「愛犬に安全でおいしいドッグフードを与えたい」
「愛犬には、いつまでも健康で長生きしてほしい」
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以上のように、愛犬のドッグフードのおいしさや安全性についてこだわる飼い主の方は少なくないと思います。
ドッグフードの原材料を見ていると、聞いたことのない名前の食材が載っていたりしますよね。
「どんな意味があって配合されているの?」「愛犬に与えても大丈夫?」と気になってしまいます。そこでこの記事では、
・獣医師や専門家の論文を検証
・ペットフードの表示に関する法律や規約調査をもとに、
ドッグフードの原材料について配合されている意味や効能をまとめました。
そして、ドッグフードの原材料を知るために把握しておきたいのが原材料表示の見方です。原材料の見方を知っていると、ドッグフードの原材料の内訳がイメージしやすくなります。
ドックフードを選ぶ際に需要なこと・・・とは?
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ドッグフードを選ぶ際は、単に値段やメーカーだけで選ぶべきではありません。
しっかりと比較しないとわかりにくいことですが、ドッグフードは一つひとつ違いがあるためです。
この章では、まずドッグフードをどのような点で選べば良いのかについて、必ずチェックしておきたい3つの項目を紹介します。
安全性
最初にチェックしておきたいのは、安全性です。
多かれ少なかれ、飼い主さん自身は食生活に気を遣って生活していると思いますが、愛犬にとっても食事は健康のためにとても大切です。
ドッグフードは、かつては人の食材として使用しない部分を有効活用して作られることが多かったのですが、近年では「愛犬にもおいしいものを与えたい」「人が食べられる安全なものを愛犬にも与えたい」という多くの飼い主さんの願いもあり、人の食材として使用されるものがドッグフードに使用される機会も増えています。
そのような状況下で、国ごとにペットフードの安全性に関する基準が設けられており、日本においても平成21年に「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が定められるなど、関心が高まっています。
参考:環境省「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)
国内で販売されるペットフードは、
「一般社団法人ペットフード協会」の設けた安全基準や
「ペットフード安全法」「景表法」等の各種法令及び
「ペットフードの表示に関する公正競争規約」に従って製造表記されています。
ここではペットの安全を守るためにと、設けられている基準についてご紹介していきます。
BSE対策
BSE(牛海綿状脳症)を発症していない牛や鶏の肉粉は使用可能です。ただし、使用する際には独立行政法人農林水産消費安全技術センターの立ち入り検査の元、ペットフードを製造しなければならないということが決まっています。
残留農薬や有害物質(メラニン)・有害な添加物などの混入禁止
ペットの安全を守るために、ペットフード安全法にて有害物質の混入禁止が規定されています。有害なペットフードが流通した場合(お店やインターネットなどで販売されていることが分かった場合)、ペットフード製造業者や販売業者は、廃棄・回収の対応をしなくてはなりません。
トレーサビリティ
流通しているペットフードの食材が、どこで生産されどのようなルートを通って消費者に届けられたのかを分かるようにしておくことが、ペットフード安全法で規定されています。これにより万が一、食中毒や異物の混入などが見つかってしまったときに、どこで問題が生じてしまったのかを追跡することを可能となります。
衛生面
ペットフードの安全性という点では、衛生面も非常に重要です。工場での製造・流通・店頭での保管など全ての工程において、ペットフードが衛生的に管理されていることが大切です。ペットフードの安全性は、愛犬の健康を守るための必要最低限の項目です。
上記のポイントは、法律などで決まっていることなので、通常は守られている項目であるはずですが、購入する消費者の側でもきちんと安全性が確保されているのかをチェックする姿勢が大切です。
そのためには、信用できる店舗・メーカーで購入すること、十分かつ誠実な説明がされている商品を購入することが大切です。
風味・香り
ドッグフードの味によって、ごはんの食いつきは大きく異なります。
犬にはそれぞれの個体によって味の好みがあるので、好みに合ったドッグフードを与えることが大切です。
例えばチキンが好きな犬には、チキンを原材料にしたドッグフードを使用するなど、好みに合わせてドッグフードをチョイスすることが食欲につながります。
特に、シニアの時期やごはんの切り替えのタイミング、食欲が減退しやすい夏などに関しては、食いつきをチェックしながらフードをチョイスすることを意識しましょう。
例えば、年齢・用途によって、選ぶべきごはんが異なってきます。
犬の成長・状態に見合ったドッグフードを選んであげることが大切になってきます。
原材料に何が使われているか?
ドッグフードのチェック項目として最も重要なポイントと言えるのが「原材料に何が使用されているのか?」ということです。
「ペットフード安全法」で、添加物も含めてすべて表示することが義務図づけられているので、確認することができます。
注意深く原材料表示をチェックできるようになれば、ドッグフードがどのような原料で作られているのか?危険な原材料や望ましくない原材料が含まれていないか?どのような肉・魚が使用されているのか?といったことがある程度わかるようになります。
安全性や愛犬の食いつきをチェックするためにも、原材料を参考にできるかできないかが非常に大きなポイントになります。
具体的に、どのような点をチェックすれば良いのかについては、次の章で詳しく案内します。
ドックフードの原材料でチェックしておきたいポイント・・・は?
ドッグフードの原材料について詳しく知りたいときには、商品ラベルをチェックするのがおすすめです。
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商品ラベルは注意深くチェックしないと、重要な情報を見落としてしまうリスクがあるため、この章では商品ラベルのチェックの方法について紹介します。
食材
原材料のメインとなるのは、食材です。犬はもともと雑食なので、肉類・魚類・豆類・野菜類などを幅広く食べることができます。
とはいっても、メインとなるのは肉類を原料としたドッグフードが中心です。
肉を原料としているフードであっても、商品名の表記の仕方によって意味が全く異なることです。
「肉」といえば、100%全てお肉が原料となっている状態をイメージすると思いますが、必ずしもそうとは言えません。
具体例を紹介します。
以下の表示は、全て鶏肉を原料とするペットフードに商品名として使用できますが、チキンが含まれる量がそれぞれまったく異なります。
・チキン100%・・・チキン100%
・チキンドッグフード・・・95%以上がチキン(ウェットフードなら75%以上)
・チキンレシピ・・・25%以上がチキン(ウェットフードなら10%以上)
・本物のチキンを使用・・・3%以上のチキンを使用
・チキンフレーバー・・・使用量についての規定はなし
これらの他に「ミートミール」という乾燥させたお肉を粉末状にした加工品もあります。
ミートミールは、原材料として使用されていることが多く、乾燥して粉末にされる過程で栄養素の多くが失われる反面、タンパク質が凝縮して効率よく摂取できるなどの特徴があります。
つまり「ミートミールだから良くない」というわけではなく、メーカーが安全に配慮してミートミールを製造していることが大切です。
その他のチキンレシピやチキンフレーバーについても同様で、安全性やコスト・おいしさなどがきちんと考慮されていることが重要であり、必ずしもお肉の割合が少ないからよくないものというわけではありません。
あくまで、お肉のみではないことと、他にどのような成分が入っているのかをチェックすることが大切であるということです。
添加物
ドッグフードにも、食品添加物が使用されているものがあります(無添加のドッグフードよりも、食品添加物が加えられたドッグフードの方が一般的です)。
添加物は、ドッグフードの見た目や風味を良くしたり、保存性を高めたりするために用いられています。
しかし、中には発がん性を持つと懸念されているものや犬の健康にとってあまり良くない原料が用いられていたりすることもあります。
望ましくない添加物は以下の通りです。
・エトキシン・・・保存性を高めるために使用されますが、毒性が強く人の食品に対しては使用が禁止されています。
・BHA・・・酸化防止剤として保存性を高めるために用いられていますが、発がん性が心配されています
・BHT・・・ガソリン用の酸化防止剤としてこれまで使用されてきました。発がん性が心配されています。
・没食子酸プロピル・・・酸化防止力が非常に強い添加物です。発がん性が認められています。
・ソルビン酸カリウム・・・ソルビン酸カリウムは、保存料として良く用いられている添加物です。発がん性を持つ危険性があるといわれています。
これらの他に、健康においてあまり望ましいとはいえない着色料についても注意すべきです。
原産国
原産国は、ドッグフードの安全性をチェックするための指標の一つです。
ただし、注意をしておきたいのは、最終の加工工程が「原産国」として表記されることです。
例えば、お肉が原材料のドッグフードの場合には、お肉を解体して食肉加工した工程場所が原産国として記載されます。
原材料表記を見る時チェックするコト
原材料表示には、様々な情報が登録されているため、飼い主さんとしてはどんな情報をチェックすべきか分からないこともあると思います。
この章では、飼い主さんが安心・安全なドッグフードを選ぶための原材料表示の見方について解説します。
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配合量が多い方から順に表記されている
「ペットフードの表示に関する公正競争規約」に従って、肉類・穀物といった分類名もしくは鶏・ビーフ・とうもろこしといった個別で表記されています。
(参考)ペットフードの表示に関する公正競争規約
ポイントは原材料の配合量の多いものから順に記載するよう定められているということです。
食品表示のルールでも、原材料は配合量が多いものから順に記載されるというルールがあります。ドッグフードに関しても、人の食品などと同様に配合量の多い食材から順に記載されています。
このことを意識して、原材料表示をチェックすると、ドッグフードのイメージと実際に原材料として主に使用されている食材が異なることがあります。
例えば、トウモロコシなどの穀物が最初に記載されているドッグフードは、穀物でかさましがされていて栄養価が高くない可能性があります。
また、色とりどりの野菜が記載されたドッグフードであっても、一つひとつの野菜の分量が食塩よりも少ないこともあります(食塩の分量はだいたいドッグフード全体の1%程度です)。
上記を参考にして、ドッグフードはどんな原材料がメインで使用されているのかをチェックます。
原材料が明確に判るものを選ぶことが重要
ドッグフードを選ぶときには、原材料が明確に表記されたものを選ぶことが大切です。
例えば、チキンであれば「鶏肉」「チキン」などのように記載されていれば明確ですが、「肉類(チキン等)」といった具合に表記があいまいになっていることがあります。
このような場合、チキン以外のものが含まれている可能性があり、場合によっては含まれているものがあまり望ましくない食材である可能性があります。
アレルギー成分に注意
犬によっては食物アレルギーを持っていることもあるので、アレルギー原因物質が何か判明した場合、まずは原材料に注目します。
アレルギー原因物質が原材料に含まれていないことはもちろんですが判明していない場合でも、単一のタンパク質であること(例えば、鶏肉がメインのドッグフードなら他に豚肉や大豆などのタンパク質をミックスしていないもの)や添加物が少ないことも大切です。
食物アレルギーに関しては、医学の専門的な知識にもとづいて対策する必要があるため、獣医師の指示やアドバイスに従ってドッグフードを選ぶようにしましょう。
まとめ
愛犬の健康を考えたときに、ドッグフードの安全性やおいしさはとても大切です。
そして、安全なドッグフードを選ぶための大きな要素が、どのような原材料が使用されているかという点です。
ペットフードも、人が食べる食品と同じようにパッケージに原材料が表示されることが義務付けられています。
ペットフードならではのルールや記載方法の特徴などを把握して原材料について正しく知ることが大切です。
また、ペットフード安全法などについても意識しておくことが大切です。
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