【ドッグフード】犬の糖尿病

ドッグフード・犬の糖尿病とはなに?治療と食事はどうするの??

 

糖尿病の犬は、血糖値が高くなるとともに、多飲多尿や食べる割には太らない、元気がなくなるなどの症状がみられるようになります。

血糖値が高い状態が続くと、命にも関わるため、コントロールしてあげなければいけません。

  犬の糖尿病の治療・対策として挙げられることに、
  インスリンの投与があります。

  高血糖だけではなく、低血糖にも注意しながら、
  薬の投与量を検討します。

  そして、糖質制限をはじめとする
       糖尿病ケアの食事療法も大切です。

ここでは、「犬の糖尿病の症状・原因から、食事療法をはじめとする対処法まで」等について判りやすくまとめてみました。ぜひ愛犬のケアに役立ててください。

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  1. 犬の糖尿病、症状や原因
    1. よく見られる「犬の糖尿病」の症状
    2. 糖尿病の原因
      1. 食事
      2. 運動不足
      3. 他の病気の影響
      4. 先天的・遺伝的な要因
  2. 犬の糖尿病、食事療法4つのポイント
    1. 1.糖質制限
    2. 2.低脂肪
    3. 3.タンパク質などの栄養補給
    4. 4.腸の健康
      1. 糖尿病と腸内細菌バランスについて・・・
  3. インスリン投与について
  4. 食事療法の実践
    1. 犬の糖尿病 手作り食の実践ポイント
    2. 犬の糖尿病 ドッグフード・療法食の選び方
    3. まとめ
  5. まとめ
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犬の糖尿病、症状や原因

犬の糖尿病は、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きが悪くなって起こる病気です。インスリンは血液の糖(グルコース)を細胞内にとりこむ役割を果たしています。

よく見られる「犬の糖尿病」の症状

  • 多飲多尿
  • よく食べるのに太らない(痩せる)
  • お腹がふくれる
  • 白内障の併発

糖尿病の原因

食事

犬の糖尿病の原因として、まず挙げられるのが「食事・ドッグフード」の問題です。吸収されやすい糖質や炭水化物を多く含むドッグフードやおやつにより、血糖値が高くなり、糖尿病を発症することがあります。

また、過食や早食いも血糖値アップにつなります。

運動不足

散歩などが十分ではなく、運動不足になっているワンちゃんも、糖尿病への注意が必要です。血液中の糖分は、犬にとってエネルギー源となります。ところが、運動不足になり、血糖が十分に使われない状態が続くと、糖尿病になるリスクが高まってしまいます。

他の病気の影響

糖尿病と同じく「膵臓」にトラブルがおこる膵炎や、高血糖になりやすいクッシング症候群・甲状腺機能低下症といった病気の犬は、糖尿病のリスクが高くなります。

先天的・遺伝的な要因

膵臓の機能不全など、先天的な糖尿病のワンちゃんもいます。また、犬種や遺伝系統上、糖尿病になりやすい犬のタイプもあります。

犬種としては、プードル・ダックスフンド・ビーグル・シュナウザーなどが糖尿病になりやすいと考えられています。これらの犬種で、肥満ぎみのワンちゃんなどは、糖尿病への注意が必要かもしれません。

犬の糖尿病、食事療法4つのポイント

インスリン投与とともに、糖尿病に重要な対策が「食事療法」です。血糖値が安定する食事を心がけなければいけません。犬の糖尿病の食事療法として、4つのポイントをご紹介します。

1.糖質制限

1つめは、「糖質制限」です。ブドウ糖・砂糖など、血糖値がアップしやすい糖質は、できる限りさけるようにしましょう。また、消化吸収されやい炭水化物にも注意が必要です。甘いものはもちろん、白パン・白米ごはんなどは、犬の高血糖につながりやすく、与えないようにしましょう。

もう一つ、「糖質制限」につながるポイントがあります。糖質の吸収を穏やかにする、食物繊維や難消化性の炭水化物を与えることです。玄米や大麦、イモ類などは、炭水化物も含まれていますが、食物繊維も豊富です。そのため、血糖上昇は穏やかで、白米のかわりに玄米・大麦・イモを与えることは有効です。

さらに言うと、糖尿病の犬でも、高血糖にならないのであれば、ある程度の炭水化物を取り入れることが望まれます。炭水化物は犬のエネルギー源となり、不足することは健康上好ましくありません。だから、犬にとって優れた食物繊維源・炭水化物源である穀物・イモ類は、糖尿病の犬であっても、適量を与えた方が良いケースも多いです。

一方で、食物繊維には注意点があります。野菜類の食物繊維は、犬の腸にとって負担がかかる成分です。野菜類の過食は、肝臓などにも負担をかけることも知られています。

そのため、野菜を与えるのであれば、しっかり茹でて茹で汁は捨て、少量を与えるようにします。

2.低脂肪

犬の糖尿病は、膵炎・高脂血症・クッシング症候群甲状腺機能低下症などの病気と、併発しやすい関係にあります。これらの併発疾患は、「高脂血」がかかわる病気であり、血糖値だけではなく、コレステロールや中性脂肪値にも注意が必要です。

つまり、併発リスクを考慮すると、「高脂血症」へのケアも重要になります。糖質制限だではなく、できれば「低脂肪」のドッグフード・食事を選択しましょう。少なくとも、高脂肪のドッグフードは避けた方が良いと考えられています。

3.タンパク質などの栄養補給

糖尿病の犬であっても、身体の機能や構造をつかさどる「タンパク質」はしっかり補給しなければなりません。

ただし、必要以上にタンパク質を与えることは、糖尿病の犬にとって、マイナスに働くことがあります。どういうことかと言うと、インスリンの作用が不適切になると、血中にアミノ酸(タンパク質の素となる構成成分)が増加しやすくなります。高タンパク質は、血中アミノ酸を増やしかねず、腎臓障害につながります。だから、適量のタンパク質補給がポイントになります。

それから、ミネラルのバランスも糖尿病の食事に関わる要素です。糖尿による特殊な利尿状態などにより、犬の体内でミネラルバランスが崩れることがあります。そのため、犬の糖尿病に適切なミネラルバランスを保つことが必要です。

4.腸の健康

4つめのポイントは、「腸の健康」です。糖尿病と「腸」ということで、全く関係ないことと感じられるかもしれませんが、最近の研究により、深い関わりが報告されるようになりました。

犬に限ったことではなく、糖尿病の患者は、腸内細菌バランスが崩れている傾向にあります。また、腸内細菌バランスが崩れていると、糖質制限などの食事療法の効果が弱まることも報告されています。

糖尿病と腸内細菌バランスについて・・・

小腸は、60%以上もの免疫細胞が集まる器官として知られています。腸内の善玉菌アップにより、免疫スイッチが入り、免疫細胞の活動性が高まります。すると、免疫細胞が血中をめぐり、糖質などを食べてくれるような動きをとるようになります。つまり、免疫細胞の糖質消化により、血糖値が下がりやすくなるのです。

さらに、善玉菌の出す成分には、腸内の糖質・脂肪をからみとり、便として体外に排出するものがあります。

だから、犬の腸内で善玉菌が増えると、腸内の糖質が吸収されずに排出され、血糖値上昇が抑えられるのです。

インスリン投与について

糖尿病の治療として、まず考えらえるのがインスリンの投与です。犬にインスリン注射をしてあげることで、糖尿病によるインスリン不全の問題を解決できます。

ただし、インスリン投与には注意も必要です。犬の病状・体重・食事内容・運動量・生まれ持った要因などにより、最適なインスリンの投与量が異なります

インスリン量が多すぎると低血糖に、少なすぎると高血糖になるため、適量を注射しなければなりません。

日々、インスリンの適量が変化していくことも、飼い主さんにとっては苦労が伴う点です。獣医師と相談の上、インスリン量をコントロールしてあげましょう。

食事療法の実践

ここまで、犬の糖尿病の食事について、4つのポイントをご紹介しました。ただ、理屈だけでは、どのように実践すればよいのか、不安視されている方も多いことと思います。

そこで、糖尿病の犬の手作り食をどのようにすればよいか、ドッグフードや療法食を選ぶ基準、などについて、簡単にご説明します。

犬の糖尿病 手作り食の実践ポイント

鶏のササミ・胸肉お魚、場合によっては鹿肉・馬肉など、脂身の少ない肉魚を軽くボイルし、メインに与えるようにしましょう。そして、玄米・大麦・イモ類などを適量混ぜます。炊飯した穀類だけだと、犬によっては、消化しやすい炭水化物が多すぎることも考えられます。穀物・イモ類の量を調整するか、難消化性デンプンの含量がより高い、玄米粉などを少量混ぜるのも一つです。そこに、少量の野菜類などを混ぜる場合は、しっかり茹でて茹で汁は捨てるようにしましょう。

まとめると、肉類をメインに、適量の玄米・大麦・イモ、少量の茹で野菜、などが一般的なレシピになります。

犬の糖尿病 ドッグフード・療法食の選び方

市販フードの選び方を説明します。
ペットフードの栄養成分表示では、「炭水化物」や「糖質」の表示は義務化されていません。そのため、糖質量などでチェックすることが難しいドッグフードが一般的です。

だから、できれば、低炭水化物などに言及している商品、もっというと糖尿病対応の食事療法食を選ぶことが無難です。

そのうえで、脂肪量やタンパク質量はどうか、と見ていきます。
粗脂肪15%以下できれば10%以下)、
タンパク質量20~35%できれば25%前後

・・・くらいが目安となります。
(※他の病気を併発している場合、この範囲にとどまらないこともあります)獣医師と相談して下さい。

そして、できれば原材料もチェックしましょう。
添加物や保存料と思われる原料は、犬の腸を乱す恐れがあります。

自然原料でも、糖尿病の犬に適さないものもありますが、そこまで検討することは大変なので、まずは人工物・合成物の少なそうなものを選びましょう。

まとめると、糖尿病・療法食もしくは低炭水化物のドッグフードの中で、脂肪量・タンパク質量を確認しながら、自然原料ベースのものを選択する、ということになります。

まとめ

インスリン・食事療法に加えて、「運動」も犬の糖尿病対策の一つです。ワンちゃんの負担にならない範囲で、インスリン量や食事療法と連動しながら、計画的な運動療法を実施することも一つです。場合によっては、獣医師に相談しながら、糖尿病の計画的な運動療法を取り入れるようにしましょう。

  • インスリンは、獣医師に相談しながら、犬の状態をチェックし、高血糖・低血糖に偏らないように適量を投与しましょう。
  • 食事療法のポイントは、
    「糖質制限」
    「低脂肪」
    「適度なタンパク質・ミネラル補給」
    「腸の健康(善玉菌アップ)」
    ・・・の4点です。

  • 食事療法の4ポイントにもとづき、肉魚・穀物やイモ類・少量の野菜などを合わせることで、糖尿病対応の手作り食ができます。
  • 市販ドッグフードについては、犬の糖尿病用の療法食などから、脂肪量やタンパク質量もチェックしながら、できるだけ自然素材のものを選びます。

関連記事:ドッグフード モグワンは安全??原材料を徹底評価!評判もチェック!

まとめ

ここでは、「子犬の社会化とはなにか?社会化のためにしたい4つのこと」等について判りやすくまとめてみました。ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?

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愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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