【ドッグフード】

ドッグフードの種類と基本的な選び方!③ドッグフードの目的で選ぶ(目的別分類)

どういった目的のドッグフードなのか分かりやすくするために、各ドッグフードのパッケージには以下のいずれかの目的が表示されています。

この分類内容は「ペットフードの表示に関する公正競争規約」によって示されたもので、パッケージに表示することが義務づけられています。

① 総合栄養食

いわゆる「主食」となるフードです。

主食として与えられるドッグフードとして代表的なのものが「総合栄養食」と呼ばれるものです。犬に毎日の主食として与えることを目的として作られたフードで、犬が必要とする栄養素をすべて含み、そのフードと新鮮な水をあたえることで、健康を維持することができるように栄養素がバランスよく調整されています。

「総合栄養食」と表示するためには、ペットフード公正取引協議会が定める分析試験もしくは給与試験をクリアする必要があります。

日本では「米国飼料検査官協会(AAFCO)」の栄養基準を採用しています。

② 間食

いわゆる「おやつ」のことです。

犬にごほうびやおやつとして与えられることを想定して作られたもので、ジャーキーやビスケット、クッキーやガムなどがあります。間食用のフードは、もともと一時的に少量を与えることを前提に作られているため、栄養のバランスより、犬が好む味付けや風味付けがなされているものが多く、またカロリーの高い物が多いのが特徴です。

1日に必要なカロリーの20%以内に抑えることが望ましく、おやつのパッケージには給与限度量の表示が法律で義務づけられています。

もしも愛犬におやつを与えるのであれば、主食(総合栄養食)の給与量を減らしてカロリーオーバーにならないようコントロールしてあげましょう。

③ 療法食

特定の病気や健康状態に合わせ、特別に栄養成分の量や比率が調整されたフードのことで、獣医師の指導のもとで与える必要があるもののことです。「特別療法食」「食事療法食」などと表示されています。

特定の疾患・疾病等に配慮した栄養素を配合しているため、獣医師の指導の元で愛犬に与える必要があります。専門家のアドバイスなしに与えるのは控えて下さい。

愛犬が病気になってしまったら、症状に応じて特定の栄養素を増やしたり減らしたりするなどして、それまでと食事の内容を変える必要が出てくることがあります。
また、治療のために食事管理が欠かせない病気もあります。

しかし、飼い主さんが愛犬の病気に合わせた食事を毎日手作りするのは、かなりの負担ですし、栄養バランスを整えた食事を作るのはほとんど不可能と言えます。

飼い主さんの負担を減らし、正しく栄養バランスをコントロールするために、病気の種類や症状に合わせたさまざまな療法食が用意されているのです。

 

その他の目的食

上記3つ(総合栄養食、間食、療法食)以外のもの。

特定の栄養素やエネルギーを補給する、または嗜好増進などを目的としたドッグフードです。おかずタイプや総合栄養食と混ぜたり、ふりかけるタイプの「一般食」や「副食」、特定の疾患・疾病の食事治療のためにバランスが考慮されている「特別療法食」、特定のカロリー補給を目的とした「栄養補完食」「カロリー補完食」「サプリメントなど」があります。

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