充分に注意してるつもりなのですが、
ドッグフードが傷んでしまいます。
保存場所でしょうか?保存方法でしょうか?
好い方法を教えてください。
開封後の賞味期限が短い大きな理由に
ドッグフードの「酸化」があります。
ドッグフードが劣化する原因、
おススメの保存方法、
収納場所等についてまとめました。
今まで大好きだったフードを食べなくなった、など愛犬の食生活に異変を感じたら、それはドッグフードの保管方法が原因かもしれません。
暑い季節だからこそ、一度ドッグフードの保管方法を見直してみましょう。
ここでは、「ドッグフード・夏場の保存方法、安心安全で正しい方法」等について判りやすくまとめてみました。
暑い夏場の正しいフードの保存方法って?
ワンちゃんが毎日食べるドッグフードでが、保存方法は大丈夫ですか?
特に暑さや湿気が気になる夏場、ドッグフードはどのように保存したらよいのでしょうか。
ドッグフード保管場所というと、どこが思い浮かびますか?
冷蔵庫、流し台下の収納、床下収納庫・・・、ドッグフード保存場所はさまざまだと思います。
ワンちゃんの健康維持や、カラダを作るためのドッグフードです。
暑さや湿気が気になる夏場だからこそ、適切な保存方法を考えてみましょう。
ドッグフードの保存・保管の3つのポイント
実際にドッグフードの品質が劣化していたとしても、見た目ではなかなか判別できませんから、
高温多湿である夏場は特により厳重に管理しなければなりません。
夏バテかと思いきやフードが腐っていたせいで体調を崩してしまった、なんて笑えない事件?もよくあります。愛犬の健康のためにも、ドッグフードの品質管理をしっかりと行いましょう。
開封したら袋の封をしっかりする
ドッグフードも他の食べ物と同じように、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。
開封後はフードコンテナなど密閉性の高い容器に入れるか、しっかりと密閉して保管してください。除湿剤や乾燥剤などを一緒に入れておくと良いですよ。
おすすめは1食分ずつに小分けして密閉チャック付き袋に保存しておくことです。小分けにしておけばフードが空気に触れる回数を減らすことができますし用意も楽になりますよ。
直射日光に当てない
常時直射日光が当たっていると、ドッグフードの酸化が早まります。当然ですが、直射日光の当たらない涼しい所で保管します。
温度や湿度が低い場所で管理
水分をほとんど含まないドライフードにとって、高温多湿は最大の敵です。賞味期限よりも早く腐ってしまうこともあるため、湿気や熱がこもる場所は避けて保管します。
食品なので、冷蔵庫に保管するのが良いのでは?と思いがちですが、出し入れする際の温度差によりかえって劣化が進んでしまう可能性があります。
フードに「冷蔵庫保存の指示がある場合」を除いて、冷蔵庫での保管はおすすめしません。
ドッグフードの種類別保存方法は?
一般的にペットショップなどで販売されている、ドッグフードの適切な保存方法をご説明します。
水分量が少ないドライフード
ドライタイプのドッグフードは開封後すぐに専用のフードストッカーに保存して、外気から密封することがおすすめです。
プレミアムドッグフードは特に、開封後から徐々に風味や本来の栄養素が失われてしまうからです。
ドライタイプのドッグフードは水分量が少ないので保存期間が長いですが、ドッグフードの酸化は袋を開けてからすぐに始まってしまいます。
ワンちゃんの主食で代表的なドライフードの保存方法を見てみると、「高温多湿を避けて保存」と書いてあります。
高温多湿が避けられる場所として思いつくのが冷蔵庫。ですが、ドライフードを冷蔵庫保存することには、ちょっとした落とし穴があります。
暑い夏場は特に、冷蔵庫から出したドライフードは外気との温度差で結露がしやすく、結露した水分をドライフードが吸ってしまい、カビの発生原因になってしまいます。
長時間ドライフードを冷蔵庫から出さないとしても、毎日の繰り返しで少しずつドライフードが水分を含み、いたみが早まる、カビが生えるなどの原因になってしまうのです。
一般的に「高温多湿を避ける」といわれる場所はこのような感じです。 ・風通しが良い場所 ・直射日光が当たらない ・常温で保存(15℃~20℃くらいが理想)
常温の定義は数多くあります15℃~20℃(食品衛生法)や5℃~35℃(JIS規格 JIS Z 8703より)など。
一般的には「高温多湿を避けて」という保存方法が多いドッグフードですが、ワンちゃんが食べているドッグフードの保存方法を見て、どのようなことが書いてあるか確認をしてみてください。
缶詰などのウェットフード
開封後のウェットドッグフードは基本的に開封後保存しておくことはおすすめしません。水分量が多く、すぐに細菌やカビが繁殖してしまうからです。保存は「2日後」までにしてください。
開封前であれば保存期間がかなり長いことも特徴的です。基本は缶詰のまま保存し、与えるタイミングで開封して、2日以内にすべて食べさせることが理想です。
開封前の缶詰やパウチのフードは常温保存をし、温度の変化が少ない場所で保管しましょう。
開封後は、別の容器に移し冷蔵保存をしてください。
缶詰を作る工程で、中の食材を安定した状態に保つために工夫がされています。
缶詰やパウチを開封すると、中に入っている食品がその加工により変化する可能性があります。そのため、別の容器に移して冷蔵保存することが、推奨されています。
夏場に手作り食で気をつけたいこと
手作り食をワンちゃんに与えている場合、夏場に特に気をつけて頂きたいことを説明します。
手作り食の保存方法
手作り食というと、毎日、食事のときに作るイメージがありますが、まとめて作って保存ができます。まとめて作る場合はワンちゃんが1回食べる量に小分けし、冷凍保存をしましょう。
ワンちゃんが食べる量だけが取り出せるのでとても便利です。
ただ保存料などを使わない手作り食は、冷凍保存をしても1週間以内に食べきることが理想です。
ワンちゃんの食べ残しは放置しないで!
手作り食は特に、ワンちゃんが食べ残してしまったら、早めに片付けましょう。
ドライフードなどに比べ、劣化が早いため食中毒の原因になることもあります。
せっかく作った手作り食ですが、暑い時期は特にもったいないと思わず、早めに処分することをおススメします。
ドッグフードが劣化する原因はなに?
ドッグフードが劣化する原因は酸化です。酸化はドッグフードが長時間空気にさらされ、空気中の酸素とドッグフードが結合することで起こります。
高温多湿の場所を避けて保存しているものの、フードの開封口が完全に閉め切れていない場合などが多いです。小袋であれば消費に時間はかからないので問題ないですが、大袋の場合は保管に注意が必要です。
酸化したフードを食べ続けると「アレルギー」「動脈硬化」「心筋梗塞」「がん」などの原因になることもあるので、保存には細心の注意を払ってあげてくださいね。
ワンちゃんの「こんな症状」は食事の劣化のせい?
ドッグフードや手作り食が劣化したときに、ワンちゃんがおこしやすい症状をご紹介します。
・嘔吐や下痢 ・食いつきが悪くなる
嘔吐や下痢がひどい場合は、いちど与えている食事をやめ、動物病院に相談をします。
そのとき「何をワンちゃんに与えたか」などメモなどに残しておき、獣医師さんに伝えられるようにしておきます。
食いつきが悪くなった場合は、フードの劣化により、臭いや味が落ちていることも考えられます。今まで大好きだったフードの食いつきが悪くなったら、保存方法などを再度、見直していただくことをおススメします。
カビの中には「カビ毒」という毒性が高いアフラトキシンなどを作り出すものもあります。
【農林水産省 食品のかび毒に関する情報】
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/kabidoku/index.html
このようなこともワンちゃんの健康のために、ぜひ一読していただけたらと思います。
ドッグフードの保存方法、不向きな場所は?
ドッグフードに含まれる脂分の酸化や、夏場の高温多湿による劣化を気にして冷蔵庫に保管している人も多いですが、ドライドッグフードの保存に冷蔵庫は適していません。
ドッグフードを出し入れをする時に起こる温度変化によってフードに結露が付くと、カビが発生することがあるからです。
おすすめのドッグフードの保存方法、収納場所はどこ?
ドライフードの保存方法 ・ジップロック ・フードストッカー
ウェットフードの保存方法 ・冷蔵庫
ドライフードの劣化は、袋を開封した瞬間から始まります。
ジップロックなどの密閉しやすい容器に小分けにして入れてから、出来るだけ空気を抜いてください。
またフードストッカーは脱酸素剤を底に入れて出来る限り空気を抜いておけば常温でも1ヶ月程度の保存が利くので、小分けにするのが面倒な時におすすめです。
ウェットフードは開封すると日持ちしないので、保存する場合は必ず冷蔵庫に入れ2~3日のうちに使い切るようにしてください。加熱するという方法もありますが、風味が弱くなったりビタミンなどの栄養素も破壊してしまうのでおススメできません。
おすすめの収納場所
ドッグフードは未開封の状態でも高温多湿になる場所に保管すると品質劣化の原因になります。開封・未開封にかかわらず、「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてください。
まとめ
ここでは、「ドッグフード・夏場の保存方法、安心安全で正しい方法」として、
①暑い夏場の正しいフードの保存方法って?
②ドッグフードの保存・保管の3つのポイント
③ドッグフードの種類別保存方法は?
④夏場に手作り食で気をつけたいこと
⑤ドッグフードが劣化する原因はなに?
⑥ワンちゃんの「こんな症状」は食事の劣化のせい?
⑦ドッグフードの保存方法、不向きな場所は?
⑧おすすめのドッグフードの保存方法、収納場所はどこ?
・・・について判りやすくまとめてみました。
ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?
お宅のワンちゃんの「涙やけや目の赤み」の問題解決のご参考にして下さい。
飼い主さんが病気を自己診断するためではなく、あくまでも獣医さんにワンちゃんの症状を説明するときの参考としてお読みください。
愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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