犬を飼う場合、飼い主は愛犬にワクチン・予防接種を受けさせる必要があります。
1つは狂犬病予防のワクチン。
これは法律で定められた飼い主の義務であり、年1回、狂犬病の予防接種を受ける必要があります。この義務を怠ると20万円以下の罰金に処せられますのでご注意ください。
もう1つは混合ワクチン。これは細菌、ウィルスなどへの抵抗力をつけて、感染を予防するものです。
ドッグランやペットホテルではワクチン接種証明書の提示を求めるところがほとんどですので、犬を迎えたらこの2つは接種するものと心得ておきましょう。
ここでは、「犬のワクチンの必要性、どのような種類を何時接種するか?」等について判りやすくまとめてみました。ぜひ愛犬のケアに役立ててください。
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- 【犬の混合ワクチンで予防できる感染症】
- コアワクチンで予防できる感染症
- ◆犬ジステンパー 致死率50~90%の恐ろしい感染症です。有効な薬がないため、治療は脱水を防ぐ点滴といった対症療法が中心。
- ◆犬伝染性肝炎 軽傷の場合は鼻水が出る程度ですが、子犬においては致死率の高い病気です。元気消失、食欲消失、嘔吐、下痢、発熱、扁桃腺の腫れ、角膜の白濁などが主な症状です。
- ◆犬アデノウイルスⅡ型感染症 感染力が強いうえに、子犬の場合は致死率が高いので注意が必要です。咳、くしゃみ、鼻水、発熱、食欲不振が主な症状。他のウイルスや細菌との複合感染によって肺炎を起こす可能性があります。
- ◆犬パルボウイルス感染症 激しい嘔吐や下痢によって脱水症状を起こすため、入院して治療します。脱水防止の点滴を行うほか、腸内細菌による感染を抑える薬などで治療します。
- ノンコアワクチンで予防できる感染症
- 飼育環境で、混合ワクチンの種類の選び方は異なります
- 狂犬病ワクチンの適切なスケジュール
- 混合ワクチンの適切なスケジュール
- 1回目は・・・ 生後6〜8週頃が目安です。 生後間もない子犬は母犬から譲り受けた抗体で守られており、抗体が残っているうちはワクチンによる免疫獲得が十分に得られません。 そのため、生後6〜8週頃が目安となっています。
- その後は・・・ 3、4週間ごとに接種を繰り返し、 16週齢頃には3回目の接種を行うように調整する動物病院が多いです。
- 4回目以降の・・・ ブースター接種は6カ月から1歳齢までに行い、それ以降は必要に応じて1〜3年ごとに接種していきます。
- ブースター接種とは・・・ 「ワクチンの効果を高め、持続させるための追加接種」のことです。 ブースターとは、「増幅器」のこと。つまり、ブースター接種は「本来ある免疫機能をさらに向上させる」といった意味合いがあります。
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犬のワクチンにはどんな種類がある?
犬のワクチンには、狂犬病ワクチン、混合ワクチン、コアワクチン、ノンコアワクチンの4つがあります。
◆コアワクチンは、どんな犬も感染する恐れがある病気を予防するためのワクチン。 ◆ノンコアワクチンは、特定の病気を予防するためのワクチンです。
◆混合ワクチンは、 コアワクチンだけで構成されたものと、 コアワクチンとノンコアワクチンで構成されたものがあり、 その組み合わせは製薬会社によって異なります。
狂犬病ワクチン
狂犬病は、発症するとほぼ100%の確率で命を落とすといわれる非常に危険な病気です。発症すると効果的な治療法はありません。
狂犬病ワクチンとは、人畜共通感染症である狂犬病を予防するためのワクチンです。
人を含むすべての哺乳類に感染する恐れがある人畜共通感染症で、日本においては1956年を最後に発生していません。
しかし、世界では年間およそ5万5000人が亡くなっているといわれています。
【参照】厚生労働省「狂犬病に関するQ&Aについて」
現在、日本では狂犬病は清浄化したとされていますが、海外から狂犬病ウイルスが侵入する可能性は拭えません。2006年にはフィリピン滞在中に狂犬病の犬に噛まれた人が、帰国後発症する事例がありました。
狂犬病を日本で発症させないためには愛犬に狂犬病ワクチンを接種することが大切です。日本では、狂犬病ワクチンの接種は厚生労働省が定める狂犬病予防法により、全犬に義務付けられています。
狂犬病ワクチンの接種を怠った場合は20万円以下の罰金が科せられる場合もあるため、必ず年1回の狂犬病ワクチン接種を行いましょう。
◆狂犬病とは 狂犬病とは狂犬病ウイルスに感染した犬などの動物の唾液や血液が体内に侵入することで感染する病気です。 狂犬病に感染すると1週間から1年以上(平均1カ月)の潜伏期間を経てから発症することが多いとされています。 狂犬病の発症経過は、前駆期、高奮期、麻痺期の3期に分けられます。 狂犬病を発症した場合、初期症状として、性格と行動の変化が現れます。 急に気性が荒くなり噛みつくといった行動に出たり、人を避けるようになったり、逆に人に近づいたりといった変化です。 この前駆期では、一過性の発熱や憂鬱・倦怠・遠吠え・瞳孔散大・かゆみなどがみられます。 その後、興奮期には、興奮状態・異食・ほえ声の変化・光や音への過敏な反応・嚥下困難などが見られます。 最後の麻痺期には、全身の麻痺による歩行困難やよだれを流すなどがあり、最終的には昏睡状態となり命を落としてしまいます。
コアワクチン
コアワクチンは、どのような犬も死の危険性がある感染症を予防するためのワクチンです。
犬ジステンパーウイルスや犬パルボウイルス、犬アデノウイルス(犬伝染性肝炎)などの病気を予防することができるワクチンです。
狂犬病もその1つ。犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬アデノウイルスⅡ型感染症、伝染性肝炎への抵抗力を高めるために接種します。
これらの病気は人の健康にも被害を及ぼす可能性のある人畜共通感染症の中でも致死率の高いウイルス伝染病です。そのため、すべての犬に接種するよう勧告されています。
コアワクチンは世界小動物獣医師会(WSAVA)の発表したガイドラインにより、3年に1回の接種が推奨されていますが、日本では1年に1回接種することが一般的です。
ノンコアワクチン
◆ノンコアワクチンは、特定の感染症を予防するためのワクチンです。 ・犬コロナウイルス感染症、 ・犬パラインフルエンザ感染症、 ・犬レプトスピラ・・・という、特定の感染症を予防するためのワクチンです。
これらの病気も重症化すると命を落とす危険性のある怖い病気ではありますが、地域や飼育環境によって発症率が異なります。
一般的にコアワクチンで予防可能な病気に比べると危険性は低いとされています。
ノンコアワクチンは主に病原体を殺菌し感染性のない状態で投与する不活化ワクチンのタイプが多く、体への負担は少ないと言われています。
コアワクチンの主体である生ワクチンと比較すると効果が長持ちしないため、1年に1度の接種が推奨されています。
地域の流行や飼育環境によって感染リスクは異なります。かかりつけの動物病院に相談のうえ、危険性が高い場合は接種させましょう。
混合ワクチン
コアワクチンとノンコアワクチンは、この混合ワクチンでまとめて摂取することが一般的です。予防できる病気の数は混合ワクチンの種類によって異なりますが、一般的には2~8種を予防できる混合ワクチンが多いです。
散歩することが少ないシニア犬やアレルギー反応が心配な犬は6種混合ワクチン、
川やキャンプなどに出かける可能性がある犬や、
他の動物と接触がある犬は8種または10種の混合ワクチンが推奨されています。
犬の生活スタイル | 推奨する混合ワクチンの種類 |
---|---|
散歩が少ないシニア犬 アレルギー反応が心配な犬 |
6種混合ワクチン |
川やキャンプなどに出かける犬 他の動物と接触が多い犬 |
8種または10種の混合ワクチン |
ワクチン接種は、健康状態が良好な成犬であれば毎年接種を行っても特に問題ありません。
しかし、アレルギー体質の犬や持病のある犬、シニア犬は、ワクチンによるアレルギーや副作用、アナフィラキシーショックといったリスクが伴います。
ワクチン接種でのリスクが心配な場合は、必要に応じてワクチンを接種する前に抗体があるかどうかを調べるのもいいです。
抗体検査は動物病院での血液検査で行うことが可能なため、かかりつけの動物病院へ相談しましょう。
犬の予防接種はなぜ必要なの?
私たちの周りには細菌やウイルスなどの病原体が日常的に存在しており、なかには犬の命を脅かすものもあります。
そういった感染症から愛犬を守ることはもちろん、愛犬から他の犬への感染や、愛犬から人間への感染を予防するためにワクチンを接種します。
このような危険な病原体の発症を予防し、感染時の重症化を防ぐのがワクチン接種の目的。抵抗力の弱い子犬やシニア犬は特に発症しやすく、重症化しやすいため、ワクチン接種が命綱になります。
ワクチンによって、ウイルスや細菌などの病原体から体を守る抗体を作ることができるようになり、感染症の予防、またもし感染症にかかってしまったとしても症状を軽減させる効果が期待できます。
◆狂犬病の予防接種は飼い主の義務・・・ 厚生労働省が定める「狂犬病予防法」によって、犬を迎え入れたら30日以内(生後90日以内の場合は、生後90日を経過した日)に、飼い主さんはお住まいの市区町村へ犬の登録を申請する義務があります。 そして年1回は、狂犬病の予防接種を愛犬に受けさせる必要があり、これらの義務を怠ると20万円以下の罰金に処せられます。 日本において、狂犬病は1956年を最後に発症していません。しかし、一部の国を除いて全世界で発症しているため、感染の可能性はゼロではありません。 愛犬を守るためにも必ず予防接種を受けさせましょう。 【参照】厚生労働省「狂犬病に関するQ&Aについて」
ワクチン接種の適正回数・頻度は?
混合ワクチンの接種回数は、1歳未満の子犬で3回、成犬で年1回が一般的です。
子犬は初乳を通じて母犬から免疫をもらいますが、その効果は45日から90日程で減少。そのため生後2か月頃が、ワクチン接種1回目のタイミングになります。
1回目から約3~4週間後に2回目、2回目から約3~4週間後に3回目を接種。この「3回接種」が世界的に推奨されています。最後の3回目から約1年後、成犬としての1回目を接種します。
犬のワクチン接種による副作用のリスクは?
愛犬の健康のために検討したいワクチンですが、副作用のリスクもあります。
◆接種後24時間以内に発生する可能性がある副作用です。 ・嘔吐 ・下痢 ・食欲不振 ・発熱 ・顔が腫れる・・・ムーンフェイス
愛犬の健康のために検討したいワクチンですが、副作用のリスクもあります。
接種1時間以内に、嘔吐やチアノーゼといったアナフィラキシーショックの症状が見られた場合は、すぐ動物病院に連れていきましょう。
接種して数時間後に顔の腫れやかゆみが出るケースもあります。短頭種は呼吸困難に陥る可能性もあるので注意してください。
副反応には、例えば1、2回吐く程度でその他の症状がなく、自宅での経過観察で問題ないものもあります。一方、吐いた後にぐったりしていて元気がないなど、すぐ動物病院へ行くべき症状もあります。
また、代表的なアレルギー反応として接種してから数時間から数日以内に、顔が腫れることがあります。ムーンフェイスと呼ばれており、口や目のまわりなどに強い腫れが出るため不安を感じるかもしれませんが、基本的に命に関わる副反応ではないといわれています。
もちろん、油断はせずにワクチン接種後は獣医師からの指示を守って過ごすことが大切です。ワクチン接種してから数時間は、一緒にいて異常がないか観察するようにしましょう。
ワクチン接種はなるべく午前中の早い時間に行い、異変があればすぐ動物病院を受診できるようにしておくと安心です。
また、どのような症状が出た場合に動物病院へ行くのかも、事前にしっかり確認しておきます。
副作用の恐れがあっても接種しない場合の感染リスクはとても大きく、愛犬を守るにはやはりワクチン接種が有効です。
特に注意が必要な副作用
確率は低いとされているものの、ワクチン接種後の副作用で重篤なものとして、アナフィラキシーショックが挙げられます。
アナフィラキシーショックは免疫がワクチン接種後に過剰に反応することで出るアレルギー反応で、接種後30分以内に起こる可能性があります。
・呼吸や心拍の停止、 ・けいれんを起こしたり、 ・血圧が急降下、 ・呼吸や心臓が停止、 ・意識を失ったりする、・・・など、生死に関わることがあり、注意が必要な副反応です。
そのため、動物病院ではワクチン接種後に院内でしばらく様子を見るように指示されるケースが多いです。
愛犬にワクチン接種させるタイミングは?
混合ワクチンは、生後2か月頃が1回目のタイミングです。
その後は約3~4週間後おきに接種。3回接種が終わった後は年1回接種するのが一般的です。
しかし近年、免疫の付き方に個体差があるという研究結果が報告されました。
混合ワクチンは一度に複数のワクチンを接種できますが、その持続性は犬によって異なるというわけです。効果が持続しているコアワクチンは毎年打つ必要がありません。
ただし、狂犬病ワクチンとノンコアワクチンは効果が持続しないため、年1回の接種が必要です。
犬の抗体検査について
犬の抗体検査とは、犬が持っている抗体量を測る検査です。
混合ワクチンによって複数のワクチンが体内に入ります。しかし、コアワクチンAの抗体量は3年以上持続し、コアワクチンBの抗体量は約1年で減少する、というように犬によって差があることがわかったのです。
狂犬病やノンコアワクチンは効果が持続しないため年1回の接種を必要としますが、抗体が一定以上あるコアワクチンは接種の必要がありません。
抗体検査によって、必要なワクチンを必要なタイミングで受けさせることができるのです。
ワクチン接種は感染症から愛犬を守るために必要ですが、副作用の可能性はゼロではありません。
必要以上にワクチン接種をさせないために抗体検査は有効です。
狂犬病の予防接種はいつ受けられる?
4月1日から6月30日に受けるのが基本です。
地域によって差はありますが、登録した市町村から案内が届きます。
公園や広場で実施される集合注射を利用しても良いですし、かかりつけの動物病院で接種しても良いでしょう。
費用は、集合注射で3,000円程度。動物病院で接種する場合は、病院によって費用が異なりますので事前にご確認ください。
いずれも予防接種後に「注射済票」が発行されます。
※色のハッキリした「市町村から」選んでみました。
※各自治体における鑑札・済票の様式
混合ワクチンで予防できる感染症の種類は?
混合ワクチンは、2種から11種まであり、すべての犬にとって危険な感染症を防ぐ「コアワクチン」だけを混合したものと、地域や生活環境に応じて接種することが望ましい「ノンコアワクチン」と「コアワクチン」を組み合わせたものがあります。
【犬の混合ワクチンで予防できる感染症】
2種 | 3種 | 4種 | 5種 | 6種 | 7種 | 8種 | 10種 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コアワクチン |
犬ジステンパー |
● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
犬伝染性肝炎 |
● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||
犬アデノウイルスⅡ型 |
● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||
犬パルボウイルス |
● | ● | ● | ● | ● | ● | |||
ノンコア |
犬パラインフルエンザウイルス |
● | ● | ● | ● | ● | ● | ||
犬コロナウイルス |
● | ● | ● | ||||||
犬レプトスピラ(イクテモヘモラジー) |
● | ● | ● | ||||||
犬レプトスピラ(カニコーラ) |
● | ● | ● | ||||||
犬レプトスピラ(グリポチフォーサ) |
● | ||||||||
犬レプトスピラ(ポモナ型) |
● |
コアワクチンで予防できる感染症
◆犬ジステンパー 致死率50~90%の恐ろしい感染症です。有効な薬がないため、治療は脱水を防ぐ点滴といった対症療法が中心。
◆犬伝染性肝炎 軽傷の場合は鼻水が出る程度ですが、子犬においては致死率の高い病気です。元気消失、食欲消失、嘔吐、下痢、発熱、扁桃腺の腫れ、角膜の白濁などが主な症状です。
◆犬アデノウイルスⅡ型感染症 感染力が強いうえに、子犬の場合は致死率が高いので注意が必要です。咳、くしゃみ、鼻水、発熱、食欲不振が主な症状。他のウイルスや細菌との複合感染によって肺炎を起こす可能性があります。
◆犬パルボウイルス感染症 激しい嘔吐や下痢によって脱水症状を起こすため、入院して治療します。脱水防止の点滴を行うほか、腸内細菌による感染を抑える薬などで治療します。
ノンコアワクチンで予防できる感染症
◆犬パラインフルエンザウイルス感染症 犬アデノウイルスⅡ型と同様、感染力の強い感染症です。咳、くしゃみ、鼻水、発熱、食欲不振が主な症状。他のウイルスや細菌との複合感染によって肺炎を起こす可能性があります。
◆犬コロナウイルス感染症 感染力が強く、犬パルボウイルスとの複合感染で重症化する可能性があります。下痢、嘔吐が主な症状。有効な薬はないため、脱水防止の点滴や下痢止めの投薬などの対症療法を行います。
◆犬レプトスピラ感染症 重症化しやすく致死率の高い感染症です。そのため治療費は高額にのぼることも。重症化すると腎不全や肝不全を引き起こすため、各種検査のうえ抗生剤や利尿剤を投与します。
飼育環境で、混合ワクチンの種類の選び方は異なります
愛犬に適した混合ワクチンは、ライフスタイルによってさまざまです。
ほとんど家から出ない子、散歩で外出する子、キャンプやドッグランでよく遊ぶ子では、感染リスクが異なります。
ふだん散歩をしている場所が、ビルの立ち並ぶ都会なのか、自然あふれる田舎なのかによっても変わってくるでしょう。
さらに、地域で感染症が流行している可能性も少なくありません。
外出の頻度、他の犬と接する頻度、アウトドアレジャーの頻度をまとめておき、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
ワクチン接種にかかる費用は?
混合ワクチン接種にかかる費用は動物病院によって異なりますが、
2種で3,000円~5,000円程、
7種以上は7,000円~10,000円程が目安です。
病気の治療ではなく予防行為にあたりますので、ペット保険の対象外というケースが少なくありません。ペット保険に加入されている方は保険内容をチェックしてください。
そして、ワクチンを接種する時間帯は、副作用が起こる場合を考えて午前中を選ぶと良いでしょう。
万が一、異変が見られたらすぐに動物病院に連絡して指示を仰いでください。
ワクチンは小さな体に負担をかけます。
接種後2~3日は激しい運動を避け、
3~7日はトリミングやシャンプーを控えてください。
ワクチン予防接種の適切なスケジュールは?
犬のワクチンの適切なスケジュールは接種するワクチンによって異なります。ここでは、狂犬病ワクチンと混合ワクチンの適切な接種スケジュールをご紹介します。
コアワクチンとノンコアワクチンの適切なスケジュールは混合ワクチンのスケジュールを参考にしてください。
狂犬病ワクチンの適切なスケジュール
狂犬病の予防接種は、生まれた日を0日目として、生後91日に1回目を接種することが推奨されています。その後は、毎年1回の追加接種が必要になります。
混合ワクチンの適切なスケジュール
混合ワクチンは、ほとんどの場合3回から4回の接種になります。
1回目は・・・ 生後6〜8週頃が目安です。 生後間もない子犬は母犬から譲り受けた抗体で守られており、抗体が残っているうちはワクチンによる免疫獲得が十分に得られません。 そのため、生後6〜8週頃が目安となっています。
その後は・・・ 3、4週間ごとに接種を繰り返し、 16週齢頃には3回目の接種を行うように調整する動物病院が多いです。
4回目以降の・・・ ブースター接種は6カ月から1歳齢までに行い、それ以降は必要に応じて1〜3年ごとに接種していきます。
ブースター接種とは・・・ 「ワクチンの効果を高め、持続させるための追加接種」のことです。 ブースターとは、「増幅器」のこと。つまり、ブースター接種は「本来ある免疫機能をさらに向上させる」といった意味合いがあります。
愛犬に適切なワクチン・予防接種を受けさせよう
犬には必ず接種する必要があるワクチン・予防接種のほか、飼い主の判断で接種するものがあります。
狂犬病以外でも、ワクチン・予防接種をしていないと入れないドッグランやペットホテルもあるため注意が必要です。
そして、ワンちゃんの体質や年齢によって適切なワクチンの種類やスケジュールは異なるので、獣医師と相談しながら決めることが大切です。
ワンちゃんの小さな体調の変化に気付くためにも、予防接種とあわせて定期的な健康診断や日々の健康チェックなどを行いましょう。
◆飼い主さんへ ワクチンを接種すると、犬の体内では病原体の免疫が作られます。この免疫によって感染症の発症を防止でき、発症しても重症化を防ぐことができます。 特に子犬は重症化しやすいので、母犬からの抗体が薄れる生後2か月頃にはワクチン接種を済ませましょう。 成犬については、どのワクチンをどのタイミングで接種させるか、ワクチン計画を立てることをおススメします。 ですから、抗体検査を実施しているかどうかも含めて、かかりつけの動物病院にご相談してください。
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まとめ
ここでは、「犬のワクチンの必要性、どのような種類を何時接種するか?」等について判りやすくまとめてみました。ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?
◆しつけだけではない、犬を飼うに際して必要なことなど、
全ての犬の飼い主さんに見てほしい⇒「イヌバーシティ」
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愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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