【ドッグフード】犬の栄養学

ドッグフード食材の「動物性」と「植物性」の違いとは一体なに?

 

 ドッグフードのパッケージに食材の説明・成分が書いてあります。 

 動物性とか、植物性とか書いてありますが何のコトですか??

 くわしく、教えてください。

 

 肉食動物の体のつくりをしている犬にとって、
 
 食事の中の「肉類」によって得られる動物性の
 「タンパク質」と「脂質」は、とても大切な栄養素です。

 「タンパク質」と「脂質」は、体のあらゆる組織の主要な構成成分であり、
 それらの細胞1つ1つで、日々行われている、

 古い細胞と新しい細胞を入れ替える“新陳代謝”の材料や、
 “活動エネルギー”を得るための栄養源でもあります。

 そして、この大切な栄養は、「動物性である」ということが、とても重要です。  

ここでは、「食材としての『動物性』と『植物性』の違い」等について判りやすくまとめてみました。ドッグフードを購入するときの参考にしてください。

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「動物性」と「植物性」の2つの違いは?

犬にも、私たち人間にも、とても大切な栄養であるタンパク質」と「脂質」は、肉や魚、卵などに含まれる「動物性」のものと、米や小麦粉、豆やトウモロコシなどに含まれる「植物性」のものがあります。

食材としての「動物性」と「植物性」の違いには、
主に2つあり、「栄養のバランス」と「吸収のしやすさ」が、それぞれ異なります。

栄養のバランスの違い  「脂質」・・・とは?

タンパク質」に「必須アミノ酸」があるように、「脂質」にも「必須脂肪酸」という、
食事で取らなければならないものがあります。

◆「必須脂肪酸」として知られているのが
オメガ3脂肪酸(αリノレン酸、EPA、DHA)と
オメガ6脂肪酸(リノール酸、アラキドン酸)」で、

そのどちらも体には必要な脂肪酸ですが、「必須アミノ酸」と同じように、
そのバランスが大切で、特にオメガ3脂肪酸」が不足しがち、と言われています。

 
◆コーン油など、穀物類から取れる脂肪酸は、そのほとんどが「リノール酸」(オメガ6)で、
動物の体内での利用効率が高い「アラキドン酸」は植物にはほとんど含まれず、
肉や卵、魚など、動物性の脂肪酸からでなければ摂取できません。

 
◆「アラキドン酸」は、犬の脳や細胞膜などに多く存在する、重要な役割のある必須脂肪酸で、皮膚や被毛の健康にも関わっており、全身が毛で覆われている犬にはとても大切で、

アレルギーなどに負けない丈夫な皮膚を維持するためにも、
食事で必ず摂取しなければなりません。

 
◆「オメガ3脂肪酸」の中でもEPA・DHAは、

・タラ、サーモン、マグロ、イワシ、サバ、南極オキアミ(クリル)、ムール貝、緑イ貝、牡蠣などの魚介類に多く含まれます。

 
◆「αリノレン酸」は、アマニやエゴマ、放牧飼育で牧草を食べて育った牛や羊などにも、多く含まれています。

◆また、牛や羊などの反芻(はんすう)動物の「脂質」には、肉食動物にとってのメインエネルギーである「脂質代謝」を促進する「共役リノール酸(CLA)」という特別な脂肪酸が多く含まれているのです。

関連記事:シニア犬がドッグフードを食べない時の対処法や原因をチェック!①

栄養のバランスの違い 「タンパク質」・・・とは?

“栄養のバランス”の違いを分かりやすくしたものに『アミノ酸スコア』というものがあります。

食材に含まれる「タンパク質」は、口から入って、食道、胃、十二指腸と流れて行きながら、細かく分解され、最終的に小腸で「アミノ酸」という小さな形になって、体の中へ吸収されていきます。

動物の体の「タンパク質」を構成している「アミノ酸」は、全部で20種類あるとされており、その中で、他の栄養を使って体内で合成できない9種類のものを「必須アミノ酸」と呼び、自身では補えないため、必ず食事から摂取しなければなりません。

その大切な「必須アミノ酸」が、食材に、どのくらいバランス良く含まれているか、を数値化したものが『アミノ酸スコア』と呼ばれるもので、最大値を「100」としています。

アミノ酸スコア』は、提示している機関により、多少のバラつきはありますが、「動物性」のタンパク質源である、肉、魚、卵などの『アミノ酸スコア』は、どれも「100」です。

それに対して、「植物性」のタンパク質源では、米は「60」前後、小麦粉は「40」前後、トウモロコシは「30」前後となっており、必須アミノ酸のバランスの良さでは、動物性のタンパク質に軍配が上がります。

そして、この『アミノ酸スコア』は、人間に必要な9種類の必須アミノ酸をもとに数値化されたもので、犬には「アルギニン」を含めた10種類、猫にはさらに「タウリン」を含めた11種類の必須アミノ酸に対応した食材を考えなければなりませんが、

「アルギニン」と「タウリン」は、犬や猫が本来、主食としていた“生の肉類”には、元々多く含まれているのです。

アミノ酸スコア・・・とは?

たんぱく質は全ての組織・細胞の基本構成成分で、大きく「動物性たんぱく質」と、「植物性たんぱく質」に分けられます。

食事に含まれているたんぱく質は消化酵素により、一旦アミノ酸に分解され、様々な組織・細胞に必要なたんぱく質に作りかえられます。

体内で必要量が充分に合成できず、食事から摂取する必要のあるアミノ酸を「必須アミノ酸」と言います。

◆犬は次の10種類が必要になります。

アルギニン、イソロイシン、スレオニン、トリプトファン、バリン、ヒスチジン、フェニルアラニン、メチオニン、ロイシン、リジン。

たんぱく質の合成がうまく行われるには、「必須アミノ酸」が正確な割合で同時に摂取することが要求されます。その割合をことを「アミノ酸スコア」といいます。

もし低いアミノ酸があると、他のアミノ酸がいくら多く摂取したとしても、その効力も低いアミノ酸分しか合成できなくなってしまうのです。

そのため、たんぱく質を摂取する時には、このアミノ酸スコアという考えが重要になります。

◆野菜や穀類は必須アミノ酸が欠如していることがあるため、”たんぱく質源”とする際には「動物性たんぱく質」が適しています。

例えば・・・

例えば、9種類の必須アミノ酸のうち、1つだけが100に到達していないが、残り8つは100に到達していると仮定します。

一見、1つだけが100以下であり、残りは100に達しているから問題ないように考えませんか?

しかし、残り8つが100に達していても、100以下の1つに合わせて利用されるのです。
これでは、せっかく100と言う上限を満たしている必須アミノ酸は無駄になってしまいます。

つまり、アミノ酸スコアを使えば、食品から質の良いタンパク質を摂取する際、9種類の必須アミノ酸すべてが100に到達しているかどうか見極めができ、バランスの良い摂取が可能と言う事になります

これなら、体内で生成出来ない必須アミノ酸を、食品からきちんと摂れているか、一目瞭然です。アミノ酸スコア100で、すべての必須アミノ酸をバランスよく含んでいるという事になります。

関連記事:シニア犬がドッグフードを食べない時の対処法や原因をチェック!②

アミノ酸スコア食品別数値

肉 類

食   品 アミノ酸スコア
・鶏肉(もも皮付き 生) 100
・鶏肝臓(生) 100
・豚肉(ロース 脂身付き 生) 100
・豚肉(ひき肉 生) 100
・和牛肉(もも皮下脂肪なし 生) 100
・馬肉(赤身肉 生) 100

・鶏肉(もも皮付き 生):100  ・鶏肝臓(生):100 ・豚肉(ロース 脂身付き 生):100  
・豚肉(ひき肉 生):100 ・和牛肉(もも皮下脂肪なし 生):100 ・馬肉(赤身肉 生):100

魚介類

食   品 アミノ酸スコア
・真アジ(皮つき 生) 100
・シロサケ(生) 100
・カツオ(春獲り/秋獲り 生) 100
・真イワシ(生) 100
・カキ(養殖 生) 100
・ホタテ貝(生) 100
・クルマエビ(養殖 生) 100

・真アジ(皮つき 生):100  ・シロサケ(生):100  ・カツオ(春獲り/秋獲り 生):100
・真イワシ(生):100 ・カキ(養殖 生):100 ・ホタテ貝(生):100 
・クルマエビ(養殖 生):100

乳 類 

食  品 アミノ酸スコア
・牛  乳 100
・ヨーグルト(全脂無糖) 100

・牛乳:100  ・ヨーグルト(全脂無糖):100 

卵 類

食  品 アミノ酸スコア
・鶏卵(全卵 生) 100
・うずら卵(全卵 生) 100

・鶏卵(全卵 生):100 ・うずら卵(全卵 生):100)

穀 類    

食  品 アミノ酸スコア
・精白米(うるち米) 93
・玄米 100
・食パン 51
・中華めん(生) 53

・精白米(うるち米):93    ・玄米:100 ・食パン:51 ・中華めん(生):53

種実類

食品 アミノ酸スコア
・ごま(乾) 73
・アーモンド(乾) 78

・ごま(乾):73 ・アーモンド(乾):78

【参考】日本食品標準成分表2015年版(七訂)アミノ酸成分表編:文部科学省

肉類や魚介類に比べると、穀類の数値が低い事が分かります。

しかし、アミノ酸が100の食品ばかり摂取していては、栄養のバランスが崩れてしまいます。
栄養摂取のポイントは、「不足しているアミノ酸を補う」ことです。

◆アミノ酸スコアが低い食品でも、
複数の食品を合わせて摂ることで栄養バランスもアミノ酸スコアも改善できます。

関連記事:ドッグフード「桶理論」ってご存知?アミノ酸とアミノ酸スコアとは?

吸収のしやすさの違い・・・とは?

実は、“吸収のしやすさ”の違いについても、「動物性」の栄養の方が優れています。

◆穀類やイモ類、豆類を含めた、「植物性」の細胞は、丈夫な“壁”で覆われており
その主成分「セルロース」はとても硬く、
犬が持つ、濃度の高い胃酸でも、胆汁酸や、どんな酵素をもってしても、
それを破壊することができません。

◆一方、肉類の「動物性」の細胞は「脂質」や「タンパク質」で構成された“膜”で覆われており、胃液や酵素で分解できるので、栄養の消化吸収がとても簡単です。

◆さらに、加熱調理のされていない“生”の状態であれば、熱に弱い「酵素」や「乳酸菌」など、消化吸収を助ける成分もそのままなので、胃腸の負担をさらに、やわらげることができます。


関連記事:
犬がドッグフードを食べない時の原因・特徴と対処法はどうするの?

関連記事:ドッグフード モグワンは安全??原材料を徹底評価!評判もチェック!

まとめ

ここでは、「食材としての『動物性』と『植物性』の違い」等について判りやすくまとめてみました。ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?

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大切なワンちゃんのためのドッグフード選びのご参考にしてみてくださいね。

愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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