飼主さんのあなたは「正しい叱り方」ができていますか?
犬と生活するうえで避けて通れないのが「しつけ」です。
しつけをするうえで最も悩ましい問題が「叱り方」です。
「しつけ=叱る」ではありません。
「間違った叱り方」をしてしまうと逆効果となってしまいます。
犬を褒めたり可愛がったりするだけで済めばいいのですが、
しつけのために叱らないといけないケースは必ずあります。
叱り方を間違えてしまうと、犬との信頼関係にも影響が出てしまいます。
ここでは、「犬の特徴・性格によって叱り方を変える」等について判りやすくまとめてみました。ぜひ愛犬のケアに役立ててください。
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犬の特徴・性格によって叱り方を変えていますか?
強い口調ばかりではなく、時間をかけて優しく叱ったりゆっくり伝えたり、犬の特徴やそれぞれの性格に合わせた叱り方を説明します。
小型犬
チワワやトイプードルなどの小型犬は特にストレスを感じやすく、普通に叱っても下痢のような体調不良を起こす場合があります。
愛犬の様子を見ながら短時間で優しい口調で注意します。
臆病な犬
臆病な犬に強い口調で叱ってしまうと、犬はますます臆病になり人間不信になる可能性があります。
臆病な犬にはゆっくりと優しい口調で叱るようにしましょう。
活発な犬
その反対に、活発な性格な犬は、弱い叱り方では言うことを聞いてくれないことがあります。
そのため、時には強い口調で叱り、それでも言うことを聞かない場合は無視が効果的です。
ただし、犬を無視する時間を決めるのも忘れないようにしてください。
わがままな犬
犬を甘やかすと自分が飼い主さんより優れていると思い、わがままな行動が目立つようになります。
わがままな犬は、自分が叱られていると自覚していない場合があります。
ただし、強く叱られると噛みついたり大きな声で吠えたりなど反抗することもあります。
優しい口調で叱っても反省の態度が見られない場合は無視するのも効果的です。
無視した後で言うことを聞いたときは、ご褒美のおやつを与え褒めてください。
犬を無視する時間を決めるのも忘れないようにしてください。
テリア系の犬
テリア系の犬は、飼い主さんが叱っても理解していない犬が多いといわれています。
比較的強めの叱り方で反応を見たり、無視をする場合もほかの犬種より長い時間をかけたりしてみることが必要です。
なかには叱ると緊張で怯えてしまう繊細なテリア系の犬もいますので、それぞれの性格に合わせた叱り方を探すことが重要です。
テリア系の犬は、叱られたことに対して理解できず、くり返し問題行動をしてしまうことがあります。
この場合は、少し強めに声を出したり、普段より長めに無視をして、問題行動をしたんだと犬に気づかせる必要があります。
ただし、叱られたことに対して、すべてのテリア系の犬種が同じ反応をするわけではありません。
同じ犬種でも、自己主張が強く頑固な犬がいたり、逆に繊細な犬もいます。
犬種によって叱り方を変えるというよりは、それぞれのワンちゃんにあった叱り方をすることが大切です。
叱った時の反応をよく観察して、 それぞれの性格や特徴に合った叱り方を見つける努力をしてみてください。
「怒る」と「叱る」の違いは?
正しくるために、まず「怒る」ことと「叱る」ことの違いをはっきり理解しましょう。
「怒る」とは、自分の感情を直接相手にぶつけることです。
「叱る」とは、やってはいけないことを相手に教えて、正しい行動ができるように注意をすることです。
愛犬が無駄に吠えたりトイレに失敗すれば、イライラすることは当然あるでしょう。
ただ、大声を出したり叩いたりして直接感情をぶつけても、犬には何がいけないことだったのかわかりません。
(※どんな理由があなたにあっても、叩く=暴力はNGです。お互いの好きパートナーにはなれませんヨ!)
犬にやってはいけないことを教えるためには、感情的にならずに正しい叱り方をすることが大切です。
愛犬を叱るときはまず冷静になることを意識しましょう。
犬の叱り方を誤るとどうなる?
犬の叱り方を誤ると、犬との間に信頼関係が築けなくなり悪影響を与えてしまいます。
トラウマになる
犬も人間と同じく、恐怖心を感じたり精神的なショックを受けたりすると、トラウマになります。
例えば誤った叱り方を続けていると、犬は叱られること自体にトラウマを感じるようになってしまうのです。
犬がトラウマに感じるような厳しい叱り方や、執拗に叱り続けることはNGです。
信頼関係が崩れる
普段から友好的な関係が築けていれば、多少のことで犬との信頼関係は崩れないでしょう。
しかし、誤った叱り方は、犬に強い刺激や恐怖心を与えてしまい信頼関係が崩れてしまう可能性があります。
普段から叱ってばかりいて、遊んだりスキンシップをとったりしていない場合は、よい信頼関係を築くことはできないでしょう。
問題行動がひどくなる
犬の問題行動とは「他人に迷惑をかける行為」を指します。
例えば問題行動がひどくなると、人や犬を噛んだり、むやみに吠えたり危険な行為が多く見られるようになります。
犬の問題行動は遺伝的な要因も考えられますが、誤った叱り方を続けることで悪化することもあるので注意が必要です。
「怒る」と「叱る」の違いを意識しよう
正しくるために、まず「怒る」ことと「叱る」ことの違いをはっきり理解しましょう。
「怒る」とは、自分の感情を直接相手にぶつけることです。
「叱る」とは、やってはいけないことを相手に教えて、正しい行動ができるように注意をすることです。
愛犬が無駄に吠えたりトイレに失敗すれば、イライラすることは当然あるでしょう。
ただ、大声を出したり叩いたりして直接感情をぶつけても、犬には何がいけないことだったのかわかりません。(但し・・・叩くは絶対にNGです。)
犬にやってはいけないことを教えるためには、感情的にならずに正しい叱り方をすることが大切です。
愛犬を叱るときは・・・まず自分が冷静になること・・・を意識してください。
間違った犬の叱り方
体罰をする
体罰とは「蹴る」「叩く」「つねる」といった痛みを伴う行為を指します。
なかには犬と言葉が通じないからと、暴力を奮ってしまう飼い主さんもいます。
体罰は犬に恐怖心とストレスを与え、信頼を失う行為です。
また体罰をあたえる「ふり」をするのも、同様に恐怖心を抱かせてしまいますので、絶対にしないでください。
感情的に叱る
感情的に叱ることは、先程伝えた体罰と同じで最もやってはいけない叱り方です
感情的に叱ると犬にとって何がいけないことなのかわからず、トラウマになってしまい逆効果です。
日常的に怒って叱り続けると、大きな声を聞くだけで震える、体調不良を起こすなどの悪影響を及ぼす場合があります。
犬を叱るときにはまず冷静になって、感情をぶつけないように意識しましょう。
首やマズルを掴む
マズルや首を掴んで叱る方法は、犬に強い不快感や恐怖心を与えてしまうコトになるため推奨できません。NGです!
マズルは犬の鼻先から口元の敏感な部分で、触られることを嫌がる犬が多いです。マズルと一緒に舌を挟んで掴んでしまうと、痛みのあまり噛みついてくる恐れがあり大変危険です。
首を掴む叱り方は、母犬が子犬の首をくわえて持ち上げるイメージがありますが、首が締まってしまい痛みを伴うのNGです。
愛犬の名前を呼んで叱る
愛犬の名前を呼ぶことはよくありますが、叱る際には控えます。犬は叱られたり褒められているときの「言葉」と「行動」をセットで認識します。
そのため犬の名前を呼んで叱り続けると「名前を呼ばれることは叱られる前触れ」=「嫌なこと」と誤った学習をしてしまう可能性があります。
犬の名前を呼ぶ機会はたくさんあるので「名前呼ばれる=楽しいこと」と認識させてあげると好いです。ワンちゃんも喜びます。
犬の体に触れない
犬を叱るときには、絶対に体に触れてはダメです。
体罰はもちろんのこと、仰向けにして犬にマウンティングをする、マズルを掴むなどの行為も絶対にNGです。
かつては、犬と人間の上下関係を保つためにこのような方法が有効であると考えられていましたが、現在では犬の行動学など色々な研究が進み、身体的苦痛を伴う方法は推奨されていません。
身体的な苦痛を与えられると、犬に恐怖心や嫌悪感が残るだけで、問題を改善するどころか、かえって悪化させることが分かってきたからです。
犬や人間に危険が及ぶ緊急の場合や、周囲が迷惑するような場合を除いては、犬を叱るときに体には極力触れないように注意しましょう。
後から叱る
問題行動を起こしてから時間が経過した後に叱ったとしても、犬はなぜ叱られたか理解できません。やってはいけない行動をしているとき、またはその直後に叱るのが適切なタイミングです。
その場で叱れるように、日頃から犬との関わりを増やし些細なことでも気付けるようにします。
正しい犬の叱り方
犬を叱るときに、1番間違いやすいコトはついつい「怒る」になってしまうことです。 普段は優しいステキな飼い主さんもついつい感情的になって怒ってしまうこともあることでしょう。 でも、「叱る」と「怒る」とでは、大きく違います。 ・「叱る」は、相手のために取る行動ですが、 ・「怒る」は、自分の怒りの感情を発散させるための行動です。 ・叱るときは、左脳を使うため理性的に振る舞いますが、 ・怒るときは、感情を司る右脳を使うため感情が全面に出てしまいます。 自分の感情をぶつてしまうだけでは、たとえ相手が人間であっても、本当に伝えたいことが伝わりません。相手が言葉を理解しない犬ならなおさら伝わりません。 犬のいけない行動を改善するどころか、返って逆効果になることもあります。 ご注意ください。
短い言葉で叱る
犬の知能は人間の2〜3歳といわれており、ある程度人間の言葉を理解できます。しかし、叱るときに長い言葉で説明しても理解してくれません。
叱るときの言葉は「だめ」のように短い単語で、犬の唸り声のイメージで低く強めに言うと効果的です。
立ったまま犬を見下ろして叱るようにするとプレッシャーを感じ、叱られていると理解しやすくなります。
適切な強さで叱る
犬が叱られていると理解するために、強弱をつけて適切な強さで叱るようにしましょう。
口調が強すぎるとトラウマになり、弱ければ叱られていると理解してもらえません。
犬を叱る目安として適切な状態は、犬と飼い主さんのアイコンタクトができており、耳が上がって尻尾を軽く振っている状態がよいとされています。
刺激が強すぎると震えたり耳が下がったりするので、犬のしぐさに注意して観察しながら叱ります。
その場ですぐに叱る
叱るタイミングは問題行動をしたとき、あるいは問題行動を起こした直後です。
例えば犬が噛み付いてはいけないものを噛んでしまった場合、その場ですぐに叱ることで「やってはいけないこと」と犬は理解できます。
しかし、後から気が付いて叱った場合、犬は何で叱られているのか理解できません。
問題行動を起こしたらその場ですぐに叱りましょう。
何度も繰り返し叱る
繰り返してしまう問題行動も、面倒と思わずそのつど叱ることが大切です。
「良くないことをしたら叱られる」状況が続くと、犬の学習が早くなります。
犬の行動を普段からよく観察して、学習の機会を逃さないよう意識しましょう。
無視をする
叱るときどうしても感情的になってしまう飼い主さんは、犬を「無視」してみましょう。
犬の「構ってほしい」「こっちを見て!」という気持ちが、イタズラや周りの人を困らせる行動につながることがあります。
このとき、声をかけたり構いすぎたりすると行動がエスカレートする可能性もあるため、一度犬を落ち着かせるためにも無視をします。
無視する方法として「一切目を合わせない」「声をかけない」「触れない」などがあります。
あまり長時間無視するとストレスに変わってしまうので、20分程度を目安に無視を続けます。
あらかじめ決めた時間がきたら何かひとつ指示を出し、言うことを聞いたら無視するのは終わりにします。
叱った後は褒めてあげてください
犬を叱るだけではよくありません。
叱った後には何か指示を出し、できたら褒めてあげる流れをセットで行うようにしましょう。
褒め方のコツとして、上手にできたときは声を高くして大げさに褒めてあげてください。
またご褒美としておやつを与えるのも効果的です。
犬は飼い主さんのリアクションを見て褒められていることを認識します。
ワンちゃんへのしつけはとても大変です。 特に成犬のしつけは素人の手には負えないこともあるため、場合によってはプロにお任せすることを考えてもいいでしょう。 無理に頑張ってみても、しつけはすぐに効果が期待できるものではありません。 いつ終わるか分からないことを続けていると、飼い主さんがストレスを溜め込んでしまい、愛犬に当たってしまうこともあるでしょう。 そうなっては、しつけどころではありません。 もしも、「自分にはしつけは無理かもしれない…」と思ったら、限界を迎える前に専門家に依頼し、愛犬にあった正しいトレーニング方法をお願いしてみてください。
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飼い主さんへ
◆褒め方のコツ しつけや指示がうまくできたときなどは、大げさに褒めてあげましょう。 飼い主さんが大きくリアクションして褒めることで、犬は自分が褒められていると認識できます。 大きな声で褒めたり子供や赤ちゃんに話しかけるときのように甲高い声で褒めたりするのが有効です。 ご褒美として、おやつをあげるのもよいです。
・叱る時は短く端的に、 ・褒める時はできるだけ大袈裟に、・・・このことをモットーに、 犬と上手に学習してください。
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まとめ
ここでは、「犬の特徴・性格によって叱り方を変える」等について判りやすくまとめてみました。ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?
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愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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