【ドッグフード】

愛犬に最適なドッグフードの選び方!①小型犬用・・・押さえておくべきポイントとは?

ドッグフードを選ぶ時、小型犬・中型犬・大型犬でベストなドッグフードは違うのでしょうか?
例えば、日本ではトイ・プードルやチワワなどの小型犬が人気ですが、小型犬ならではのドッグフードの選び方のポイントはあるのでしょうか?

結論からいえば、小型犬に特有の注意ポイントはあります。
しかも、体調や個体差などをふまえて考えなくてはならないため、ドッグフードを選ぶ際には、飼い主はいくつかのことを同時にチェックするしなくてはイケません。

いったいどのような点に注意しなくてはならないのでしょうか?
小型犬のドッグフードの選び方をわかりやすく説明します。

小型犬のドッグフードについて、押さえておきたい基礎知識

最初に、飼い主が小型犬の健康維持のために、最低限知っておいていただきたいポイントを解説します。基本的にはほぼ全ての小型犬に共通するポイントなので、基本として押さえておきましょう。

小型犬向けのドッグフード

ドッグフードには、全犬種対応のものと、サイズ別(超小型犬/小型犬/中型犬/大型犬)のものとがあります。

ここで、絶対に選んではいけないのは中型犬/大型犬向けのものです。
犬種のサイズや特性によって、必要とする栄養素のバランスが異なっているためです。

小型犬のドッグフードには、小型犬にとって理想的な栄養バランスになっています。
したがって、小型犬には小型犬向けのフードを選ぶのがベストです。

全犬種対応のドッグフードは、どの犬種にもまんべんなく対応できる栄養バランスとなっている場合が多いです。

小型犬にとっても良いバランスのドッグフードもありますが、商品ごとに栄養バランスをチェックする必要があります。

飲み込みやすさ・・・は?

ドッグフードが飲み込みにくいと、食べムラがひどくなるかもしれません。

したがって、飼い主さんは飲み込みやすさを十分に意識する必要があります。

小型犬にとって飲み込みやすいドッグフードは、例えばドライフードの場合は粒のサイズが小さめのものです。

犬は丸飲みをすることも多く、粒の大きさが合っていない場合、飲み込もうとして喉にドッグフードを詰まらせてしまうことがあります。

もし、ドッグフードを与えたときに、愛犬が食べづらそうにしていたり喉に詰まらせむせたりしている場合には、ドッグフードの飲み込みやすさを疑ってみましょう。

嗜好性・・・は?

小型犬のドッグフードを選ぶ時には、食いつきの良さにこだわりましょう。
個体差があるため例外はありますが、小型犬は中型犬や大型犬とくらべて食べムラが多いためです。

しかし、健康維持のためには、食事の量を毎日一定に保つことが理想です。
だからこそ、気分が乗らなかったり疲れていたりするときでも食事をしたくなるような、美味しドッグフードを選びましょう。

どのドッグフードが美味しのかは個体差が大きいため、一概にはいえません。

傾向としては、匂いの強いものを喜ぶ傾向があるため、新鮮なお肉や魚を原材料としたドッグフードをいくつかピックアップして、順番に試してみるとよいでしょう。

小型犬のドッグフードを選ぶ時のポイント

小型犬の特性をふまえた上でのドッグフードの選び方を案内いたします。

特に意識しなくてはならないのは、3つのポイントです。

高たんぱく

小型犬は、大型犬よりも代謝が優れていることが多いです。

体重1kgあたりに換算すると、小型犬の方がエネルギーの消費量が多く、その分の補充を必要とするということです。

したがって、エネルギーの元となるたんぱく質をドッグフードからしっかりと摂取しなくてはなりません。

アメリカのペットフードの成分研究団体AAFCOによると、成犬のドッグフードは18.0%以上のたんぱく質含有量が必要だとされています。

AAFCOが発表しているわけではないものの、小型犬の場合は「20%以上」など、たんぱく質含有量が多いドッグフードを選ぶ意識を持ってください。

安全性や添加物・・・は?

小型犬の場合は、特に有害な添加物に注意しなくてはなりません。

その理由は2点あります。

1点目は、小型犬は大型犬と比較して健康寿命が長いことです。

健康寿命が長いのはもちろん素晴らしいことですが、平均して15年以上生きるので、体に悪い有害物質を日常的に摂取していると健康寿命が短くなるリスクを招きます。

2点目に、体がデリケートな点が挙げられます。

小型犬は体が小さく、少量の栄養素や物質でも大きな反応が現れることがあります。添加物の中には安全性の高いものもありますが、危険性の高い保存料や保湿剤は極力避けてください。

信頼性・・・は?

信頼性に関しても、添加物と同様のことがいえます。

メーカーの保存状態が悪くてドッグフードがひどく劣化していたり、異物混入などが生じた場合、小型犬の方が大きなトラブルになりやすい傾向があります。

リスクを小さくするには、流通や保存の過程でドッグフードを適切に扱っているメーカーのフードを選ぶことです。

メーカーの信頼性を見抜くのは、とても難しいですが例えばISOやHACCPの取得状況が客観的な指標になります。

ステージ別の小型犬のフードの選び方

小型犬は、成長段階によってもドッグフードの注意点があります。

この章では、子犬・成犬・老犬の3つの成長段階におけるドッグフードの選び方をご紹介します。

子犬は充分なカロリーと消化吸収が大事・・・です。

子犬の時期には、カロリーをしっかりと摂取することがとても大切です。

なぜなら、代謝が高いにも関わらず、体内の脂肪やエネルギーを体内にあまり多く蓄えられないためです。

これらのエネルギーをしっかりとドッグフードから吸収できるように消化吸収の良いフードにしましょう。

なお、子犬は一度にたくさんのドッグフードを食べられないことにも対策が必要です。
1日の食事量を3~4回に分けて与えてください。

カロリーや糖分が不足した場合には、低血糖の症状が現れることがあります。

そして低血糖になると、以下の症状につながります。

〇低血糖症の症状

  • 体力低下
  • 無気力
  • 筋肉の震え
  • 痙攣(けいれん)

日ごろの意識の積み重ねが非常に重要となります。

成犬は肥満対策も必要・・・です。

小型犬は、肥満のリスクもケアしなくてはなりません。

特に、成犬になると肥満のリスクが高くなります。

健康寿命を2年も縮めるともいわれるほど、肥満は犬にとってとても大きな問題です。

そして肥満は、以下の健康リスクにもつながります。

〇肥満が招く疾病

  • 変形性関節症
  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 心臓および呼吸器系疾患
  • 癌(がん)
  • 腎臓病
  • 膝蓋骨脱臼

いったん肥満になると、運動がおっくうになり、余計に体重管理が難しくなります。

したがって、肥満に関しても日ごろからの意識と早めの対処が必要です。

老犬は健康状態を一番に考えてドックフードを選ぶ

老犬になると、どこかしら体の不調の箇所や気になる部分が出てくることが多いです。

したがって、愛犬の症状や状況に合ったドッグフードを選択しましょう。

例えば、腎臓を悪くしている場合には腎臓の負担が少ないものなど、現在では悩みや状況にあったドッグフードがたくさん用意されています。

運動量の低下により食欲が減退したり、噛む力が弱くなることで硬いドライフードをあまり食べなくなったりすることもあります。

かかりつけの獣医師に相談すれば、状況に合ったものをオススメしてもらえます。

小型犬にとって最適なドッグフードの量は?

ドッグフードを与える分量は、パッケージの記載の分量を目安にしましょう。

「1日1頭あたりの食事量目安」といったように、適切な分量が記載されているはずです。

ただし、犬には体質の個体差や生活環境の違いがあるため、目安の分量が必ずしもベストであるとは限りません。

より厳密に適切な量を確認するためには、定期的に体重を測定して体重の増減をチェックする必要があります。

決まった分量を与えていて体重が増える場合は、かかりつけの獣医師に相談し、摂取カロリーを減らすための対策を考えましょう。

体重が減量する場合についても同様です。

小型犬のドッグフード・おやつの与え方に関する注意点

小型犬のドッグフードやおやつの与え方の注意点を3点ご紹介します。

飼い主が注意点に配慮することで、愛犬はより健康的な生活を送れるようになります。

おやつは摂取可能カロリーの20%以内・・・に

おやつの分量は、1日の摂取カロリーの20%以内です。小型犬の場合、摂取カロリーの目安が少ないため、おやつの分量はかなり少量になります。

おやつは、嗜好性が強く総合栄養食ほど栄養バランスが取れていないため、おやつの食べすぎは体調不良を招きます。

上限は20%ですが、できれば10%以下に抑えましょう。

工夫のポイントとしては、おやつを小さく小分けにして与えるとよいでしょう。

なぜなら、犬が満足感を得るのはおやつの分量ではなく、回数だからです。

食欲や好みは個体差が大きい・・・です。

食欲の程度や食の好みは、個体差に大きく左右されます。

同じ犬種でも、食べムラの激しい個体から食欲旺盛でお腹が空くとストレスを感じてしまう個体まで様々です。

また、生活環境・散歩の量・基礎代謝も食欲を大きく左右します。

全ての小型犬に当てはまる法則・食事法がないことを理解したうえで、愛犬の状況やドッグフードを与えたときの食いつきなどを観察してください。

適度な運動も大切

健康維持のために食事とともに重要な点が、日々の運動です。

運動をすることで、筋力の発達・維持やストレスの軽減などの効果が期待できます。

また、運動をしてお腹を空かせると食欲も刺激されるでしょう。

小型犬は、大型犬と比較して散歩の必要量は少ないです。

しかしながら、定期的な運動は必要不可欠です。

飼い主と愛犬とのコミュニケーションのためにも、飼い主としての責任を果たすためにも、できる限り毎日散歩しましょう。

※ただし雨の強い日など、散歩を避けた方がよい日もあります。

まとめ

小型犬にドッグフードを与える際、飼い主は小型犬ならではの注意点を意識しましょう。

前提条件は、以下の点です。

・たんぱく質をはじめとした必要な栄養素をしっかりと摂取すること
・愛犬の状態や嗜好に合わせて、最適、最良のモノを選ぶこと
・噛みやすく飲み込みやすい粒の小さな粒のものを選ぶこと(ドライフードの場合)

さらに、成長段階や体調に合わせてドッグフードを調整することも重要です。

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