【犬と暮らす】健康管理

犬のノミ対策はどうする?ノミの特徴やダニとの違い、予防対策は?

 

最近「ノミとかダニ」の話しを耳にします。

なんだかテゴワイ相手のようです。

大切なワンちゃんを守るには

どうしたら好いでしょうか?

 

 犬に寄生し、吸血するノミは、
 1匹の成虫が1日に約30個の卵を産み、
 好条件がそろえば最短2週間で卵から成虫まで成長するという、  
 大変厄介な昆虫です。

 吸血するのは成虫だけですが、
 それまでは草むらや土の上、室内のカーペットや毛布など、
 あらゆるところに生存します。

ノミから愛犬を守るため、ノミの生態を知り、感染経路や予防法を探りましょう。

ここでは、「犬のノミ対策はどうすればよいのか」等について判りやすくまとめてみました。ぜひ愛犬のケアに役立ててください。

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  1. ノミとダニの違い
      1. ノミは6本脚の昆虫です。 ダニは8本脚で、クモなどと同じ節足動物です。
  2. 犬に寄生するノミとは
  3. 犬のノミの感染経路
      1. ◆卵からさなぎまでの期間は、 ・屋外であれば地面や草むら、 ・室内では部屋の隅の汚れたところ、 ・家具の下や隙間などのじめっとしたところや ・クッション、ソファ ・・・などに生息しているといわれています。
  4. 犬がノミに寄生されたときの症状
      1. ・体や顔をかゆがる ・壁や地面などに体を擦りつける ・皮膚にブツブツや赤み、ジュクジュクした炎症がある ・体の表面に黒いツブツブ(ノミの糞)がある ・・・などの症状がみられますので、 ブラッシングなどの際に皮膚の状態をあらためて確認しましょう。
    1. ノミの糞の見分け方
  5. ノミが引き起こす病気
    1. ノミ自体が引き起こす病気
      1. 皮膚炎
      2. 貧 血
    2. ノミが媒介する病気
      1. サナダムシ(瓜実条虫:うりざねじょうちゅう)
      2. 発疹熱
      3. 猫ひっかき病(バルトネラ症)
      4. ペスト
  6.  愛犬のためにノミ予防を
    1. 駆除薬
      1. スポット薬
      2. チュアブル薬
    2. ブラッシング、シャンプー
      1. ノミの寄生は、ワンちゃんやどうぶつだけでなく、人間の命にかかわることもある重大な病気です。 一番の治療は「 そもそも寄生させないこと 」にありますので、予防をしっかりおこないましょう。 寄生されないだけでなく、お友達のわんちゃんなどに寄生させないためにも、予防は大切です。 万が一ノミが寄生しているのを見つけたときは、すぐに動物病院にご相談ください。
  7. 犬のノミの対処法
    1. ノミの駆除
    2. ブラッシング
    3. 部屋の掃除
  8. まとめ
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    1. 関連

ノミとダニの違い

犬に寄生し、吸血する生き物は、ノミのほかにも「ダニ」がいます。
駆除薬は「ノミ・ダニ」とひとくくりになっていることが多いため、なんとなく一緒に考えがちです。
しかし、ノミとダニは、似て非なる生き物です。

ノミは6本脚の昆虫です。 ダニは8本脚で、クモなどと同じ節足動物です。

ノミは目に見える大きさですが、ダニは、マダニ以外は非常に小さく、肉眼では確認できません。
また、すべての種類のノミは、成虫になると吸血します。

それに対してダニは、すべての種類が吸血するわけではありません。
たとえば、マダニは吸血することで有名ですが、ツメダニのように吸血しないダニもいます。

活動期は共通している点が多く、

ノミは7~9月ころ、
マダニは4~11月ころ
・・・に活動が盛んになります。

どちらも暖かく湿気の多い季節を好み、屋内のように冬でも寒くならない場所であれば、一年中活動できます。

愛犬が体をかゆがる様子を見せ、皮膚上や被毛の中に小さな虫らしきものを発見した際、それが素早く動いていればノミだと考えていいでしょう。

マダニの場合は、吸血前でも3~8mm、吸血後には1~2cmと肉眼ではっきりと見える大きさですが、動きはほとんどありません

マダニの場合、愛犬の皮膚に口を差し込み、吸血しているところを発見するというケースもあります。マダニを見つけた際は、自分で取ろうとせずに病院へ行ってください。

もしノミを見つけた際も、投薬や場合によっては薬浴が必要になりますので、すぐに動物病院に相談します。

犬に寄生するノミとは

ノミは鳥や動物の体の表面に寄生し、宿主を吸血して生きる昆虫です。
オス・メス関係なく、成虫になったすべてのノミが吸血します。

日本には80種類以上のノミが生息しているといわれており、そのなかで犬に寄生するのは「 イヌノミ 」と「 ネコノミ 」というノミです。

ノミは犬にも猫にも、ときには人間にも寄生します。
体長はおおよそ1~3mm。動きが素早く見失うことはあるかもしれませんが、肉眼で確認できる大きさです。

後ろ足2本が大きく発達し、高いジャンプ力をもっています。
ノミの幼虫は成虫の糞、人や犬の食べこぼし、フケなどを食べて育ち、成虫になると吸血します。

気温13度前後から活動をはじめ、湿気を好み、とくに7~9月ごろに活動が盛んになります。

しかし、条件がそろわなければ、1年近く「 さなぎ 」のままでいることもあると言われています。

犬のノミの感染経路

ノミは卵から幼虫、さなぎ、成虫へと完全変態する昆虫です。

卵は1~10日で孵化し、幼虫になります。幼虫は脱皮を繰り返しながらおおよそ8~18日でさなぎになります。さなぎの期間は非常に幅広く、1週間から半年で、条件がそろうと羽化して成虫になります。

動物に寄生して吸血するのは成虫だけです。

◆卵からさなぎまでの期間は、 ・屋外であれば地面や草むら、 ・室内では部屋の隅の汚れたところ、 ・家具の下や隙間などのじめっとしたところや ・クッション、ソファ ・・・などに生息しているといわれています。

散歩中、または、飼い主さんが服やカバンに付けて家に持ち帰ったノミが、愛犬に付着してしまうというケースもあります。

また、成虫の場合、なにかの拍子に宿主から落ちたり離れたりしても、しばらくは生存が可能です。

つまり、感染した犬とすれ違ったり、ドッグランやドッグサロンなどの施設を利用したりするだけでも、感染のリスクがあるといえます。

外だけでなく、屋内施設や自宅でも注意が必要です。

犬がノミに寄生されたときの症状

もし愛犬がノミに寄生された場合、できるだけ早く発見することが大切です。

・体や顔をかゆがる ・壁や地面などに体を擦りつける ・皮膚にブツブツや赤み、ジュクジュクした炎症がある ・体の表面に黒いツブツブ(ノミの糞)がある ・・・などの症状がみられますので、 ブラッシングなどの際に皮膚の状態をあらためて確認しましょう。

関連記事:ご存知ですか?ノミとダニの違いはなに?愛犬に寄生する天敵とは?

ノミの糞の見分け方

ノミに寄生されると、動き回る成虫だけでなく、ノミの卵や糞も皮膚上にみることができます。

もし、愛犬の体に黒いツブツブがついていたら、濡らしたティッシュかキッチンペーパーの上に置いてみましょう。

ノミの糞であった場合は、黒いツブツブから血液の赤い色が滲んできます

症状はみられないものの、手入れなどの際に動くノミらしきものを見たら、すぐに確認をしましょう。

ノミは、条件がよければ、最短2週間ほどで成虫が産んだ卵が孵化し、卵を産めるようになるまで成長します。

あっという間に繁殖してしまうので、見かけたのが1匹であっても十分に注意をしましょう。

ノミが引き起こす病気

ノミの成虫は、針のような口器を皮膚に刺して吸血します。

刺された箇所は強いかゆみが生じ、また、ノミの唾液にアレルギー反応を起こすこともあります。

ノミ自体が引き起こす病気

皮膚炎

ノミの唾液、ノミアレルギーによる皮膚炎です。

一度発症すると完治が難しく、再発を繰り返し、長い期間皮膚炎に悩まされるケースが少なくありません。

もともとアトピー性皮膚炎の犬がノミに吸血されると、症状が悪化するともいわれています。
吸血されると強いかゆみや赤みが生じ、掻き傷、脱毛などの症状が表れます。

かゆみが原因でストレスがたまり、攻撃的になったり、元気がなくなったりという行動の変化がみられることもあります。

貧 血

ノミの寄生が重度になると小型犬など体重の軽い犬は貧血になる可能性があります。
体調に変化がないか十分に注意してください。

ノミが媒介する病気

ノミが媒介する病気には、人も動物も感染する「人畜共通感染症」というものが存在します。
ノミが媒介する人畜共通感染症で代表的な病気をご紹介します。

サナダムシ(瓜実条虫:うりざねじょうちゅう)

サナダムシとはノミが媒介する内部寄生虫です。

口で掻く、体を引っ掻いた足を舐めるなどをして、サナダムシに寄生されているノミを食べてしまうと感染します。

感染しても症状は軽く、無症状のことも多いと言われています。

サナダムシは、犬の小腸に寄生し、成虫は長いものでは50cmくらいになるといわれており、腸内で紐状の体(片節)が切り離されると、便と一緒に排出されます。

排出された場合、片節は必ず便の表面についているため、比較的気付きやすい寄生虫といえます。
便と一緒に持っていき、かかりつけ医に相談してください。

発疹熱

発疹熱は猫やネズミ、そのほかのげっ歯類などの病原体保有動物を吸血したノミによって、感染する病気です。

平均10日間ほどの潜伏期期間を経て、発症します。
症状としては、悪寒、頭痛、発熱などで、発疹はまばらです。

死亡率は高くありませんが、予防のためのワクチンはないため、ノミやダニに噛まれないようにすることが大切です。

猫ひっかき病(バルトネラ症)

猫引っ掻き病は名前からも分かるように、病原菌を持った犬や猫に引っ掻かれることで感染する病気です。

病原菌であるバルトネラ菌を持ったノミに、犬や猫が噛まれることで、感染。感染した犬猫に引っ掻かれたり、噛まれたりすることで人間に感染します。

犬や猫はバルトネラ菌に感染しても無症状ですが、人が感染した場合は、傷口の化膿、発熱、リンパ節の腫れなどが起こります。

潜伏期間は数日から2週間程度で、軽症の場合は自然治癒することもありますが、リンパ節の腫れがひどい場合は抗菌薬の投与をおこなう場合も。

感染した犬猫に対して、なにか処置をすることはありません。
ノミの予防、犬猫の爪を短く切っておくなどの予防が有効です。

ペスト

ペスト菌を保有するネズミなどのげっ歯類からノミを媒介して、人に感染します。
1類感染症に指定されているため、疑い例の時点で即時に保健所への報告が義務付けられている病気です。

ノミを媒介して感染するペストは腺ペストと呼ばれています。
飛沫感染によって感染した場合は肺ペストと呼ばれます。

感染すると、リンパ節炎、敗血症などを起こし、全身の出血斑、壊死などが見られます。
重症の場合は高熱、意識障害などが起こることもある病気です。

潜伏期間は1~7日程度で、抗菌薬を投与して治療がおこなわれます。

有効なワクチンはないため、ノミ予防、患者への接触を避けるなどが有効です。

日本では1927年以降、感染が報告されていないため、国内での感染の可能性は低いと思われます。

アフリカ、アジア、アメリカ大陸の山岳地帯などを中心に発生しているため、海外旅行に行った際は注意が必要です。

 
 

 愛犬のためにノミ予防を

駆除薬

駆除薬を予防薬として、基本的にはノミの活動が盛んになる春から秋までの期間に使用します。
主にスポットタイプとチュアブルタイプが処方されることが多いですが、
ノミダニ駆除効果のあるスプレータイプ、錠剤タイプなども存在しています。

犬によっては体調を崩す場合もあるため、使用期間を含め、獣医師と相談をして、愛犬に合うものを処方してもらいましょう。

ここでは、処方されることの多いスポット薬とチュアブル薬についてご紹介します。

スポット薬

液状の薬を直接皮膚に垂らすタイプです。
犬が自分で舐めてしまわないように、首の後ろに垂らして使用します。
使用後は垂らした部分の被毛がべたつくことがあるので、触らないように気を付けましょう。

使いきりで、1回でおおよそ1カ月効果が持続します。
価格については病院によって差があるので、必ずかかりつけ医に確認してください。

チュアブル薬

チュアブルとは、噛み砕いて服用する錠剤状の薬です。
ビーフ風味やチキン風味など、犬の嗜好に合わせたものが多く販売されています。

効果が1カ月持続するタイプと3カ月持続するタイプのものがあります。

費用については、薬の種類や動物病院によっても違いがあるため、かかりつけ医に確認してください。

ブラッシング、シャンプー

毎日のブラッシングで皮膚と被毛の健康を保ちながら、早期発見につとめましょう。
定期的なシャンプーも効果的です。ノミ・ダニ予防の専用シャンプーを使用するのもよいでしょう。

しかし、ブラッシングとシャンプーでノミを完全に予防することは難しいといわれています。
予防薬と合わせて、補助の役割として、取り入れましょう。

上記の予防法のほかに、ノミの活動が盛んな時期は、散歩前に虫よけスプレーを使用する、服を着せるなどもおススメです。

ノミの寄生は、ワンちゃんやどうぶつだけでなく、人間の命にかかわることもある重大な病気です。 一番の治療は「 そもそも寄生させないこと 」にありますので、予防をしっかりおこないましょう。 寄生されないだけでなく、お友達のわんちゃんなどに寄生させないためにも、予防は大切です。 万が一ノミが寄生しているのを見つけたときは、すぐに動物病院にご相談ください。

犬のノミの対処法

愛犬の体の表面にノミを見つけた場合、すでに大量に繁殖していると考えましょう。
そのため、できるだけ早く駆除することが大切です。

ノミの駆除

病院で駆除薬を処方してもらいましょう。
駆除薬を使用すると、だいたい24時間で効果が表れます。

しかし、1回の駆除薬ですでに寄生しているノミの卵、さなぎ、成虫のすべてを駆除することは難しいと言われています。

そのため、何度か通院し、病院の指示のもと、適切な治療とケアをおこなうことが大切です。

ブラッシング

ノミの駆除は投薬が基本ですが、補助的な意味合いで、ブラッシングも有効だと言われています。
しかし、ブラッシングだけでノミを完全に駆除することは難しいです。

病院で投薬をおこない、その際に、ブラッシングをしてもよいか、タイミングはいつかなど、獣医師に指示を仰ぎましょう。

獣医師からブラッシングの許可が出たら、ノミ取り専用の、目の細かいコームを使用してブラッシングをしましょう。

ブラッシングの際は二次感染を防止するため、卵を飛び散らしたり、ノミを潰したりしないように注意することが大切です。

ノミを見つけたら、くしで取り、粘着テープにくっつけたり水に浮かべたりすると、二次被害が起こりにくいです。

部屋の掃除

愛犬がノミ寄生されていた場合、卵や死骸が床やソファー、ベッドにも落ちています。

部屋にいるすべてのノミを駆除するのは至難の業ですが、

燻煙剤を使用したり、
こまめな掃除や洗濯をしたりして、

徐々に減らしましょう。

噴煙剤を使用する際は、使用中の部屋にペットが入らないように注意し、使用後はしっかり掃除をおこなってください。

ノミは家具の下のじめじめしたところやほこりがたまった部屋の隅、家具の隙間などにも生息しているといわれています。隙間のほこりもしっかりと掃除しましょう。

まとめ

ここでは、「犬のノミ対策はどうすればよいのか」として、

ここでは、「犬のノミ対策はどうすればよいのか」等について判りやすくまとめてみました。ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?

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愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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