【ドッグフード】健康管理

犬にとってのアミノ酸とはなに?役割は?効果はなに?を徹底解説

 

「良質なタンパク質をとろう!」・・・と、好くいわれますが、

「良質なタンパク質」って、どの様なモノでしょうか?
 逆に?・・・「良質で無いタンパク質」もあるのでしょうか?  

 

 

 アミノ酸は、三大栄養素であるたんぱく質の原材料になる物質です。
 したがって、人間と同じように犬にとってもアミノ酸の摂取は
 極めて重要なことです。

 アミノ酸を意識することは健康状態を良好に保つためにも、
 健康寿命を延ばすためにも大切なことです。

ここでは、「犬にとってアミノ酸がどのような意味をもち、どのように作用をするのか」等について判りやすくまとめてみました。ぜひ愛犬のケアに役立ててください。

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  1. アミノ酸とは?
    1. 概 要
      1. ◆必須アミノ酸 ・リシン ・ヒスチジン ・アルギニン ・スレオニン ・イソロイシン ・ロイシン ・バリン ・トリプトファン ・フェニルアラニン ・メチオニン
      2. ◆非必須アミノ酸 ・アスパラギン酸 ・グルタミン酸 ・アスパラギン ・セリン ・グルタミン ・システイン ・チロシン ・グリシン ・プロリン ・アラニン (タウリン)
    2. アミノ酸スコアとは?
  2. 犬の成長段階 アミノ酸の役割
    1. 子犬にとってのアミノ酸
    2. 成犬にとってのアミノ酸
      1. ◆成犬の時期にアミノ酸の摂取量が低下すると、以下のトラブルが起こる要因になります。 ・免疫力の低下 ・爪・被毛・皮膚などにトラブル発生 ・体重減少や体調不良 成犬に対しても、アミノ酸のバランスは慎重に検討する必要があります。
    3. 高齢犬にとってのアミノ酸
      1. AAFCOは、高齢犬のアミノ酸必要量を特に発表していません。 ◆しかし、高齢犬にとってはアミノ酸は以下の点で非常に重要な栄養素です。 ・筋肉の維持 ・臓器の機能維持 ・免疫力 ・被毛や爪などの機能の維持
  3. 犬のアミノ酸(たんぱく質)摂取量について
    1. 積極的摂取が望ましい状況
      1. ・肥満に注意する(1日の摂取カロリー目安を守る) ・アミノ酸摂取と合わせて、適度な運動(遊びや散歩)などによって丈夫な身体をつくる
      2. このとき、市販のサプリメントなどを与えることもありますが、飼い主さんが独自に判断をするのは非常に危険です。 必ず、動物病院の先生の指示にしたがって、サプリメントの与え方や量を決定してください。
    2. 制限した方が望ましい状況
      1. ◆特に注意すべきケースは、以下の疾病に該当するケースです。 ・重度の肝臓病・腎臓病・尿路結石(アルカリ性尿に起因する結石症) ・カロリーオーバー ・腸内環境が乱れている
  4. アミノ酸が不足した時の症状
  5. 動物性タンパク質と植物性タンパク質
  6. 摂りすぎには注意
  7. 犬のアミノ酸バランスについて注意すべきポイント
      1. ◆愛犬にバランスよくアミノ酸を与えるためには、以下の点を意識しましょう。 ・良質なたんぱく質(肉や魚など)をメインの原料とするドッグフードを選択すること ・毎日のドッグフードの目安分量を守ること ・体調の異変が生じたり不安に思ったりすることがあれば、すぐに動物病院の獣医師に相談すること ※上記を守れば、アミノ酸について日頃意識することがなくても、愛犬は健やかに成長するでしょう。
    1. アミノ酸バランス
      1. しかしながら、アミノ酸スコアが高い食べ物の原材料は限られているため、特に難しいことを考える必要はありません。
      2. ・肉類・・・牛肉・豚肉・鶏肉・馬肉・ささみなど ・魚介類・・・マグロ・カツオ・サケ・エビ・イカなど ・卵 ・大豆 ・乳製品・・・チーズ・牛乳・ヨーグルトなど
      3. したがって、基本的なスタンスとしては肉や魚を主原料としたドッグフードを与えていれば問題ありません。
    2. たんぱく質の過剰摂取に注意
      1. ◆たんぱく質過剰摂取によって起こるトラブル ・肥満 ・消化器の消化吸収不良 ・腎臓の働きに負担
    3. サプリメントを摂取する際には獣医師に相談を!
  8. アミノ酸
  9. まとめ
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    1. 関連

アミノ酸とは?

概 要

アミノ酸は、筋肉や臓器などの素になるたんぱく質の構成要素です。

アミノ酸の種類はわずか20種類ですが、その連なり方によって約10万種類といわれるたんぱく質になります。アミノ酸は、体内で生成できない必須アミノ酸と体内で生成できる非必須アミノ酸に分かれます。

非必須アミノ酸だからといって摂取する必要がないというわけではなく、健康維持のためには20種類のアミノ酸を摂取しなくてはなりません。

◆必須アミノ酸 ・リシン ・ヒスチジン ・アルギニン ・スレオニン ・イソロイシン ・ロイシン ・バリン ・トリプトファン ・フェニルアラニン ・メチオニン

◆非必須アミノ酸 ・アスパラギン酸 ・グルタミン酸 ・アスパラギン ・セリン ・グルタミン ・システイン ・チロシン ・グリシン ・プロリン ・アラニン (タウリン)

※タウリンは、たんぱく質を構成しないため厳密にはアミノ酸ではありませんが、広い意味でアミノ酸に含められる場合もあります。

アルギニンが必須アミノ酸に含まれている点が、犬と人間との違いです。

必須アミノ酸は、体内で蓄積されない特徴をもっています。
したがって、毎日の食事でアミノ酸を摂取し続けなくてはなりません。

アミノ酸スコアとは?

健康維持のためには、アミノ酸をバランスよく摂取する必要があります。
そこで、参考になるのがアミノ酸スコアの考え方です。

アミノ酸スコアとは、その食べ物から摂取できるアミノ酸バランスを数値化したものです。アミノ酸スコア100が最大であり、数値が高ければ高いほど効率的に体内に栄養を取り込めます。

必須アミノ酸は、まとめて摂取することしかできないため、アミノ酸バランスの低い食材を摂取した場合は数値の低いアミノ酸の分量に合わせてほかの種類を吸収することになります。

アミノ酸スコアが高いのは、お肉・魚・卵などの動物性たんぱく質です。

関連記事:「桶理論」ってご存知?アミノ酸とか?アミノ酸スコアとは?

犬の成長段階 アミノ酸の役割

アミノ酸は、健康維持や成長のために不可欠な存在です。
犬にとっても、成長段階ごとにアミノ酸はそれぞれ非常に大きな役割を果たします。

子犬にとってのアミノ酸

成長期である子犬は、アミノ酸を最も多く必要とする時期でもあります。

成長期である子犬の時期にアミノ酸の摂取推奨量が多く設定されているのは、アミノ酸が成長には不可欠なたんぱく質の原材料であるためです。

子犬の時期にアミノ酸摂取量が不足すると、発育不全や体重の減少などのトラブルを招く要因になります。

また、臓器の機能が育たないため病気にかかりやすくなったり、免疫力が低下したりするなどの影響が生じるリスクもあります。

成犬にとってのアミノ酸

AAFCOの表からもわかるように、アミノ酸は成犬にとっても必要とされています。
子犬期に身体的な成長の大半は完了しますが、体調維持のためにアミノ酸は引き続き不可欠だからです。

したがって、アミノ酸バランスのすぐれたドッグフードからきちんとアミノ酸を摂取し続ける必要があります。

必須アミノ酸のなかでも特に意識をしておきたいのは
・リジン
・メチオニン
・ロイシン
・トリプトファン・・・です。

これらは、肉や魚などのアミノ酸スコアの高い食べ物には豊富に含まれていますが、穀物や野菜などにはあまり含まれていません。

したがって、ドッグフードの成分によっては、これらは不足しがちになります。

◆成犬の時期にアミノ酸の摂取量が低下すると、以下のトラブルが起こる要因になります。 ・免疫力の低下 ・爪・被毛・皮膚などにトラブル発生 ・体重減少や体調不良 成犬に対しても、アミノ酸のバランスは慎重に検討する必要があります。

高齢犬にとってのアミノ酸

AAFCOは、高齢犬のアミノ酸必要量を特に発表していません。 ◆しかし、高齢犬にとってはアミノ酸は以下の点で非常に重要な栄養素です。 ・筋肉の維持 ・臓器の機能維持 ・免疫力 ・被毛や爪などの機能の維持

ただし、成犬の時期とは異なり高齢犬の場合には過剰摂取についても意識をしなくてはなりません。

アミノ酸たんぱく質)の過剰摂取は臓器に負担がかかるため、体調や体質によっては取り過ぎない方がよいこともあるためです。

あるいは、臓器への負担を最小限に押さえて効率よくたんぱく質を摂取することも大切です。

犬のアミノ酸(たんぱく質)摂取量について

アミノ酸たんぱく質)は、不可欠なものではあるものの過剰摂取にも気をつけなくてはなりません。体調や状況によってもアミノ酸摂取に関する考え方は異なります。

積極的摂取が望ましい状況

子犬や成犬は、特段の事情がないかぎり積極的にアミノ酸(たんぱく質)を摂取すべきです。
このとき、注意すべき点は以下のとおりです。

・肥満に注意する(1日の摂取カロリー目安を守る) ・アミノ酸摂取と合わせて、適度な運動(遊びや散歩)などによって丈夫な身体をつくる

また、がんなどの特定の病気の予防や疾患の症状緩和のためにアミノ酸の積極的摂取が推奨されることもあります。

このとき、市販のサプリメントなどを与えることもありますが、飼い主さんが独自に判断をするのは非常に危険です。 必ず、動物病院の先生の指示にしたがって、サプリメントの与え方や量を決定してください。

制限した方が望ましい状況

たんぱく質を制限した方がよい状況も考えられます。

◆特に注意すべきケースは、以下の疾病に該当するケースです。 ・重度の肝臓病・腎臓病・尿路結石(アルカリ性尿に起因する結石症) ・カロリーオーバー ・腸内環境が乱れている

これらのケースで、積極的にアミノ酸を与え続けると身体に負担がかかりすぎてしまったり、すでに発症している症状が悪化してしまったりするリスクがあります。

また、手作り食を与えているご家庭の場合は、アミノ酸の過剰摂取になりやすいため、食事のバランスに注意する必要があります。

肉や魚などをたっぷりと与える場合には、市販のドッグフードよりもアミノ酸の摂取量が多くなりやすいためです。

アミノ酸が不足した時の症状

アミノ酸は皮膚や被毛や骨にとどまらず、目や歯、内臓をつくる材料として体内で働いています。そのため、アミノ酸が不足すると、様々な変化が表れます。

アミノ酸は、まず生命を維持するための機能を優先して働きます

例えば、どんなに皮膚や被毛が美しい状態にあっても、心臓がうまく機能していなければ、生命の維持はできません。

そのため、直接生命の維持に関係のない、皮膚や被毛などから異常が起こる可能性が高いです。

毛艶が悪くなる、毛が抜けるなどのトラブルが見られた場合、アミノ酸が不足している可能性があります。

特に子犬の成長段階では、通常よりさらに多くのアミノ酸タンパク質)を必要としますので、不足した場合には成長に影響を及ぼすことも考えられます。

動物性タンパク質と植物性タンパク質

犬や猫は、動物性タンパク質のほうが植物性タンパク質に比べ、消化が得意です。

また、動物性タンパク質のアミノ酸スコアは基本的に「100」ですが、植物性タンパク質である小麦は約40、トウモロコシは約30程度です。

そのため、第一主原料は肉や魚など動物性タンパク質のものがペットフードでは主流です。
どちらがいい、悪いというよりは、バランスをとって両方の良い部分を利用することが大切です。

手作り食を作る場合などは、例えば、アルギニンのスコアが低い食材を使用した場合、別のアルギニンのスコアが高い食材を使用するなど、食事全体で補うことは可能ですが、

肉か魚をメインにしておくと良質なタンパク質が摂取できるといえます。

摂りすぎには注意

アミノ酸はとても重要な働きをしますが、過剰に摂取することには注意が必要です。
タンパク質はエネルギーとしても働くので、摂りすぎると肥満に繋がる可能性があります。

また、タンパク質を分解する働きを担う肝臓や腎臓に負担をかけてしまい、腎結石などの病気やトラブルの原因になってしまうケースもあります。

犬のアミノ酸バランスについて注意すべきポイント

◆愛犬にバランスよくアミノ酸を与えるためには、以下の点を意識しましょう。 ・良質なたんぱく質(肉や魚など)をメインの原料とするドッグフードを選択すること ・毎日のドッグフードの目安分量を守ること ・体調の異変が生じたり不安に思ったりすることがあれば、すぐに動物病院の獣医師に相談すること ※上記を守れば、アミノ酸について日頃意識することがなくても、愛犬は健やかに成長するでしょう。

特に、神経質に何かを意識する必要はありません。
しかし、アミノ酸の分量や与え方は三大栄養素のたんぱく質摂取に直結します。

誤解や不安が生じないように、必ず意識しておきたい注意点を3点まとめてありますので、ぜひ確認をしてください。

アミノ酸バランス

アミノ酸バランスアミノ酸スコア)は、ドッグフードのパッケージに記載されているわけではないため、判断しようがないと思われるかもしれません。

しかしながら、アミノ酸スコアが高い食べ物の原材料は限られているため、特に難しいことを考える必要はありません。

・肉類・・・牛肉・豚肉・鶏肉・馬肉・ささみなど ・魚介類・・・マグロ・カツオ・サケ・エビ・イカなど ・卵 ・大豆 ・乳製品・・・チーズ・牛乳・ヨーグルトなど

したがって、基本的なスタンスとしては肉や魚を主原料としたドッグフードを与えていれば問題ありません。

ただし、価格があまりにも他と比べて安いドッグフードは、穀物を多く配合することで価格を安く設定できる状態を作っている可能性があります。

ささみ・ジャーキー・チーズなどは、おやつとして与えることも可能です。
このとき、カロリーや塩分についても過多にならないように意識するようにします。

たんぱく質の過剰摂取に注意

たんぱく質の過剰摂取は、肥満や疾病を招きます。

特に肥満や体調不良の兆候が見える場合や、年齢が高齢にさしかかっている場合には、摂取量にも注意します。

また、腎臓の病気や肥満などにより獣医師からたんぱく質の摂取について指示を受けている場合は、必ず獣医師の指示に従ってください。

◆たんぱく質過剰摂取によって起こるトラブル ・肥満 ・消化器の消化吸収不良 ・腎臓の働きに負担

サプリメントを摂取する際には獣医師に相談を!

基本的には積極的な摂取が推奨されるアミノ酸ですが、サプリメントで摂取をしたいと考えている方は慎重な判断が必要です。

サプリメントは、成分が凝縮して配合されていることもあり、過剰摂取のリスクに陥りやすいためです。

栄養士関連や動物看護などの知識がある方はある程度ご自身で判断することもできるかもしれませんが、サプリメントを与えるべきかいなかの判断は専門的なので通常は困難です。

したがって、基本的にサプリメントを愛犬に与えたいときは、どのようなサプリメントであれまずは獣医師に相談してください。

トラブルを避けるために、飼い主さんご自身で判断するのは絶対に避けましょう。

アミノ酸

犬にとっても、アミノ酸は非常に重要な栄養素です。
アミノ酸は、筋肉・臓器・被毛・爪などの主成分であるたんぱく質を構成する物質であるためです。

アミノ酸は、必須アミノ酸非必須アミノ酸に分かれます。

必須アミノ酸は、体内で生成できず食べ物で摂取することしかできないため、特に意識して摂取する必要があります。

総合栄養食のドッグフードには、栄養バランスが考慮されたうえでたんぱく質が配合されていますが、その配合量やバランスは商品によって異なります。

愛犬の成長や健康維持を考慮する場合、良質なたんぱく質が不可欠です。

大半が穀物で作られたドッグフードではなく、良質な肉や魚を主原料とするドッグフードを選んで与えるように意識します。

その際、たんぱく質不足にならないように成長段階や体調をふまえて適量を与えることが大切です。

まとめ

ここでは、「犬にとってアミノ酸がどのような意味をもち、どのように作用をするのか」として、

ここでは、「犬にとってアミノ酸がどのような意味をもち、どのように作用をするのか」等について判りやすくまとめてみました。ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?

当サイトでは なるべく添加物の少ない、良質な動物性タンパク質を使用した商品 を選んでランキングしているので、 大切なワンちゃんのためのドッグフード選びのご参考にしてみてくださいね。

愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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