【犬と暮らす】健康管理

犬と暮らす・犬が秋~冬にかかりやすい病気・膀胱炎ってナニ?

 

 

 膀胱炎とは、体の中でおしっこをためる役割をしている膀胱で、

 さまざまな原因により炎症が起きる病気です。

 膀胱炎になると血尿頻尿(少量のおしっこを何度もする)、    

 トイレで痛そうに鳴くトイレ以外でおしっこをしてしまうなどの症状がでます        

 

 膀胱炎は繰り返しやすく、

 特に男の子では尿道閉塞という命に関わる病気になってしまうことがあり 

 早期発見、適切な治療が大切な病気です。

膀胱は細菌の感染から自身を守る力をもっていますので、細菌性膀胱炎になってしまうには、何らかの要因が引き金になっていると考えられます。

ここでは、「犬の膀胱炎の原因や治療方法、予防方法、日頃の注意点等について判りやすくまとめてみました。ぜひ愛犬のケアに役立ててください。

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  1. 犬の膀胱炎ってどんな病気?
  2. 膀胱炎の症状とは?
        1. ◆膀胱炎を起こす原因はいくつかありますが、共通して次のような症状が現れます。 ・尿の色の濁りや臭いの変化、 ・頻 尿、 ・血 尿、 ・残尿感、 ・排尿障害、(尿が出にくい、全く出ない) ・尿失禁、
  3. 膀胱炎の原因
        1. ◆去勢をしていない雄で細菌性膀胱炎が発生した場合には、前立腺の病気の合併症が疑われます。 ・感染症、(主に細菌) ・ 膀胱結石、(ストルバイトやシュウ酸カルシウム結石など) ・ 膀胱腫瘍、 ・シクロホスファミド、(抗がん治療や免疫抑制治療などに使用するアルキル化剤) ・ 外傷、(交通事故など)
    1. 細菌感染による膀胱炎
    2. 結石による膀胱炎
    3. 膀胱腫瘍による膀胱炎
    4. 膀胱への細菌感染(細菌性膀胱炎)
  4. 膀胱を細菌の感染から防ぐチカラ
        1. ・尿を勢いよく流すことによる洗浄作用、 ・膀胱粘膜の分泌物による細菌の付着阻止、 ・ 尿道の正常細菌叢による病原菌の付着阻止、 ・前立腺からの抗菌成分の分泌(雄)、 ・ 長い尿道(雄)、 ◆しかしながら、何らかの要因によってこの防御力が打破されてしまうと、細菌の感染が成立してしまいます。
  5. 細菌感染からの防御力をジャマする要因
        1. ・投薬および治療の中断、 ・基礎疾患、(慢性腎不全、前立腺炎、尿路結石、腫瘍、内分泌疾患など) ・全身的な免疫力が低下する状態、 ・ 尿路の解剖的異常、 ・ 膀胱炎になりやすい生活環境や習慣、 ・・・など
  6. どんな犬が膀胱炎にかかりやすいの?
    1. メス犬
    2. 結石ができやすい犬種
    3. 膀胱腫瘍にかかりやすい犬
  7. どうやって予防したらいいの?
  8. 飼い主さんへ
  9. 「しつけ教室の問題点」と「飼い主としてのスキル不足」を解消する方法
  10. まとめ
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犬の膀胱炎ってどんな病気?


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膀胱炎はその名のとおり膀胱に炎症が起きる病気です。細菌感染や膀胱結石、膀胱腫瘍などさまざまな原因で発症します。

また、犬が膀胱炎にかかると、血尿や頻尿、排尿痛、排尿困難といったおしっこに関するさまざまな症状が見られるようになります。

犬の膀胱炎は、膀胱炎を引き起こしている病気に対する治療や消炎剤の投与など、膀胱炎に対する対症療法を行います。しかし、適切な治療を行ったとしても再発や慢性化しやすい厄介な病気です。

そのため、特に膀胱炎になりやすい犬や過去に膀胱炎にかかったことがある場合は、日ごろから愛犬の様子をよく観察し、早期発見・早期治療を行うことが大切です。

膀胱炎の症状とは?

◆膀胱炎を起こす原因はいくつかありますが、共通して次のような症状が現れます。 ・尿の色の濁りや臭いの変化、 ・頻 尿、 ・血 尿、 ・残尿感、 ・排尿障害、(尿が出にくい、全く出ない) ・尿失禁、

膀胱炎だけが原因で発熱することは殆どないため、全身的な症状がみられる場合には、腎盂腎炎(腎臓に病原菌が感染)やその他の病気などの可能性が考えられます。

膀胱炎の原因


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犬では泌尿器系の病気として膀胱炎の発生は多く、原因はいくつかあります。その中でも、細菌の感染によるものが多いです。

特に雌は尿道が短くて太いため、細菌が膀胱に辿りつきやすく、細菌性膀胱炎になりやすいです。

◆去勢をしていない雄で細菌性膀胱炎が発生した場合には、前立腺の病気の合併症が疑われます。 ・感染症、(主に細菌) ・ 膀胱結石、(ストルバイトやシュウ酸カルシウム結石など) ・ 膀胱腫瘍、 ・シクロホスファミド、(抗がん治療や免疫抑制治療などに使用するアルキル化剤) ・ 外傷、(交通事故など)

細菌感染による膀胱炎

犬の膀胱炎で最も多い原因が「細菌感染」です。

細菌が尿道を通って膀胱に入り込んでしまうと膀胱に炎症が起こり、頻尿や排尿困難、排尿痛、血尿などの症状が現れます。

結石による膀胱炎

また、「膀胱結石」による膀胱炎も犬ではよく見られます。

結石にはさまざまな成分のものがありますが、犬では、主にストルバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)とシュウ酸カルシウム結石が見られます。

いずれの場合も頻尿や血尿、排尿痛などの症状が見られ、結石が尿路を塞いでしまうと、尿毒症や急性腎不全、膀胱破裂を起こし、命にかかわる事態に陥る可能性があります。

膀胱腫瘍による膀胱炎

このほか、「膀胱腫瘍」によって膀胱の粘膜に傷がつき、膀胱炎が起こることもあります。

最初のうちは血尿や頻尿などの症状が見られ、病気が進行すると尿漏れや嘔吐などの症状が見られるようになります。

さらに病気が進行すると、リンパ節や肺への転移、腫瘍による尿路閉塞が起こる可能性もあります。

膀胱への細菌感染(細菌性膀胱炎)

細菌性膀胱炎の病原菌は、多くの場合、大腸菌や常在菌であるブドウ球などです。

尿道近くには、このような細菌は常に存在していますが、単に存在するだけでは膀胱炎が発生することはありません。

なぜならば、膀胱は細菌の感染を防ぐ力をもっているからです。

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膀胱を細菌の感染から防ぐチカラ

・尿を勢いよく流すことによる洗浄作用、 ・膀胱粘膜の分泌物による細菌の付着阻止、 ・ 尿道の正常細菌叢による病原菌の付着阻止、 ・前立腺からの抗菌成分の分泌(雄)、 ・ 長い尿道(雄)、 ◆しかしながら、何らかの要因によってこの防御力が打破されてしまうと、細菌の感染が成立してしまいます。

細菌感染からの防御力をジャマする要因


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細菌性膀胱炎は再発を繰り返すことが多いですが、さまざまな要因が考えられています。

長引くことで、愛犬を苦しめることはもちろん、腎盂腎炎のような重篤な状態を引き起こしたり、膀胱結石(ストルバイト)を形成しやすくします。

・投薬および治療の中断、 ・基礎疾患、(慢性腎不全、前立腺炎、尿路結石、腫瘍、内分泌疾患など) ・全身的な免疫力が低下する状態、 ・ 尿路の解剖的異常、 ・ 膀胱炎になりやすい生活環境や習慣、 ・・・など

細菌をやっつけるためには抗生物質が治療の中心になり、短くて1週間、長い場合には数週間と、長期間与える必要があります。

そして、投薬後に完全に細菌が除去されことを動物病院で確認してもらいます。

しかしながら、飼い主の勝手な判断で治療を中断してしまうと、細菌が膀胱内に残ってしまい、しばらくして再燃してしまうことになりかねません。

再発をさせないためにも、症状が治まったかと油断せずに、獣医師に指示に従い徹底的に治療をする必要があります。

また、治療が完了しても、日常生活でおしっこの我慢や水分摂取が少ない食生活、ストレスなどが続くと、再発リスクは高まってしまいます。

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どんな犬が膀胱炎にかかりやすいの?

メス犬

メス犬は尿道が短いことから細菌が膀胱に侵入しやすく、細菌感染による膀胱炎が起こりやすいと言われています。

結石ができやすい犬種

・トイ・プードルやコッカー・スパニエルなどはストルバイト結石

・ヨークシャー・テリアやポメラニアンなどはシュウ酸カルシウム結石

・ミニチュア・シュナウザーやシー・ズーでは
 どちらの結石もできやすいため、膀胱結石、・・・による膀胱炎にかかりやすい犬種です。

膀胱腫瘍にかかりやすい犬

膀胱腫瘍は、メスによく発生し、9歳前後での発症が多いことがわかっています。

ビーグルやシェットランド・シープドッグ、スコティッシュ・テリアなどの犬種に多く見られます。

どうやって予防したらいいの?


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おしっこが膀胱に長くとどまると膀胱炎が起こりやすくなってしまうため、以下の二つを日頃から心がけ、犬がなるべくおしっこを我慢する時間が短くなるようにしてあげます。

・トイレを清潔にする、
・お散歩はこまめに行く、

また、私たち人間と同じように、犬も冬の間は水を飲む量が減ってしまいます。

そのため、暖かい部屋に水飲み場を設置したり、ウェットフ―ドや水分量の多い野菜を食餌に混ぜたりすることで、たくさん水分が取れるようにします。

細菌感染による膀胱炎は免疫力が低下していると起こりやすいため、日ごろから適度な運動やバランスのとれた食事を心がけ、なるべく犬にストレスがかからないようにします。

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飼い主さんへ

尿の量を増やすことによって、頻繁に膀胱から細菌を流すことができます。

日ごろから水をあまり飲まなかったり、食事がドライフードメインの犬の場合は、スープを飲ませたり、ドライフードをふやかしたり、ウェットフードに切り替えるなど、水分摂取を心がけます。

おしっこを我慢させないように、散歩の回数や時間を増やし、トイレを常に清潔に保つことも大切です。

散歩でのリフレッシュや飼い主との触れ合いは、心身ともに健康を維持し、免疫力を上げる助けにもなるはずです。

細菌性膀胱炎では、ブドウ球菌などのウレアーゼ産生菌が尿素を分解して、尿をアルカリ性に傾けストルバイト尿結石を作りやすくします。

尿中の尿素を過剰にしないために、タンパク質(肉や魚、卵など)を与えすぎないようにします。

尿路結石がある場合には、食事管理がさらに重要です。療法食が効果的ですので、かかりつけの獣医師の指示に従うようにします。

膀胱炎は犬でも辛いものです。おしっこの状態がいつもと違うことに気がついたら、直ぐに動物病院で診てもらうようにします。

単純な細菌性膀胱炎であれば、適した抗生物質の投与で比較的短期間で治ります。

しかし、自己判断で治療を中止することによって、難治性にさせてしまったり、他の病気を見逃したりすることにもなりかねません。膀胱炎は甘くみずに、徹底的に治療を行うようにしてください。

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まとめ

ここでは、「犬の膀胱炎の原因や治療方法、予防方法、日頃の注意点」等について判りやすくまとめてみました。

ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?
お宅のワンちゃんの「膀胱炎」の問題解決のご参考にして下さい。

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愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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