「ウェットタイプのドッグフードには添加物がたくさん使われているイメージ…。」
こう思っていませんか?
たしかにウェットフードは水分を多く含んでいるため、ドライフードよりも品質保持剤や防腐剤などが多く使われている傾向にあります。
しかし、ここ最近はドッグフードそのものの品質や安全性が向上してきていることもあり、添加物を極力使わない本当に安全と言えるウェットフードも数多く出てきました。
ここでは、無添加で安全なウェットフードの選び方と、おすすめなウェットフード5選を紹介していきたいと思います。
基本の安全な無添加ウェットドッグフードの選び方
まず初めに、安全で良質なウェットフードの選び方です。
以下の3つのポイントを押さえておけば、基本的に[変なウェットフード]を選ばずに済みます。ぜひこの機会に押さえておきましょう。
① 良質な動物性タンパク質が主原料であること
最近は素材が目で確認できるウェットフードも増えてきましたが、何が入っているのか分からないほど素材すべてがペースト状になっているウェットフードもあります。
とくに穀物や野菜、副産物もたくさん入っているようなウェットフードだと、本当に良質な肉や魚がメインなんだろうか…?と疑わしくなるようなものもあるほどです。だから、原材料だけを鵜呑みにすることは正直おすすめできません。
ウェットフードを選ぶ時は、飼育環境や産地の分かる肉や魚を主原料に使った商品を選ぶことが大切です。「全体の〇%に肉(魚)を使用」と表記されているとさらに安心ですね。
② 合成保存料や増粘剤などが無添加であること
ウェットフードは水分を60~87%ほど含んでいるため、すぐに腐敗しないよう保存料や防腐剤が使われる傾向にあります。また、粘性をつけるために増粘安定剤や増粘多糖類が使われている商品も多いです。
酷いものでは、発色剤や着色料を使って見た目を良くしているものも・・・。犬に食べ物の色など関係ないのに、見た目を良くするための添加物が使われること自体おかしな話だと思いませんか。
多少価格が高くなっても、やはり安心・安全な天然原料が使われているもの、あるいは無添加のウェット・ドッグフードを選ぶようにしましょう。愛犬の健康を守るためにも大事なことです。
ちなみに「増粘多糖類」は2種類以上の増粘剤を使用している成分であり、何が使われているか明記されない場合がほとんどです。必ずしも安全な増粘剤が使われているとは限らないため注意が必要です。
③ 安全性の高い原料が使われているか?
これはウェットフードに限らずですが、できるだけ使われている原料のグレードが分かるもの、あるいは人間用と同等の食材が使われている商品を選びましょう。
原料に関する情報を公開できないようなメーカーのウェットフードは、正直好ましいとは言えません。
なぜなら、病気を抱えていた家畜や家禽の肉、中国産原料、遺伝子組み換え食品などが使われている可能性があるからです。
もし公式サイトを見てもよく分からないようでしたら、直接メーカーに問い合わせると大体教えてくれます。回答のないところはすぐに候補から外してしまいましょう。
評判のいいウェット・ドッグフードを比較!
以上の3つのポイントを踏まえて、ここでは口コミで評判のいい人気のウェットドッグフード16種類を比較してみることにしました。
比較する項目は「主原料」「添加物(ビタミンとミネラルは除く)」「安全性」の3つです。
よく見かけるあの商品も、この商品も・・・ふたを開ければ食品添加物がたくさん詰まった商品です。
口コミで評判のいいウェットフード16種類を比較して分かったのは、価格が安い商品ほど余計な添加物や原料が含まれている傾向にあったということです。
原料に関する情報もないため、果たしてどこから仕入れた肉や魚などを使っているのか・・・分からないことだらけ過ぎて・・・、愛犬に食べさせるなんて・・・恐怖しか感じません。
また、調味料やガーリックパウダーなどで旨味を出している商品もあります。
本当に良い食材を使って丁寧に調理していれば旨味は十分に残されているはずですから、敢えて余分なものを添加するということは何か理由があるからでしょうね。と、疑ってしまいます。
しかし、他のウェットフードは中身が本当にしっかりしています。その分価格も高くなりますが、安心して愛犬に食べさせられる安心・安全なものです。
そして次に、これらの比較を踏まえた上でさらに中身を掘り下げ、犬の餌におすすめしたい安全な無添加ウェットフードをまとめてみました!
迷ったらコレ!無添加ウェットドッグフードに「これ!」をおすすめする理由!
- 全体の65%に骨抜きチキン生肉が使われている
- お肉を食べ過ぎたくない犬にも合わせやすい
- 有機野菜(一部)が使われている
- 関節の痛みを和らげる働きのある緑イ貝が含まれている
- オメガ3脂肪酸が豊富なサーモンオイルが使われている
- ビタミンとミネラル以外は無添加
- 子犬~シニア犬まで対応している
ウェット・ドッグフードを高く評価したい理由は上記の通りですが、他にも、食材のバランスもよりいいモノを高く評価したいです。
最近の傾向として、お肉などの動物性原料と野菜などの植物性原料が5:5くらいの割合で作られているドッグフードを求める飼い主さんが多い傾向にあります。これは恐らく、手作り食ブームも関係していると思います。
以前は「犬には肉々しい食事を!」が当たり前でしたが、ここ最近はお肉・野菜・果物・ハーブなどがまんべんなく含まれるフードが好まれています。
そこを考えると、おススしたいメウェットフードはお肉の含有量がガッツリ過ぎず、野菜や魚介類もバランスよく含まれていて手作りレシピに近いフードだなと感じました。
さらに総合栄養食なので、ドライフードが苦手な犬にもウェットフードと新鮮な水さえあれば必要な栄養素をしっかり補うことが可能です。
必ずしもすべての犬にウェットが合うわけではありませんが、もしも愛犬が苦手とする食材が入っていなければ、一度トライしてみるといいかもしれませんね。
総合栄養食のウェットドッグフードはドライフード代わりになるの?
最近は「総合栄養食」と表記しているウェットフードも多くなってきており、ドライフードの総合栄養食と何がどう違うの?と頭をかしげたくなりますよね。
まず結論から言いますと、たとえ総合栄養食であっても、健康な犬にウェットフードだけを食べさせ続けることはあまり好ましくありません。その理由は以下の通りです。
・歯の弱体化・噛む力の衰えが懸念される
・ほとんどが水分なのでお腹が減りやすい
・経済的じゃない(お金持ちなら話は別)
・災害時に不便する
逆に、歯が弱い犬、歯がなくなってしまった犬、消化機能が低下した犬、自発的に水分を補給できない犬などには、総合栄養食のウェットフードをメイン食にした方が好いです。
ドライフードや硬いフードを食べさせることで負担をかけてしまいますから、なるべく柔らかいフードや水分の多い食事に切り替えてあげることが大切です。
愛犬がとくにお口や胃腸のトラブルなどもなく健康であれば、噛む力を維持するためにも総合栄養食のドライフードを食べさせてあげることをおすすめします。
ただ、365日ずっとドライフードである必要はありません。
完全手作り食の日やウェットフードの日を作ってあげることも、愛犬にとって大きな喜びとなるでしょう。
ウェットフードだからダメ、ドライフードだからダメといった偏った考えで決めるのではなく、愛犬の体質や健康に合ったスタイルの食事を提供するようにして下さい。
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