冬になると、愛犬が寒がっていないか、ついつい心配になります。
秋から冬へと、寒い季節の健康管理。
気をつけたい病気は?心がけたいケアは?なに?
そんな心配を解消するために寒さに負けない愛犬との楽しい冬の過ごし方をご紹介します。
ここでは、「犬と暮らす・秋から冬への愛犬生活の注意点」等について判りやすくまとめてみました。ぜひ愛犬のケアに役立ててください。
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気温低下が引き金で、発症したり悪化しやすい病気
冬毛を蓄えるために気をつけたいのが栄養管理です。健康な皮膚と被毛つくるためには、必須アミノ酸を含むタンパク質を十分に摂ること、
そして必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸(※1)とオメガ6脂肪酸(※2)のバランスの良い摂取が不可欠です。
(※1)魚油に含まれるDHAやEPA、アマニ油、エゴマ油などに含まれます。 (※2)コーン油、大豆油、ごま油など、ほとんどの植物油に含まれます。
急激な冷え込みなど寒暖の差が激しいと、心臓に大きな負担がかかり、慢性の心不全を持つ犬などは咳が激しくなったり、時には肺水腫を起こしやすくなることもあります。
また寒い時期は、飲水量が減って、膀胱炎や尿石症など、泌尿器系の病気が増える季節です。愛犬が、いつでも新鮮な水を飲めるようにしておきます。
とくに外で排泄する習慣の犬は、飼い主さんが寒さで散歩を控えたりすると、排尿を我慢して、膀胱炎の原因になることもあります。
室内でトイレができるようにしつけておくと安心です。
さらに、寒さで血液循環が悪くなり、関節の痛みが出ることもあります。関節がまだ温まっていない状態で、いきなり激しい運動をさせることはNGです。
日常生活でも、滑りやすいフローリングの床にはカーペットを敷いたり、足の裏の毛が伸びていると滑りやすくなるので、定期的に刈るなど、愛犬の関節に負担がかからないように配慮します。
抵抗力が低下する時期なので、ウイルス感染症に注意!
冬は気温の低下や空気の乾燥により、ウイルスが飛散しやすくなり、体内に取り込まれやすくなる時期です。
また人間も動物も、鼻やのどの粘膜の働きが弱まり、細菌やウイルスに対する抵抗力が低下する時期でもあります。
この季節になると、私たち人の間でもインフルエンザが流行しますが、犬も体調を崩しやすく、ウイルスによる感染症に気をつける必要があります。
病気への抵抗力が十分でない、初めて冬を迎えるワンちゃんは、とくに注意が必要です。
ウイルス感染症のなかには、命にかかわる危険な病気もあります。
忘れずにワクチン接種をしてください。
エアコン完備の日常では、ノミは通年の予防と対策が必要
ノミは春や夏の暖かい時期だけを気をつければいいと思いがちですが、ノミは気温が3℃以上あれば活動・繁殖が可能です。
エアコン完備で室内が一定温度以上に保たれている最近の住環境では、通年の予防と対策が望まれます。
成虫が見られない時期でも、家の中ではペットの周囲で卵やさなぎの状態で潜んでいます。
成虫だけでなく、卵や幼虫にも効果のある駆除剤もありますので、獣医師と相談して総合的な予防を心がけます。
「犬は寒さに強い」という思い込みは危険かも・・・です
室外飼育の場合は、犬小屋の入口を仕切りで覆って、風の吹き込みを防いだり、敷物を入れるなどの防寒対策を。夜間だけ玄関に入れるのも良い方法です。
室内飼育の場合も、エアコンや暖房器具の温度調節に注意してください。温かい空気は上に上にあがるので、犬たちのいる床付近は意外と寒い可能性があります。
また、暖房を切った夜間との温度差が大きいと、ストレスの原因にもなりますし、散歩などで屋外に出たときの極端な温度差もよくありません。
高齢の犬や慢性の疾患を持つ場合は、とくに注意が必要です。
一般に「犬は寒さに強い!」といわれますが、冷暖房の効いた快適な室内で暮らす犬のなかには、明瞭な換毛期がなく、一年中、抜け毛が続くケースも増えているようです。
冬毛がしっかり生えていないので、寒さは苦手です。
愛犬が寒がるようなら、外出時は衣類の着用も考慮してください。
犬フィラリア症の予防は、蚊がいなくなってからも必要
犬フィラリア症は、蚊が媒介しましたが、秋になり蚊が見られなくなっても、最低1~2ヶ月の間は、継続して予防が必要です(地域差がありますが、11月~12月頃までが目安)。
月1回飲む予防薬(※)は1ヵ月間効果が持続するものではなく、犬の皮下や筋肉に入り込んだ幼虫を駆除するための薬だからです。
適切な回数と時期、予防を行うことで、犬フィラリア症はほぼ完璧に防ぐことができます。
(※)スポットタイプ(滴下式)や注射タイプの予防薬をご利用の場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
誤飲や感電、家の中は危険がいっぱい
◆植物のなかには、犬が口にすると中毒を起こすものがあります。 例えば、 ・ポインセチア、 ・ジャスミン、 ・アサガオ(種子)、 ・アボカド(種、皮)、 ・ヒヤシンス、 ・シクラメン、・・・などです。 これからの季節、特にポインセチアやシクラメンなどは身近な鉢花なので気をつけてください。
植物以外にも、ビニール、食品用ラップ、ストッキング、ボタン、針や糸、たばこ、薬、殺虫剤など、
暮らしの中には口にすると危険なものが数多くあります。
◆多い事故としては ・人間用の風邪薬や鎮痛剤を食べたり、 ・熱冷まし用保冷剤をかじって中の不凍液を食べたり、 ・ガーデニング人気の今日、ナメクジ駆除剤を口にするケースもあります。 ●薬の管理と駆除剤などの散布には細心の注意を払ってください。
何でもおもちゃにする子犬はとくに要注意!電気コードやコンセントをかじって、感電事故を招くこともあるので、コードにカバーを付けるなど対策が必要です。
寒いけど、散歩も大事です
寒くても、年齢や健康状態に応じた適切な運動は欠かせません。寒さが苦手な犬は、衣服で防寒対策をして散歩に出かけましょう。
また、だんだん日が短くなるので、暗い夜間の散歩は気をつけて。車からは小さい犬は見つけにくく、交通事故の危険も高くなります。どんなときも、必ずリードを着用してください。
火傷や火事、暖房器具にも注意!
火傷や熱中症
しかし寒さをしのごうとして押し入れから取り出したコタツやストーブなどの暖房器具により、逆に火傷や熱中症にかかりやすくなるということも忘れてはいけません。
寒さがそれほど厳しくない関東地方より南の地域では、エアコンを暖房に切り替えることで冬を乗り越えることができます。
しかし寒さが厳しい東北地方や北海道に暮らしている場合や、関東以南でもエアコンの風が行き渡らないくらい広い部屋に暮らしている場合は、
冬を乗り切るためにコタツやストーブといった暖房器具に頼る機会が増えます。
暖房器具を直接触ってしまうことによる火傷や、暖房器具の近くに長時間留まることで発症する熱中症のリスクが高まります。
ストーブを用いる場合は、火の近辺に近づけないよう周囲を取り囲む「ストーブガード」を用意しておく必要があります。
コタツを用いる場合は、犬がその中でうたた寝をしてしまわないよう注意すします。なおコタツの中での居眠りは、人間においても脱水症状のリスクが高まりますのでご注意ください。
電気コードを引っかけてストーブを倒したり、ストーブの近くで布製のおもちゃで遊んだりすれば、火事の原因にもなりかねません。
一緒にそばにいられないときや、いたずら盛りの子犬がいる場合には、ケージやサークルに入れておきます。
秋の換毛期は、冬毛を蓄える時期です。
犬には、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の両方を持つダブルコートと、
上毛のみのシングルコート犬種がいます。
ダブルコート犬種では一年に2回、春と秋に換毛期があります。
秋の換毛期は、夏毛が抜けて、寒さから体を守るために、綿毛のような下毛がびっしりと密生した冬毛に生え替わります。
抜け毛は春ほど大量ではありませんが、こまめなブラッシングで抜け毛を取り除くとともに、皮膚を刺激して、被毛や皮膚の新陳代謝を高めてあげます。
冬に太るのには、ワケがあります
冬は、寒さから身を守るために、体が脂肪を蓄積しやすくなります。しかも、体温を維持するためのエネルギー消費も暖房の効いた室内飼育では期待できません。
そのうえ、寒いから散歩もつい短縮しがち。油断すると太る要因がいくつもあるわけです。
食欲が増進する秋冬ですが、与えすぎは厳禁です。とくに、高カロリーな人間の食べ物やお菓子は与えないことが大事です。栄養面でもしつけの面でもよくありません。
食事も年齢や健康状態に応じてカロリーや給餌量を考え、バランスよく与えてください。
ヒートショックにも注意して
ヒートショックとは暖かい場所から急に寒い場所に移動したり、逆に寒い場所から急に暖かい場所に移動したときに生じる体のパニック状態のことです。
人間や犬を始めとする恒温動物の体温は、脳内にある体温調整中枢と自律神経系などによってコントロールされています。
しかしあまりにも温度差が激しい場所を行き来すると、体温を自動調整する自律神経系がパニック状態に陥り、全身の血圧や心拍数に異常が生じてしまうことがあります。これがヒートショックです。
持病として高血圧や動脈硬化を抱えている場合や高齢者の場合、最悪のケースでは脳卒中や心筋梗塞を起こしてその場に倒れこんでしまうことがありますので油断はできません。
冬においては「暖かい屋内→寒い屋外」「寒い屋外→暖かい室内」の両方においてリスクが高まりますので、しっかりと防寒具を身につけ、体が感じる寒暖差がなるべく少なくなるようにしましょう。
また室温を少し下げておき、外気温との差をあらかじめ小さくしておくというのも効果的です。
「しつけのプロ」のチカラを借りるのもアリだと思います
これまで紹介した方法を試してみても、なかなかいうことを聞いてくれない・・・そんな時は、犬のしつけのプロフェッショナルのチカラを借りるというのもひとつの方法です。
最近では、動物病院でもしつけ教室を行っているところが増えています。
大切なのは、「犬がプロのいうことを聞くようになること」ではありません。
「犬が飼い主と信頼関係を築けるようになること」です。そのため、プロのアドバイスを受けながら、飼い主自身がしつけていけるような方法をおススメします。
関連記事:最強の「犬社会化トレーニング方法」はどうするの?ポイントは?
「しつけ教室の問題点」と「飼い主としてのスキル不足」を解消する方法
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関連記事:ドッグフード モグワンは安全??原材料を徹底評価!評判もチェック!
まとめ
ここでは、「犬と暮らす・秋から冬への愛犬生活の注意点」等について判りやすくまとめてみました。
ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?
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当サイトでは なるべく添加物の少ない、良質な動物性タンパク質を使用した商品 を選んでランキングしているので、 大切なワンちゃんのためのドッグフード選びのご参考にしてみてくださいね。
愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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