犬が大好きなお散歩の時間。
どんな時でも「お散歩行くよ~」の声を聞けば、あなたにダッシュで駆け寄ってしっぽをブンブン振ってくれますよね。
でも、気温が高い夏は散歩している愛犬の息が上がって大変そう…。
真夏の散歩はどうしたら良いの?
夜に散歩に行くのがおススメって本当?
散歩におススメのグッズはある?
ここでは、「夏に犬を散歩させるときのおススメの時間や注意点」等を紹介します。ぜひ参考にしてください。
夏の愛犬のお散歩はいつがおすすめ?
真夏にオススメする愛犬の散歩時間は「早朝の明け方」と「夕方以降の夜」の2つあります。
その際の注意点としてあげられるのが、日の照り具合と気温です。
1番のオススメは「早朝の明け方」。
真夏になれば、日が明けるのが早いですよね。朝5時過ぎには外も明るくなっています。
その時間なら、地面も暑くないし、日も照ってはいないので、愛犬も飼い主のあなたも快適にお散歩ができます。うっとうしい蚊も少ないのが嬉しいですよね。
2番のオススメは「夕方以降の夜」。
お仕事や生活習慣などで、朝早く起きるのは難しい…と思っている方にオススメです。
夏の日差しが隠れた夕方以降なら、安心して犬とお散歩に行けます。
その際に、日が沈んだからと言ってすぐ外へ出てしまうのは注意が必要です。
日が当たらなくなっても、アスファルトにこもった熱はしばらく逃げません。
あなたが素手で地面のアスファルトを触って、大丈夫なようであればお散歩に出かけて下さい。
夏の愛犬のお散歩に「昼間」はNG!?
夏でも愛犬が大好きな散歩に連れて行ってあげたい!だれでもそう思うと思います。
夏で外が暑くても、お家の中で過ごすだけでは犬も飽きてしまいますし、外で身体を動かす機会を失って体力が余った犬は、いたずらが増える可能性もあります。
ただし、夏の散歩には注意点があります。
それは、昼間の一番暑い時間の散歩は絶対に避けるということ。
夏の昼間の散歩を避けて欲しい理由は3つあります。
・犬の体は地面から近い
・犬は体内の熱を逃がしにくい
では、一つずつ見て行きましょう。
◆犬の足は人間の裸足と一緒
犬が地面に触れる部分は「肉球」です。
毛で覆われている犬はフローリングなどで滑りやすいので、肉球周りの毛をトリミングサロンでカットしてもらっている犬が大半。
つまり、人間でいう足の裏の皮膚表面がむき出しになっている状態だということです。
もし、飼い主のあなたが真夏の暑い時間に、温められたコンクリートの上を裸足で歩いたらどうなりますか?普通に歩くことができないだけでなく、やけどをしてしまう可能性もありますよね。
夏の強い日差しに温められたコンクリートは、50℃~60℃になる事もあるそう!
この温度を考えれば、犬の肉球が熱くてやけどをしてしまう事も納得です。犬の肉球も、暑い夏の気温に温められたコンクリートの上を歩くのは、やけどの危険性があります。
もし、曇りだから、夕方だから…と迷われる場合は、ご自分の手で地面を触ってみて下さいね。ずっと触れるくらいの温度だったら大丈夫ですが、熱くて長く触っていられない場合は散歩をやめた方が良いです。
◆犬の体は地面から近い
夏の太陽の光は、愛犬や人間に直接当たって体温を上昇させるほかに、地面からの照り返しで間接的に温められます。
人間よりも背の低い犬は、この照り返しからの体温上昇が非常に多くなってしまいます。
飼い主のあなたが外へ出てみて、涼しいから散歩も大丈夫かなと思っても油断してはいけません。
犬は夏の直射日光と照り返しの暑さで、熱中症にかかってしまう危険性もあります。
◆犬は体内の熱を逃がしにくい
人間は、熱くなれば体全身にある汗腺から汗を出して、その汗が気化する際に気化熱を奪う現象を利用して体温を下げていきます。
一方で、犬は気温が暑くなると舌を出してハァハァと息をして体温を下げようとします。
これを「パンティング」と呼んでいます。
犬はパンティングで体内にこもった熱を口から吐き出し、外の涼しい空気を取り入れ体温を下げて行きます。また、濡れた舌の気化熱も同時に利用して、体温を下げる努力をします。
ただ、このパンティングは体力を消耗する動作でもあり、長い間し続けると犬も疲れてしまいます。
また、鼻ぺちゃ犬種のシー・ズーやパグ、フレンチ・ブルドッグ、
肥満の犬や肥満傾向の犬などはこのパンティングが苦手で、熱を逃がす行動が上手ではありません。
犬は人間と違って体全体に汗腺がなく(汗腺があるのは鼻・肉球などのごく一部)、体全体を冷やすためにもパンティングしかできません。
夏の暑い気温が犬の体を直撃すると、体内に溜まった熱をパンティングだけでは逃がしきれなくなってしまい、熱中症にかかる恐れがあります。
夜に散歩する時に気をつけたいこと、持ち歩いた方がいいものは?
真夏のお散歩にオススメの時間は「早朝」と「夕方以降の夜」でしたね。ただ、周りが明るい時のお散歩と、夜で暗くなってからのお散歩では、夜の方が周りも見えづらく注意しなければいけない点があります。
夏の夜のお散歩の主な注意点としてあげられるのは、以下の4点です。
・すれ違う人に迷惑をかけることがある
・犬にとって外の気温がまだ高く、熱中症にかかる危険がある
・蚊やノミ、ダニなどの害虫に刺されることがある
特に3~4行目は今の夏の時期には気をつけたい注意点です。
これらの注意点の解決法について、夏の夜に散歩する際に持ち歩くと便利なグッズと合わせてご紹介します。
犬にとって外の気温がまだ高く、熱中症にかかる危険がある
愛犬が真夏に陥りやすい病気の「熱中症」。夏の夜の散歩でも暑さがなかなか引かない日もありますので、熱中症対策が大切です。
全身が毛で覆われている犬には、なるべく涼しくさせてあげるのがコツ。ひんやりするペット用の洋服やネックリングなどを使用し、散歩中も快適に過ごせるようにしてあげましょう。
夏の犬のお散歩の注意点としてあげられるのが、いつでも水分補給が出来るようにして熱中症を防ぐ事。熱中症を予防するためには、散歩中もこまめな水分補給をすることが大切です。
暗い中お散歩最中に、コップを出して、水を出して…とバタバタするのは大変なもの。水を入れたペットボトルに装着するだけで簡単に使用できるタイプの給水ボトルがおすすめです。
また、給水とおしっこをした後に行うマナー水洗の両方が1つで出来る便利なグッズもあります。
車や自転車に注意しなければいけない
夜の散歩の注意点としてまずあげられるのが、辺りが暗くて犬も飼い主も、そして周りの人からも見えづらいという事。
私たち人間も夜道を歩いたりジョギングしたりする時は、蛍光色の服を着たり、反射たすきをかけたりして、事故に合わないよう対策をしますよね。
犬は背が低い分人間の視界に入りづらく、対向車が飼い主さんに気づいていたとしても、足元の愛犬に気づかず接触してしまう可能性があります。
また、同じ原因で飼い主さんと愛犬の間にあるリードに自転車がひっかかり、犬がひきずられてしまうなんてことも考えられます。
夜の愛犬の散歩では、こういった交通事故に対する対策が必要です。
愛犬と暗い時間帯に散歩する際は、ペット用の反射リードなどを使用し愛犬が目立つようにします。
車のライトが当たるとリード部分の反射テープが光るものや、持ち手部分のLEDライトがグルグルと点滅するものもあります。
暗闇の中でリードが光る事によって「犬の散歩をしていますよ」と愛犬の存在をアピールできますので安全に散歩が出来ますね。
すれ違う人に迷惑をかけることがある
夜のお散歩は、車のライトや自転車のライトなどで犬も気が散ってしまいがちです。
周りが暗い分、視覚よりも嗅覚を頼りにするため、いつもより散歩に時間がかかることも。
これから初めて夜のお散歩をしようと思われる方は、普段と違う暗い中のお散歩ですので、
少しの距離から慣らしてあげて下さい。
蚊やノミ、ダニなどの害虫に刺されることがある
夏の外出の注意点は、夕方以降から夜にかけて蚊がたくさんいるので、蚊よけが必要です。
犬は、蚊に刺されてもほとんど痒くはなりませんが、蚊は「フィラリア症」という犬にとって怖い虫を媒介しています。
フィラリア症はきちんと薬を飲むことで予防ができますが、蚊に刺されないようにする対策もしておきましょう。
毎年フィラリア駆虫薬を飲んでいる犬も多いと思いますが、散歩に行く前にペット用の虫よけ剤を使用してあげたいですね。
※関連記事:なぜ室内犬でも必要なの?フィラリア症予防薬6つのワケとは?
夏の愛犬のお散歩は早朝と夜の涼しい時間がベスト
いかがでしたか?真夏でもお散歩に行きたいけど迷っている、そんな飼い主さんもお役立ちグッズを持って、早朝・夜にお散歩に行ってあげたくなったのではないでしょうか。
熱中症も肉球のやけども、飼い主のあなたが気を付けて対策をしていれば防ぐことが可能です。
真夏でも快適な散歩を楽しんで下さいね!
まとめ
ここでは、「夏に犬を散歩させるときのおススメの時間や注意点」について判りやすくまとめてみました。
ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?
お宅のワンちゃんの「夏場の散歩」の問題解決のご参考にして下さい。
飼い主さんが病気を自己診断するためではなく、あくまでも獣医さんにワンちゃんの症状を説明するときの参考としてお読みください。
当サイトではなるべく添加物の少ない、良質な動物性タンパク質を使用した商品を選んでランキングしているので、大切なワンちゃんのためのドッグフード選びの参考にしてみてくださいね。
愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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