厳しい自然界を生き延びてきました。
人間のペットとして飼われている犬も本来の習性から、飼い主さん家族を群れとみなします。
飼い主さんが必要以上に愛犬を甘やかすと、愛犬は自分の立場が飼い主さんより上=自分がリーダーだと認識をし、飼い主さんのいうことを聞かなくなります。
また飼い主さんに自分のいうことを聞かせようと、暴力的になることもあります。
赤ちゃんとの暮らしの中で、そのような事態は避けなくてはなりません。赤ちゃんが生まれる前に、愛犬には上下関係をしっかりと覚えさせる必要があります。
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関連記事:仔犬期に覚えさせたいしつけとはなに?しつけ方法はどうするの?
子供が苦手な犬は多い
子供は突然大声や叫び声をあげたり、いきなり走り出したりと予測不能な行動を取ることが多く、犬との接し方も乱暴な場合があります。そのため子供が苦手な犬は意外に多いです。
愛犬と赤ちゃんが自然に仲良くなるとは思わずに、飼い主さんが愛犬と赤ちゃんの様子をしっかりと観察してフォローすることが大切です。
飼い主さんとの間に信頼関係が築けていれば、飼い主さんが「大切にしている赤ちゃん」を愛犬も「家族の一員」と認識をして、愛情を持って接するようになります。
「飼い主がリーダー!!」と認識させる
先に紹介したように、犬は群れを作ってリーダーに従い生きてきました。その性質は人間と生活を共にするようになってからも基本的に変わっていません。
人間との暮らしの中では、人間がリーダーでなくてはなりません。リーダーは愛犬を「支配」する者ではなく「導き、守ってあげる」者です。
愛犬のリーダーになるためには、愛情を持って一貫した態度で良いことと悪いことの区別を教えることが大切です。
飼い主さんが曖昧な態度で接すると犬は不安になり、飼い主さんを信頼できなくなります。
飼い主さんをリーダーだと認めた愛犬は、飼い主さんに全幅の信頼と愛情を持ちます。そして大好きな飼い主さんの「大切な存在」である赤ちゃんも尊重するようになります。
最低限のしつけはマスターさせる
赤ちゃんと同居するうえで、愛犬に基本的なしつけを行うことが大切だと紹介してきましたが、特に「アイコンタクト」「待て」「お座り」のコマンドや「社会化」を学ばせることが重要です。
アイコンタクトができると、愛犬は飼い主さんの「ダメ」「良い」などの表情をきちんと見るようになります。
また待てやお座りのコマンドで愛犬の行動をコントロールし、赤ちゃんとの接触を止めたり、興奮を鎮めたりすることもできます。
また愛犬がほかの犬と円滑な関係を築いたり、人間との暮らしの中で過度に怯えパニックを起こしたりしないように、子犬のうちにほかの犬や飼い主さん以外の人間とふれあわせ、人間社会に慣れさせることも大切です。
しつけは飼い主さんが犬の習性を理解し愛情を持って向き合えば、愛犬が教えをマスターすることはそう難しいことではありません。
しかしどうしてもしつけが上手くいかない場合は、「パピークラス」や「しつけ教室」などを利用することをおススメします。
「パピークラス」や「しつけ教室」は愛犬を預けて訓練を行うものではなく、愛犬と飼い主さんが一緒に参加できるプログラムを選ぶことが好ましいです。
飼い主さんも愛犬への正しい接し方を学ぶことができるので一石二鳥です。
家族内で世話の分担を決める
赤ちゃんの世話は想像以上に大変なものです。産後のお母さんはホルモンバランスの変化もあり、愛犬の世話を負担に感じることもあるかもしれません。
犬は毎日の散歩が必要ですが、その時間を取ることも難しくなる場合もあります。散歩へいけない愛犬はストレスが溜まり、それが問題行動を起こす原因となる可能性もあります。
家事や赤ちゃんと愛犬の世話全てを一人で担うことは不可能に近いです。家族内でそれぞれ担当を決めて行うことが望ましいです。
ペットシッターや愛犬の預かりサービスなども上手に利用して、飼い主さんも愛犬もストレスを感じない生活を送ることが理想です。
「しつけのプロ」のチカラを借りるのもアリだと思います
これまで紹介した方法を試してみても、なかなかいうことを聞いてくれない・・・そんな時は、犬のしつけのプロフェッショナルのチカラを借りるというのもひとつの方法です。
最近では、動物病院でもしつけ教室を行っているところが増えています。
大切なのは、「犬がプロのいうことを聞くようになること」ではありません。
「犬が飼い主と信頼関係を築けるようになること」です。そのため、プロのアドバイスを受けながら、飼い主自身がしつけていけるような方法をおススメします。
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まとめ
ここでは、「犬と赤ちゃんは同居できるのか? 一緒に楽しく暮らすコツ」について説明をしました。
ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?
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愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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