【ドッグフード】犬の栄養学

ドライとウェットどっちがいいの?ドッグフード5つの基礎知識!

 

ドライフードのコーナーへ行くと、

ドライフードとかウェットフードとか、

色々パッケージに書いてありますが、

何を基準に選べば好いのですか??

教えてください。

 ドッグフードには目的別にさまざまな種類があり、
 与え方などをまちがえると、
 肥満や病気の原因になるので注意が必要です。

 そこで今回は、ドッグフードの種類やドライフードと
 ウェットフードの違いなど、
 犬の食事を正しく与えるための基礎知識を説明します。  

ここでは、「ドッグフードの基礎知識」等について判りやすくまとめてみました。

  1. ドッグフードの基礎知識・・・① 総合栄養食について
      1. なお、「総合栄養食」のドッグフードには、水分の含有量によって、 ・ドライフード ・ウェットフード、 ・セミモイストフード(ドライフードよりも少ししっとりとさせたフード)など、 ・・・さまざまなタイプがあります。          ・↑ドライフード    ・↑ウェットフード     ・↑セミモイストフード どのタイプを与えるのかは、それぞれの特徴などを比較して選ぶといいです。
      2. ◆一般食 一般食とは、総合栄養食としての基準を満たしていないフードのことを言います。AAFCOの栄養基準を満たしていない一般食を主食として与えるのは好ましくありません。
  2. ドッグフードの基礎知識・・・② ドライフードについて
    1. ドライフードとウェットフードの違いについて
    2. ドライフードの特徴
      1. ・水分含有量が少なく、開封後もある程度保存がきく ・比較的少量で効率よく栄養が摂取できる ・機能性の選択肢が豊富 ・ウェットフードよりも価格帯が下がる ・・・など
    3. ドライタイプのメリット
      1. 歯垢が付きにくい
      2. 保存管理がしやすい
      3. ふやかす事が出来る
      4. ラインナップが多い
    4. ドライタイプのデメリット
      1. 嗜好性が低め
    5. ドライタイプの保存方法
      1. 冷蔵(チルド)保存について
      2. 冷凍保存について
  3. ドッグフードの基礎知識・・・③ ウェットフードについて
    1. ウェットフードの特徴
      1. ・水分量が多く、開封後は保存がきかない ・食べることで水分補給にも役立つ ・満腹感を得られやすい ・食欲低下時にも食べてくれる場合がある ・・・など
    2. ウェットタイプのメリット
      1. 嗜好性が高い
      2. 水分が摂取できる
      3. 賞味期限が長い(密封の場合)
      4. 消化が好い
  4. ドッグフードの基礎知識・・・④ セミモイストフード
    1. セミモイストタイプのメリット
      1. 嗜好性が高い
    2. セミモイストタイプのデメリット
      1. 歯垢が付きやすい
      2. コストが高い(個包装のため)
    3. 保存方法
  5. ドッグフードの基礎知識・・・⑤ 療法食について
      1. 長期間与えることの問題点
  6. ドッグフードの基礎知識・・・ドッグフードを与える量について
  7. まとめ
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    1. 関連

ドッグフードの基礎知識・・・① 総合栄養食について

総合栄養食とは、犬がそのフードと新鮮な水のみで健康を維持するために必要な栄養素を全て摂取することが出来るものをいいます。

日本では、ペットフード公正取引協議会が総合栄養食の認定を行っており、認定されたドッグフードにはペットフード公正取引協議会より認定がされた旨が記載されています。

年齢や健康状態などに合わせて、必要な栄養基準が設けられているので、愛犬に合ったものを選んであげることが大切です。

質の高い「総合栄養食」の普及は近年の犬の寿命が長くなった要因の一つとも言えます。

なお、「総合栄養食」のドッグフードには、水分の含有量によって、 ・ドライフード ・ウェットフード、 ・セミモイストフード(ドライフードよりも少ししっとりとさせたフード)など、 ・・・さまざまなタイプがあります。          ・↑ドライフード    ・↑ウェットフード     ・↑セミモイストフード どのタイプを与えるのかは、それぞれの特徴などを比較して選ぶといいです。

ペットフード公正取引協議会では、AAFCO(全米飼料検査官協会)の分析試験による栄養基準、または給与試験プロトコルを採用しています。

◆一般食 一般食とは、総合栄養食としての基準を満たしていないフードのことを言います。AAFCOの栄養基準を満たしていない一般食を主食として与えるのは好ましくありません。

 

ドッグフードの基礎知識・・・② ドライフードについて

ドライフードとウェットフードの違いについて

ドライフードウェットフードの大きな違いといえば、先ほどご紹介した通り、水分の含有量です。

ドライフードの水分量が10%以下といわれるのに対し、ウェットフードの水分量は70~80%程度と、その違いは歴然。

そのほか、ドライフードとウェットフードには、それぞれ以下のような特徴があります。

ドライフードの特徴

ドライタイプは、水分含有量が12%以下の固形タイプのドッグフードです。開封後に保存できる期間も長く、経済性に富んでいます。

粒状のもの、フレーク状のものなど形は様々で他のフードよりかむ回数が増えるので歯の健康維持をサポートし、カロリーの経済性も良いです。

水分含有量が少ない分、新鮮な水を一緒に与える、またはふやかすなどしてください。

ドライタイプはデメリットよりメリットが大きく、歯が弱ってきた場合や食べてくれない等のドライフードを与えられない理由がない限り、基本的にドライを与えることを推奨します。

・水分含有量が少なく、開封後もある程度保存がきく ・比較的少量で効率よく栄養が摂取できる ・機能性の選択肢が豊富 ・ウェットフードよりも価格帯が下がる ・・・など

ドライタイプのメリット

歯垢が付きにくい

ドライタイプはセミモイストウェットと比べると硬い粒状であるため、やや歯垢が付きにくい形状といえます。

ただ、昨今の研究結果によると、歯垢の問題はフードの形状よりも口内環境のほうが影響が大きいと言われています。

保存管理がしやすい

ドライタイプは水分含有量が少ないため腐敗がしづらく、常温で置いたとしても長期間の保存に適しています。

一般的なドライタイプは、湿気や直射日光にあたるような場所で保管しない限り、開封後1ヶ月は持つように設計されています。(一部製品除く)

ふやかす事が出来る

子犬や歯が弱ってきたシニア犬用にふやかして与える、といった形でライフステージや体調によって、水分を加え調整することが出来ます

多くのドライフードはエクストルーダーにより加熱発泡されて作られているためふやけやすくなっていますが、

オーブンベイクド等の特殊な製造方法によって作られる一部のペットフードはふやけにくい場合があります。

ラインナップが多い

ドライは一番流通しているタイプで、各社特徴や利用食材など様々なラインナップがあります。

ラインナップが多い分、愛犬に最適なものを選ぶことが容易になります。

ドライタイプのデメリット

嗜好性が低め

セミモイストなどと比べると、水分保有率が少ない分、肉の食感は無く、匂いも弱くなっています。

セミモイストフードに慣れていたり好き嫌いの激しい場合には、食べてくれないこともあり得ます。

ドライタイプの保存方法

ドライタイプは、開封後常温でも1ヶ月程度は保管できるように酸化防止剤などで調整されています。

湿気が多く直射日光が当たる場所を避けて保管してください。特に梅雨期や夏は注意が必要です。

冷蔵(チルド)保存について

冷蔵で保管をすることは、結露が原因による劣化や、フードに含まれる脂分が粒の表面に浮き出てくる恐れがあるためあまりおススメできません。

冷凍保存について

冷凍に関しても、冷凍やけによる劣化や、解凍した場合にも味も栄養が落ちてしまったり水分保有量の変化が起こるのであまりおススメできません。

ドッグフードの基礎知識・・・③ ウェットフードについて

ウェットフードの特徴

・水分量が多く、開封後は保存がきかない ・食べることで水分補給にも役立つ ・満腹感を得られやすい ・食欲低下時にも食べてくれる場合がある ・・・など

なお、ウェットフードの中には、パッケージに「一般食」や「副食」、「その他の目的食」などと記載されたものもあります。これらは犬の主食になるものではないので、与える際は十分注意が必要です。

ウェットタイプのメリット

嗜好性が高い

ウェットフードは、ドライフードと比べて匂いが出やすく、嗜好性が高くなっています。

食欲が落ちたワンちゃんへのトッピングとして与えるのもおススメです。

水分が摂取できる

ウェットフードは、水分を多く含むため、ウェットフードを食べるだけで水分を摂取することが出来ます。

賞味期限が長い(密封の場合)

ウェットフードの多くは密封されているため、製造から1年以上持つものが多く、開封さえしなければ長期の保存が可能です。

消化が好い

ウェットフードは水分を始めから含んでいるため、消化能力が強くない犬でも容易に消化することが出来ます。

 

ドッグフードの基礎知識・・・④ セミモイストフード

セミモイストタイプは、水分含有量が25~35%程度で柔らかいドッグフードです。

水分を保つために湿潤調整剤が使われており、放っておくと水分がとんで硬くなっていきますので、保存方法に注意します。

セミモイストは、嗜好性が高いので好き嫌いが激しい犬におススメです。また、粒の形状が柔らかいので歯が弱ってドライが食べれなくなったシニア犬にも適しています。

保存料については、合成保存料が使用されている場合が多く、主にソルビン酸カリウムやエリソルビン酸ナトリウムが使用されています。

一部のセミモイストフードでは、小分けにする等の工夫をするで合成保存料を使用せずに製品化しているものもありますので、合成保存料を気にされる場合には原材料を確認する必要があります。

湿潤調整剤については、主にプロピレングリコールやグリセリンが使用されており、プロピレングリコールは厚生労働省から食品添加物として認可されている添加物であり、グリセリンも安全性が高い添加物です。

これら以外の湿潤調整剤が使用されている場合もあります。

セミモイストタイプのメリット

嗜好性が高い

セミモイストフードは、ドライフードと比べて匂いが出やすく、食感も肉に近いため嗜好性が高くなっています。

ドライフードを食べてくれない犬でも、セミモイストフードであれば食べてくれる場合があります。

セミモイストタイプのデメリット

歯垢が付きやすい

ドライフードと比べると、やや歯垢が残りやすく定期的に歯磨きを行う等のケアが必要になってくる場合があります。

コストが高い(個包装のため)

個包装になっている等の理由により、ドライフードと比べるとカロリーあたりのコストは高くなっている場合があります。

保存方法

セミモイストタイプは個包装になっている場合が多く、開封さえしなければドライフードほどではないにせよ製造から数ヶ月程度は持つように設計されています。

未開封の場合でも、直射日光の当たる場所や気温が高い場所で保管しないようにします。

開封した場合には、24時間で半分程度の水分が失われます。

水分が失われると嗜好性が悪くなり、開封後に常温で放置するとカビ等が発生する場合がありますので、早めに使い切るようにします。

ドッグフードの基礎知識・・・⑤ 療法食について

療法食」とは、病気などを治療したり、体に負担をかけないようにしたりするために、獣医師の指示のもと与える、特別なドッグフードです。

治療目的や病気に合わせて栄養バランスが調整されているので、与える期間や方法などは、
獣医師の指導に必ず従うようにします。

なお、「○○の健康に」などと記載された機能性フードもありますが、「療法食」とは大きく目的が異なりますので代用しないでください。

長期間与えることの問題点

たんぱく質が大きく制限されており、AAFCOの成犬に必要な最低タンパク質率である18%を下回っているものは長期間与えることでのタンパク質不足が問題になる場合があります。

特にシニア犬はたん白質の欠乏によって筋肉が衰えやすいため、注意を要します。

 

ドッグフードの基礎知識・・・ドッグフードを与える量について

正しい方法で愛犬に食事を与えるためには、愛犬に合ったドッグフードの量について知ることも重要です。

ドッグフードの適量は、その犬の年齢や体重、与えているドッグフードの種類などによっても異なりますので、与える前は必ずパッケージに記載されている給餌量の目安を確認しましょう。

なお、給餌量の目安に記載された体重は、現在の体重ではなく愛犬の「理想の体重」を参考にするようにします。

関連記事ご存知ですか?ドッグフード選び大事なポイント5つを徹底解説!

関連記事:愛犬がドッグフードを食べない!原因とその対処法はどうするの?

まとめ

ここでは、「ドッグフードの基礎知識」等について判りやすくまとめてみました。ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?

当サイトでは なるべく添加物の少ない、良質な動物性タンパク質を使用した商品 を選んでランキングしているので、 大切なワンちゃんのためのドッグフード選びのご参考にしてみてくださいね。

愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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