母犬の母乳を飲んでいるうちはそれだけでワンちゃんに必要な栄養素をしっかりと補うことができますが、母犬にとっても、子犬にとっても母乳だけを飲ませ続けるわけにもいきません。
そこで離乳食の切り替えを行う必要があるのですが、
離乳食っていつから?
離乳食は自分でも作れるの?
普通のドッグフードに切り替えるのはいつ?
どうやって食べさせたらいいの?
などなど、疑問だらけの飼い主さんも多いことでしょう。
今回は、離乳食への切り替えに備えて役立つ予備知識を紹介していきたいと思います。
離乳食はいつからいつまで?
そもそも離乳食とは・・・?
離乳食とは、母乳やミルクなどの液状中心の食事をしていた幼犬が、固形食をスムーズに食べられるようにするための食事です。
離乳食という消化のしやすい状態のものを与えて練習することで、消化器官が未発達な子犬も様々な栄養を摂ることができるようになります。
本来であれば、母犬が本能的に食事を吐き戻し、子犬に消化された状態のものを与えて離乳させていきますが、人と暮らして長い犬はなかなかそういった行動がとれません。
飼い主が離乳食を用意し、固形食までの移行をサポートしてあげる必要があります。
生後3週間頃から徐々に離乳食へ切り替え
生後4週間までの子犬であれば母乳だけで必要な栄養素を満たすことができますが、成長していくにつれて母乳だけでは不足してしまう栄養素が出てきたり、母犬からしても歯が生えてきた子犬に母乳を与えるのは苦痛になってきます。
また、成犬になった時にしっかりとドッグフードを食べられるようになっておかないといけません。そこで、子犬の乳歯が生えてくる生後3週間頃から徐々に離乳食へ切り替えていきます。
ただ、犬種や子犬のサイズによって時期が多少異なるため、基本的には「乳歯が生えてきたら」を目安に離乳食へ切り替えるといいでしょう。
また、犬用ミルクをお皿に注いでペロペロと舐めて飲むことができれば、それが離乳食をスタートすることができる合図になります。
離乳食は生後2~3ヶ月頃まで
離乳食を与え続けるわけにもいかないので、次は普通のドッグフード、もしくは子犬用ドッグフードに切り替えていく必要があります。
目安としては完全に離乳できる生後2〜3ヶ月頃で、手作りの離乳食であれば、ふやかす際のお湯や犬用ミルクの量を徐々に減らしていくことでスムーズにドッグフードに切り替えることができます。
離乳食からドッグフードに切り替える際は、子犬のウンチの状態や身体全体の健康状態をよく観察しながら切り替えていきましょう。
離乳食を与える量は?
生後4週頃からは1日4回~5回、だいたい生後8週頃からは1日3回食事を与えます。子犬は1回に食べられる量が少ないので残してしまうこともあるかもしれません。
基本的に市販の離乳食を与える場合は、パッケージの表示に従って給餌量を調整するようにしましょう。子犬用ドッグフードなどを使った手作り離乳食を与える場合でも同様です。
また、子犬は体が小さく一度にたくさんの離乳食を食べることはできないため、与えている離乳食やドッグフードの表示分量を1日4〜5回くらいに分けて与えるのが理想的です。
離乳食の作り方
市販の離乳食ではなく、手作りの離乳食を検討している方もいると思います。もちろん、ドッグフードを利用して離乳食を自分で作ることもできるんです。
手作り離乳食は一般的なドッグフードや子犬用ドッグフードを使うので、離乳食からドッグフードに切り替える際に移行しやすいというメリットがあります。
基本的には子犬用ドッグフード、もしくは離乳食卒業後に食べさせたいと思っている(子犬にも対応した)ドッグフードと、ふやかすためのお湯、もしくは犬用の粉ミルクがあれば自分で簡単に作ることができます。
ただし、ミルクを使用する場合は普段私たちが飲んでいるような牛乳ではなく、必ず犬用のミルクを使うようにしましょう。
人間が飲む牛乳と犬用ミルクでは、含まれている成分にほとんど違いはありませんが、栄養バランスが大きく異なるためワンちゃんには適していないのです。
ちなみに、動画内ではドッグフードのかたまりが多い状態で与えていますが、場合によってはペースト状にしたりなど、子犬が食べやすい状態まで柔らかくするのがいいですよ。
また動画の概要欄でも説明があるように、基本的に総合栄養食のドッグフードであれば栄養バランスが整っているため、そのまま人肌程度の温度のお湯でふやかすか、犬用ミルクを加えるだけで十分な栄養を与えることができます。
離乳食にサプリメントなどを加えて与える飼い主さんもいらっしゃいますが、総合栄養食の栄養バランスを崩してしまう恐れがあるので、特別不足している栄養素などがない限りは、ドッグフードとお湯、もしくは犬用ミルクで作るようにしましょう。
離乳食の食べさせ方
離乳食を入れたお皿を子犬の前に出すだけでは食べないコもいます。そういった場合は、飼い主さんが食事だと認識させるためのきっかけをつくってあげましょう。
■食べはじめるきっかけの作り方
・スプーンなどで口元に離乳食を近づけてあげる
・口を開けて舌にそっと離乳食をのせる
・飼い主さんの指に少しつけて舐めさせる
などを試してみてください。
子犬にもそれぞれペースがありますので、少しずつ味や触感に慣らしていきます。最初は一生懸命鼻を押し付けたりおでこをすりすりするばかりでうまく食べられないワンちゃんコもいますが、徐々に上手になっていくので心配はいりません。
うまく食べられたらやさしく褒めてあげましょうね!また、子犬が食べやすいようにお皿は浅めのものがおすすめです。
時にはお皿に足を突っ込んでしまったりひっくり返してしまうこともあるので、トイレシーツやタオルなどを下に敷いておくと便利です。
このように、初めての離乳食というのは最初はなかなか食べ始めてくれず、指につけて舐めさせたりなど、これがごはんだよということをワンちゃんに覚えさせる必要があります。
複数犬飼育の場合、多頭飼い向けのお皿で食べさせたりしますが、ワンちゃん1匹の場合でもできるだけお皿で食べさせてあげるようにしましょう。
もしどうしても食べてくれない場合は、離乳食に犬用ミルクを混ぜたり、嗜好性の高いドッグフードを混ぜ合わせたり(その場合はベースとなるドッグフードの量を減らして調節する)などして子犬の好みに合った離乳食を与えてあげてください。
また、初めて離乳食を食べさせるときは、頑張って食べようとはしているけれど、全然自分で食べることができないということもあるかと思います。
その場合は、犬用のソフトスプーン・フードスプーンなどを使って口元まで運んで食べさせてあげるといいですよ。
スプーンを使って食べさせる場合は次の動画が参考になるので、ぜひご覧ください。
ただもちろん、ずっと飼い主さんがスプーンで食べさせ続けるわけにもいかないので、離乳食を食べさせている期間にしっかりと自分で食べられるようになる訓練もしていきましょうね。
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