カラダは大きいけど穏やかな表情で人懐っこく、一緒にいるだけでほんわかと心を和ませてくれるゴールデンレトリバー(通称ラブラドール)。
しかし、その見た目とは裏腹に意外と繊細な体質をしていることは知っていましたか?
ゴールデンレトリバーは肥満や関節の病気になりやすい犬種なので、
ドッグフード選びは慎重に行いましょう。
ここでは、「ゴールデンレトリバーに適したドッグフードの選び方、そしてゴールデンレトリバーに合わせておきたいおススメドッグフードを紹介」等について判りやすくまとめてみました。ぜひ愛犬のケアに役立ててください。
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ゴールデンレトリバーに合うドッグフードの選び方
それでは、ゴールデンレトリバーの体質を把握した上で、ゴールデンレトリバーにはどんなドッグフードを選ぶといいのか?ゴールデンレトリバーの特徴や抱えやすいトラブルなどを踏まえた上で、選び方のポイントを3つまとめてみました。
主原料に動物性タンパク質が使われている・・・こと
ワンちゃんにとってタンパク質は、からだのさまざまな部位の構成や健康維持に欠かせない栄養です。そのため、タンパク質をしっかりと摂取できるドッグフードを与えるのが好ましいとされています。
ゴールデンレトリバーは、外耳炎や皮膚炎といった皮膚トラブルが多い犬種です。
長くて密集した被毛が特徴なので、蒸れによる湿疹や体の痒みも発症しやすい傾向にあります。
遺伝性による皮膚疾患の改善はそもそも難しいですが、それ以上悪化させないために、また後天性による皮膚疾患を発症させないためにも、日頃から主原料に良質な動物性タンパク質(肉や魚)が使われたドッグフードを与えるようにしましょう。
ゴールデンレトリバーの皮膚トラブル(食物アレルギーなど)をできるだけ予防したいのであれば、主原料がタンパク質のドッグフードを与えてあげましょう。
良質な肉や魚から得られるタンパク質は、犬の皮膚・被毛・細胞を健康に保ちます。植物性原料中心の食事は胃腸に負担をかけるため、逆に皮膚や被毛のトラブルが起きやすくなります。
皮膚疾患は食事だけで改善できるものではありません。 必ず獣医師の指示の元で適切な治療を行うようにして下さい。
低脂肪・低炭水化物・低カロリーである
ゴールデンレトリバーは太りやすい傾向にあります。一般的には25~34㎏前後がゴールデンレトリバーの理想体重と言われており、これ以上の場合は肥満の可能性があるでしょう。
関節をケアしてくれる成分を摂取することも大切ですが、脂質の取り過ぎの防止も重要です。脂質を過剰に摂取してしまうと体重が増加し、からだを支える負担が関節にのしかかってしまいます。
また、脂質が高い食事は胃捻転に繋がりやすいと指摘する報告もあります。
脂質の過剰摂取で肥満になると糖尿病や心血管疾患といった病気にかかるリスクも上がるため、脂質の摂り過ぎは避けたほうが懸命です。
とくに大型犬の肥満は心臓や関節に大きな負担を与えてしまうので、食事による体重管理は必須です。
できるだけ低脂肪・低炭水化物・低カロリーのドッグフードを選び、適度に運動をして基礎代謝を上げましょう。
炭水化物に関しては、含有量がおおよそ50%を下回っており、高GI値食品と低GI値食品がバランスよく含まれているものが理想です。 カロリーは極端に低いとエネルギー不足になるので、この辺りも注意しましょう。
骨・関節軟骨成分が含まれている
ゴールデンレトリバーは股関節形成不全にもなりやすい犬種です。
これは遺伝的要因がほとんどですが、体重の増加による骨への負担も大きく関わっています。
発症のリスクを避けるためにも肥満を防止するのはもちろんですが、子犬期から関節に負担のかからない食生活、できるなら関節に良い成分が含まれたドッグフードを食べさせましょう。
おススメなのは「グルコサミン」「コンドロイチン硫酸」「MSM(メチルスルフォニルメタン)」の3つの成分が配合されたドッグフードです。
-
グルコサミン:軟骨の原料で、軟骨を再生したり修復したりする働きがある。
-
コンドロイチン硫酸:グルコサミンと一緒に摂取することで、軟骨のクッション性や柔軟性を保つ役目を果たす。
-
MSM:アミノ酸の構成要素の1つである硫黄の供給源で、骨や皮膚、コラーゲンの生成を補助。関節痛などを和らげる働きもある。
粒サイズが10〜20mmのフードを選ぶ
大型犬であるゴールデンレトリバーは、小型犬などと比較すると口のサイズが大きいため、フードのサイズがあまりにも小さいと食べづらいこともあります。
そのため、粒のサイズが10~20mm程度のものを選ぶようにします。
ただし、子犬や老犬などの場合は噛む力が弱い傾向にあるため、噛む回数が少なくても大丈夫な小粒のフードが適切な場合もあります。愛犬の噛む力や食べ方に合ったサイズのものを与えるのがポイントです。
ゴールデンレトリバーにおススメのドッグフードはコレ!
ここで紹介するドッグフードは、ゴールデンレトリバーの特徴や抱えやすいトラブルを踏まえた上で、
ドッグフードの原材料・栄養成分値・製造工程などあらゆる情報を調査した上でおススメできる商品です。(※ただし完全さを保証するものではありません。)
おススメのドッグフード・・・ネルソンズ
ネルソンズの特徴・・・
ネルソンズは、総量の48%に乾燥チキンとチキン生肉を使用した中・大型犬向けのドッグフードです。タンパク質・脂質・カロリーが高過ぎないので、比較的どんなゴールデンレトリバーにも合わせやすい特徴があります。ネルソンズの対象年齢は生後7か月~7歳です。
ゴールデンレトリバーのような大型犬に適したドッグフードは数多くありますが、
ネルソンズのように肉・野菜・果物をバランスよく入れた商品は
そう多くありません。
オリゴ糖も配合されているので、
お腹の健康を意識するゴールデンレトリバーにも適しています。
おススメのドッグフード・・・オリジン
オリジンの特徴・・・オリジンは、運動量の多いゴールデンレトリバーに適した高タンパクドッグフードです。原材料の約85%に新鮮な肉や魚が使われています。豆やジャガイモといった植物性タンパク質に頼るのではなく、犬が本来食べるべき食事を再現するために動物性原料の割合を高くしています。
オリジンはタンパク質が38%とかなり高めです。お肉中心の食事が必要なゴールデンレトリバーに合わせてあげましょう。
栄養価の高い新鮮な食材を丁寧に低温調理しているため、
添加する合成サプリメントは
亜鉛(もしくは亜鉛と銅)のみとなっています。
おススメのドッグフード・・・アカナ アダルトラージブリード
アカナの特徴・・・アカナのアダルトラージブリードは、炭水化物量とカロリーを抑えた大型犬専用のドッグフードです。骨や関節に負担のかからない食生活をということで、しっかり筋肉をつくれるよう動物性タンパク質が豊富に含まれています。また合成添加物もほとんど含まれていません。また、タンパク質が豊富で低カロリーな鶏肉をふんだんに使用しているのも、大きなポイントです。
ここではアカナのアダルトラージブリードを紹介していますが、
ゴールデンレトリバーの体質やライフスタイルに合わせて
いろんなタイプを選べるのがアカナの魅力です。
体重管理が必要であれば「ライト&フィット」を利用されてみるのもおススメで す。
おススメのドッグフード・・・モグワン
モグワンの特徴・・・モグワンは、総量の53%にチキンとサーモンを使用したドッグフードです。小粒なのであまりゴールデンレトリバーのような大型犬には向かないのですが、ふやかしたドッグフードを与えたい時、手作り食に総合栄養食をプラスしたい時などに活用されてみるといいでしょう。
モグワンには関節に良い3つの成分が配合されているほか、肉・魚・野菜・果物をバランスよく含んだ手作りレシピを再現したやさしいドッグフードということもあり高く評価しました。
小粒な分、ふやかしやすく、またミキサーなどで砕粉しやすいのがメリットです。
ゴールデンレトリバーの餌の量は1日どれくらい?
ゴールデンレトリバーが1日に必要とする餌の量は、ドッグフードや手作り食の栄養価、運動量、ライフスタイル、体重、体格、年齢などによって変わります。
よって、絶対にこの量を与えなければならないという決まりはありません。
以下の計算方法から1日に必要なフードの給餌量を割り出すことができますので、ぜひ参考にしてみて下さい。計算に必要な係数は下の表に示してあります。
1日分の給餌量の計算方法
- まずは安静時のエネルギー要求量を求める。
RER(kcal)=30 × 体重 + 70 - 次に、1日に必要なエネルギー量を求める。
DER(kcal/日)=RER × 係数 - 最後に、1日必要な給餌量を算出する。
給餌量(g/日)=DER ÷ フード1g(1缶)あたりのカロリー数
ライフステージ | 係数 |
---|---|
子犬(4ヶ月未満) | 3.0 |
子犬(4~9ヶ月) | 2.5 |
子犬(10~12ヶ月) | 2.0 |
成犬(避妊・去勢をしていない) | 1.8 |
成犬(避妊・去勢をしている) | 1.6 |
肥満傾向 | 1.4 |
妊娠中(初めの42日間) | 1.8 |
妊娠中(43日目以降) | 3.0 |
授乳中 | 4.8 |
老犬(7歳以上) | 1.4 |
そして、それぞれのライフステージの餌の与え方や注意点を以下にまとめてみました。
子犬の場合
子犬は毎日成長するため、こまめに体重を測った上で給餌量を参考にするようにしましょう。月齢だけで判断してしまうと、栄養過多や栄養不足の原因となってしまいます。
餌の回数は、生後10週までは1日分を少量ずつ4回ほどに分けて、
生後3ヶ月過ぎた頃から、その犬の予想される体重の50%近くになるまで1日3回に分けて与えましょう。
生後5~6ヶ月頃から、餌の回数を1日2回程度にします。
成犬の場合
成犬は、15kgまでは体重の1.2%程度、15kg以上は1%程度の給餌量が目安です。
ただし、個体差や運動量によっても大幅に変わるため、体重と照らし合わせながらコントロールするようにしましょう。
犬は食餌と食餌の間隔が長くても大丈夫なので、餌の回数は1日2回で問題ありません。
老犬の場合
老犬は、成犬に与える量よりも20~30%程減らした量を与えるようにしましょう。消化率や代謝率が低下するため、食べ過ぎると内臓や消化器官に負担をかけてしまいます。
餌の回数は、消化器への負担を軽くするためにも1日2~3回に分けて与える必要があります。
ここで紹介した給餌量はあくまでも目安で、運動量・体調・生活環境によって必要なエネルギー量が変わります。 給餌量が合っているかどうかはうんちで分かるので、うんちが柔らかければ量を減らす、硬ければ量を増やすといった感じで調整して下さい。
迷ったらコレ!ゴールデンレトリバーにネルソンズドッグフードをおススメする理由!
ここはあくまでも私が選んだドッグフードとして参考にしていただきたいのですが、なぜゴールデンレトリバーにネルソンズを選んだのか?その理由を簡単にまとめてみました。
ネルソンズをおすすめする理由
- お肉をしっかり食べれて野菜や果物も摂れる。
- 脂肪になりにくいサーモンオイルが使われている。
- 関節に良い成分が配合されている。
- 腸の健康を良好に保つマンナンオリゴ糖やフラクトオリゴ糖が配合されている。
- 穀物アレルギーに配慮してグレインフリー。
- 人間用の食品と同等基準の原料が使われている。
ゴールデンレトリバーにおススメしたい餌としてネルソンズを選んだ理由は、ゴールデンレトリバーが抱えやすいトラブルに合った原材料のラインナップだからです。
選び方でも解説したように、ゴールデンレトリバーは肥満・関節や皮膚・被毛トラブルを抱えやすい傾向にあります。
これらを少しでも予防・対策するためには、ドッグフードの栄養成分値だけにとらわれないことが大切です。
原材料にどんな品質のどんな食材が使われているのかを確認するのはもちろんのこと、またそれらの栄養素が活かされるよう丁寧に低温調理等がされているかも確認しなければなりません。
なぜなら、食べたもので皮膚・被毛・細胞等が作られるからです。
もちろん、体質や健康状態によって合うドッグフードが変わるので、すべてのゴールデンレトリバーにネルソンズがおすすめというわけではありません。
ゴールデンレトリバーの健康を少しでも良好に保つためにも、ネルソンズのような消化に負担の少ないドッグフードを選ばれてみるのも良いのではないでしょうか。
ゴールデンレトリバーの特徴は?
盲導犬や警察犬として活躍することも多いラブラドール。さまざまな人や動物に対してフレンドリーなだけでなく、賢さも兼ね備えている魅力的な犬種といえます。
ゴールデンレトリバー(ラブラドール)の基本的な特徴は以下の通りで す。
- 平均身体高:約55~57cm
- 平均体重:オスは約27~34㎏、メスは約25~31㎏
- 平均寿命:約12~13年
- 性格:陽気でフレンドリーな性格や、賢くて温厚な性格が多い
- かかりやすい病気:股関節形成不全、アトピー性皮膚炎、胃捻転、外耳炎など
-
ラブラドールはからだが大きいので頑丈なようにも見えますが、実は関節が弱い傾向があり、外耳炎や皮膚トラブルになりやすい繊細な犬種でもあります。
特に、股関節形成不全は遺伝的なものが原因だと、生後数か月で足を引きずったり、歩き方に違和感を覚える場合もあります。
また、生活環境が原因で股関節形成不全になるケースも。運動をしすぎて関節に大きな負担をかけることもあるため、運動量には注意してあげましょう。
ただし、運動不足や食べ過ぎで肥満になってしまうと、今度は体重の負担が関節にかかってしまうため、適切な体重を維持することが重要です。
ゴールデンレトリバーがご飯を食べない理由とその対処法は?
ゴールデンレトリバーがご飯を食べない時に考えられる理由は、健康状態・ライフスタイル・飼い主さんとの関係によっても異なります。よくある理由を以下にまとめてみました。
- わがままになっている。
- ドッグフードの匂い・味・質感が気に入らない。
- もともと食が細い。
- 成長が落ち着いてきている(子犬の場合)。
- 老化による代謝率や消化率の低下。
- ストレスを抱えている。
- 1回のご飯の量が多い。
- 口の中にトラブルがある。
- 病気や何かしら不調がある。
- 生理中である(避妊手術をしていないメスの場合)。
基本的に、犬は食事に飽きるということはほとんどありません。
もしもご飯を食べない日が2日以上続く場合は病気の可能性もありますので、早めにかかりつけの動物病院を受診して獣医師に相談しましょう。
ゴールデンレトリバーが注意すべき病気やトラブルは?
ゴールデンレトリバー(通称ラブラドール)の体質に合った食事を心がけたいのであれば、まずはゴールデンレトリバーがかかりやすい病気やトラブルを把握しておくことが重要です。
ゴールデンレトリバーがなりやすいといわれている胃捻転・皮膚トラブル・肘関節形成不全などについて、それぞれ詳しく解説していきます。
大型犬に多い「胃捻転」
慌ててごはんを食べる、水を早飲みする、食べた後にすぐ運動をするといった行動が原因で、胃にガスなどが溜まったり、胃がねじれてしまう症状を胃捻転といいます。
ゴールデンレトリバーなどの大型犬は、食いしん坊な性格で早食いをする子も多いため、急激に胃が拡張し胃捻転を起こしやすいといわれているのです。
痒みや痛みを伴う「外耳炎」や「皮膚トラブル」
外耳炎とは耳のなかに炎症が起こり、
耳の痒みや痛みを感じてしまう病気の一種です。
ゴールデンレトリバーは耳が垂れているため、耳の中が蒸れて菌や汚れが溜まりやすく、外耳炎になりやすいといわれています。
また、ノミやダニによる皮膚トラブルや、食物アレルギーなどによる皮膚の痒みや痛みなどを起こすこともあります。
遺伝的要因でなりやすい「肘関節形成不全症」「股関節形成不全」
「肘関節形成不全症」「股関節形成不全」とは、肘や股関節が変形してしまう病気です。重度になると、最悪足が上手に動かせなくなるリスクもあります。
ゴールデンレトリバーは遺伝的な要因で
生まれつき「肘関節形成不全症」と「股関節形成不全」に
なりやすいといわれているため、
日頃から関節のケアが重要です。
まとめ1.
ゴールデンレトリバーは、関節や皮膚・被毛トラブル以外にも拡張型心筋症という心臓の病気が発症しやすい傾向にあります。
心臓の健康維持には、EPAやDHA、タウリン、L-カルニチン、抗酸化成分などの栄養素が欠かせないほか、やはり内臓脂肪蓄積による心臓や腎臓への負担を減らせるよう食事には十分配慮しなければなりません。
もともと大型犬は、小型犬・中型犬よりも寿命が短い傾向にあります。彼らの寿命を少しでも健康的に伸ばすためにも、ネルソンズのような栄養バランスのとれたドッグフードを取り入れてみてはいかがでしょうか。
関連記事:ドッグフード モグワンは安全??原材料を徹底評価!評判もチェック!
まとめ2.
ここでは、「子犬の社会化とはなにか?社会化のためにしたい4つのこと」等について判りやすくまとめてみました。ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?
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愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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