ウチのワンちゃん年寄りになって、
中々ご飯を食べてくれないのですが・・・。
私の対応・ケアがイケナイのでしょうか?
老犬の食事・フードのコトも知りたいです。
犬も年を取るにつれて味覚が鈍り食欲が落ちていきますが、
きちんと栄養を摂取できないと体調不良を引き起こす可能性があるため、
できればきちんとご飯を食べてもらいたいものです。
老犬がご飯を食べない原因や食べない時にできる工夫などを紹介、
老犬のご飯の基本を押さえて、長く元気でいてもらいましょう。
最近ではシニア犬こそたんぱく質をしっかり摂るという事が常識となりつつあります。
正しいシニア犬の食事の知識を持って、フードを選びましょう。
ここでは、「老犬の食事のことで、重要な3つのポイントと6つの対処法」等について判りやすくまとめてみました。ドッグフードを購入するときの参考にしてください。
ここでは、「子犬の社会化とはなにか?社会化のためにしたい4つのこと」等について判りやすくまとめてみました。ぜひ愛犬のケアに役立ててください。
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シニア期に起こる変化
・寝ている時間が増える ・硬いフードを食べることができない ・あまり動かなくなる ・食欲が落ちるなど・・・シニア期に入ると愛犬たちにも変化が起きてきます。
食欲が落ちてくると必要な栄養も摂取することができなくなるので、
・少量でも栄養の取りやすい良質な食事にしてあげたり、
・食欲を促すスープやトッピングを利用してみる・・・など、
今まで食べていた食事を見直す必要も出てきます。
また、食事量はしっかり摂れていると思われる場合でも、消化・吸収能力が落ちてきますのでやはり『必要な栄養が接種できているか』を一度見直してみるのが必要と思われます。
シニア犬とタンパク質の関係
『シニア犬は若い成犬よりもたんぱく質を30%~50%も多く必要』とも言われるようになりました。
これはシニア期になってくると衰えてくる筋肉量を維持するためなどの理由があります。
そもそもタンパク質は体を作って維持するのに一番必要となるもので、血や骨、筋肉、皮膚、被毛がタンパク質から作られています。また、消化吸収や免疫維持機能の維持にも必要な栄養素です。
しかし、シニアになると、そのタンパク質の代謝機能が低下してしまうので、若い頃と同じ量を摂取しても吸収される量が減ってしまいます。
そして必要量を吸収できていないと、足りなくなったタンパク質は筋肉から補おうとするので、衰え始めたシニアの筋肉がもっと弱くなり体重も落ちてしまうことになります。
こういった理由からシニア期にはタンパク質を意識して与える必要があります。また、無理のない範囲で散歩など運動も取り入れてあげましょう。
老犬の食事の適切な考え方
シニア老犬に食事を与える際には、フードの選び方の他にも考えるべきポイントがあります。
ここでは、老犬の食事に関して特に重要なポイントについて説明します。
食事の回数
シニア老犬になると以下の理由から、食事の量が減りがちです。
・代謝が減り、食べられる量が少なくなる
・ふやかすために水分量を増やすことで、満腹感が得られやすい
1回の食事量が減るのを防ぐために、食事の回数を3~4回に増やすようにしましょう。
このとき、食間の時間ができるだけ均等になるように意識してください。
フードの高さ
シニア老犬が食事をする際に、できるだけ身体に負担をかけないようにすることも大切です。
シニア老犬にとっては、首を下げることが負担になるため、首を下げずに食事ができるようにフードの高さを工夫しましょう。必要によって、食事台を使用してください。
また、シニア老犬が寝たきりのときには、食事が喉に詰まらないように工夫しなくてはなりません。
絶対にやってはいけないことは、寝かせたまま食べさせることです。
抱きかかえて上半身を起こした状態でフードを与えるようにしてください。
どうしても抱きかかえられない場合は、クッションなどを利用してシニア老犬の頭の位置を高くしてドッグフードを与えてください。
水分摂取
シニア老犬は、成犬に比べて喉の渇きを感じづらくなる傾向があります。
また、足が悪くなったり体調に異変があったりすると、犬は水飲み場まで歩くのを面倒くさがることもあります。
この時、飼い主さんが特に注意しなくてはならないのは、脱水症状です。
脱水症状を起こすと、以下のトラブルにつながるリスクがあります。
・手足の震えや吐き気
・呼吸困難やめまい
・(重度)精神錯乱や筋肉の痙攣
シニア老犬が水分を積極的に摂取したがらないときには、ウェットフードを活用したり、ごはんをお湯でふやかしたりするなどの工夫も必要です。
関連記事:ドッグフードをふやかすのはいつまで?正しい与え方を解説!!
シニア老犬の食事には二つの段階がある
シニア老犬には二つの段階があります。 その①・7歳~10歳頃
運動量が減ってくるため、従来どおりの食事をしていると肥満のリスクが高まる時期です。この時期は、カロリー過多にならないように注意しましょう。
シニア老犬には二つの段階があります。 その②・11歳以降
だんだん食が細くなるので、工夫をしなければ栄養不足になる可能性があります。効率よく栄養を摂取する意識が重要になります。
もちろん、これらの段階の違いには個体差もあります。実際の運動量や食事を見ながら、ドッグフードを切り替えていきましょう。
さらに、高齢になればなるほど臓器の疾患や筋肉・関節のトラブルが生じる可能性が高まります。
必要に応じてかかりつけの動物病院に相談しながら、年齢や段階に応じた食事を与えるように意識してください。
シニア老犬の食事を考える際の基本は、3つのこと
シニア老犬の食事に対して、飼い主さんは慎重に対応する必要があります。
◆シニア老犬の食事を考える際の基本は、以下の三点です。 ・高たんぱく・低脂肪・低カロリー ・関節に良い ・消化が良い
これらのポイントを踏まえつつ、年齢・段階・症状などに合わせてドッグフードを調整することをオススメします。
特に、ドッグフードの与え方については、フードを柔らかくしたり、与える前に体のマッサージをしたりするなど、さまざまな工夫ができます。
高齢になってもできるだけ健康を維持するためには自分の口から栄養を摂ることが大切です。
大切なことは今どんな状態か確認することです。その状態によって最適なドッグフードを与えることが必要です。老犬の食事に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
お腹の健康維持にも配慮して
愛犬たちが年をとってくると、それに伴い消化吸収機能も衰えてきます。運動不足や飲水量不足も相まって便秘気味になりやすくもなりますし、腸内環境の乱れからお腹がゆるくなりやすいです。
・食べやすく消化のしやすい食事に変え、
・すこやかな腸内環境の維持のため、
・乳酸菌や食物繊維などを摂取し腸内細菌叢のサポートをしてあげるのも一つです。
ウェットフードやヤギミルクなどは愛犬の嗜好性も高く、便秘対策ともなる水分の補給と栄養補給にも向いています。
無添加の無糖ヨーグルトや食物繊維豊富な干し芋はお腹の健康に役立ちます。また愛犬用の手作り食材として利用できるおからや野菜類も食物繊維が豊富です。
太っている場合は脂肪か炭水化物を減らす工夫が必要
犬にとって脂肪は第一エネルギー源となり、最も効率よくカロリーとして利用できます。
またタンパク質と異なり、老廃物が少なく体にとってもクリーンなエネルギー源です。
シニア老犬になるとどうしても運動不足になるため体重増加になりやすい傾向があります。
肥満は足腰に負担をかけ、万病のもととなりますので、肥満気味のシニア老犬の場合は体調に合わせながらカロリーを少し減らすようにしてあげましょう。
良質なタンパク質とは?
「タンパク質をとりましょう」とよく聞きますが、どんなものが良質なタンパク質なのでしょうか?
アミノ酸スコア
まず良質なタンパク質は「アミノ酸スコア」というものが高いもの(100が最大)になります。
アミノ酸スコアが100のものだと、効率よくタンパク質が利用されます。スコアが低いと、たくさん食べても有効利用されるものは少なくなってしまいます。
※ただし食材単体のスコアが低くても、様々な食材を組み合わせる事でバランスが良くなり、結果的にスコアが良くなる場合もありますので「スコアが低いものはとにかく駄目」というわけではなく、
色々組み合わせてあげるのがおススメです。
一般的にお肉や魚、卵などがアミノ酸スコアが高く良質なタンパク質の食材です。(ただし乾燥肉=ジャーキーになったものは消化には悪い為、おススメしません)
関連記事:「桶理論」ってご存知?アミノ酸とか?アミノ酸スコアとは?
新鮮で消化に良いかどうかも大切
「お肉」「魚」が良質なタンパク源としてシニア老犬にはいいからと、加工されたジャーキーなどの消化に悪いタンパク質を過剰に与えてしまうことは、消化に悪く臓器に負担をかけてしまいます。
未消化のタンパク質で血液がドロドロになり、代謝が悪いシニアの健康を害する事になります。
良質なタンパク質の取り入れ方としては「手作り食」がおススメです。
愛犬用生肉や茹でたお肉をトッピングしてあげると、愛犬は喜びますし良質なタンパク質も摂ることが出来ます。
手作りは大変、という場合はウェットフードであれば水分も多く消化にも良いためおすすめです。
(手作り食がおすすめな理由は、食材の品質や状態を自分の目で確認して愛犬にあげられる事があります。)
ドライフードだけを食べてきた愛犬の場合でもドライフードを少し減らしてトッピングなどで併用して与えていくことをオススメします。
(お肉以外のお野菜やスープなどの併用も、ヘルシーさや水分補給で人気です)
タンパク質が不足すると?
タンパク質が不足すると、筋力の低下や毛ヅヤが悪くなるだけでなく様々な健康維持にデメリットが発生します。
もう年だから・・・と思っていたのが、実はタンパク質不足が原因で、食事を改善してあげる事で愛犬は本来の健康を取り戻せるかもしれません。
消化や吸収力の衰えてくるシニア老犬こそ、栄養の吸収しやすい良質な食事が必要です。
様々な工夫で、長年頑張ってきた愛犬の健康維持をサポートしてあげましょう。
肝臓や腎臓が気になる子の場合、たんぱく質は低い方がいいのかと思われますが、必要量に足りていないと「免疫力の低下」や「筋力の低下」など、老化や生活レベルの低下を早めてしまったり、様々な病気にかかりやすくなってかえって寿命を縮めてしまう可能性があります。
なるべく良質なもの(食材のアミノ酸スコアの高いもの、又はバランスよく色々組み合わせてあげる)、消化に良い状態のもの(消化に良い調理の状態。例えばジャーキーは×)を与えましょう。
良質なものであれば無駄なく有効利用されやすい事になります。
タンパク質制限が必要のある病気の場合は、採血の結果などもふまえてお医者さまと相談しながら調節し、くれぐれも自己判断だけで減らしてしまうという事がないよう気を付けてあげましょう。
老犬が食事を食べない時の対処方法
シニア老犬の食事で飼い主さんが最も困るのは、ごはんを食べてくれないケースではないでしょうか?
シニア老犬がフードを食べないケースには、さまざまな理由が考えられます。
この章では考えられる6つの対処法を解説します。
ドッグフードを温める
ドッグフードを温めると、香りが立つため老犬の食欲を喚起しやすくなります。
犬はおいしさを判断するときに嗅覚を重視しているので(犬の嗅覚は人間の約5倍と言われています)、香りは食欲に大きく影響します。
さらに、消化しやすくなることも、ドッグフードを温める大きなメリットです。
最も簡単な温め方は、電子レンジを使用することです。
ただし、温度が熱いまま与えると舌や喉を火傷してしまうため、必ず適温まで冷ましてから与えるようにしましょう。
また、湯煎で温める方法もあります。パウチやレトルトタイプのドッグフードを、熱くなり過ぎないようにさえ注意すれば、手軽にフードを温められます。
やわらかくする
温める方法としてとてもよく似た方法に、ドッグフードを柔らかくしてから提供する方法があります。
◆代表的な温め方法は、以下のとおりです。 ・お湯やミルクで温める ・やわらかい手作り食をつくる(じっくり煮込む・ミキサーにかける) ◆特に、メリットが大きいのはお湯やミルクで温める方法です。 ・香りが立つため、食欲を喚起しやすい ・食事と一緒に水分摂取ができる・・・等のメリットがあります。
ただし、高温でふやかすとビタミンなどの重要な栄養素が破壊されてしまうため、必ず40℃程度のぬるま湯で柔らかくするようにしましょう。
フードを変更する
味の好みが変わったり、噛む力が弱くなったりして、それまでに食べていたドッグフードを急に食べなくなってしまうこともあります。
従って、ドッグフードを変更してみるのも効果的な方法の一つです。
どのようなドッグフードをチョイスすれば良いのかについては、それぞれの個体ごとの嗜好・好みもあるため一概にはいえません。
色々と試しながら、愛犬が喜ぶフードを探しましょう。
その際のポイントは以下のとおりです。
- ウェットフードや半生タイプなど食感がやわらかいタイプのフード
- 良質なお肉や魚を原材料としたドッグフード
- 少量でも栄養価の高い子犬用フードを与える
- 飽きる前にローテーションする
これらのドッグフードを選んで愛犬の食欲を喚起する、もしくは食べやすいフードを提供することで、食欲が復活する可能性もあります。
また、加齢が進み少量しか食べられなくなった場合は、少量でも栄養価の高い子犬用フードに変更するのも選択肢のひとつです。
フードの切り替えポイントは、こまめにローテーションすることで食べ続けてくれる子も多いです。
できるだけ早めに食べきれるフードを購入することもおすすめです。
従来のドッグフードから一気に切り替えると警戒して口にしないこともあるので、1~2週間程かけて段階的に切り替えるようにします。
トッピングする
普段食べているドッグフードに、香りのたつフードなどをトッピングして食いつきをよくする方法もあります。
オススメのトッピングをご紹介します。
- 犬用のふりかけ
- ウェットフード(特に、鶏肉や魚などのにおいが立つもの)
- ヨーグルト
- フルーツ(細かくカットしたリンゴなど)
- 粉末状の納豆
トッピングをする際に注意しなくてはならないのは、糖分やカロリーです。
与え方によっては、摂取過多になり栄養バランスが崩れてしまうため、分量を調節したり、ヨーグルトを与える際には無糖のものを選んだりするなどの工夫をしましょう。
また、犬が食べてはいけないものもありますので、下記の記事も参考にしてください。
関連記事:愛犬が食べると危険な食べ物とは?
食前にマッサージする
老犬の状態によっては、マッサージはとても効果的です。
例えば、代謝が落ちている老犬にマッサージをすると、基礎代謝を高められます。
特に食前にマッサージをすると、臓器や胃腸の動きが活発になり、食欲の復活や消化機能の改善などが期待できます。
また、首や関節などの痛みが理由で食欲が減退している際には、マッサージで痛みを和らげることで、老犬の食欲が回復することもあるでしょう。
筋力は、対策を取らないとどんどん衰えていきます。
対策をせずに歩行が困難な状態になってしまうと、対処方もかなり限られてしまいます。
注意点としては、食後にはマッサージをしないようにしましょう。
食後は、食べたものを消化するため消化器系に血が巡っていますが、マッサージをすると血流が変わり、消化が悪くなってしまいます。
動物病院に相談する
老犬が食事を食べない時の事情は、個体ごとに大きく異なります。
また、老犬が食事を食べたがらないときには、病気や体調不良が潜んでいることもあります。
そこで、専門家に確かなアドバイスを受けたうえで対策をしたいという方もいるでしょう。
飼い主さんの最も身近な専門家といえば、動物病院の獣医師です。
老犬の食欲減退に直面している飼い主さんの他に、サプリメントを与えるべきかどうか悩んでる方は、かかりつけの動物病院に相談してください。
まとめ
ここでは、「老犬の食事のことで、重要な3つのポイントと6つの対処法」として、
①老犬の食事の適切な考え方
②老犬の食事には二つの段階がある
③老犬が食事を食べない時の対処方法
④老犬の食事を考える際の基本は、3つのこと
・・・について判りやすくまとめてみました。
ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?
お宅のワンちゃんの「涙やけや目の赤み」の問題解決のご参考にして下さい。
飼い主さんが病気を自己診断するためではなく、あくまでも獣医さんにワンちゃんの症状を説明するときの参考としてお読みください。
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大切なワンちゃんのためのドッグフード選びの参考にしてみてくださいね。
愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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