子犬を飼い始めた人の悩みの一つに「しつけ」があります。「いつから始めればいいの?」「何から教えればいいの?」と迷う飼い主さんは多いようです。
人間社会で子犬が幸せに暮らすためには、しつけは欠かせないもの。
はじめるのが早すぎると子犬がまだ理解できませんが、
遅すぎるとストレスが大きくなるかもしれません。
ここでは、「子犬のしつけを始める最適なタイミングや、しつけの準備や順番、注意点」等について判りやすくまとめてみました。一緒に楽しく暮らすために愛犬と良い信頼関係を築いてください。
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子犬に教えるしつけの順番
子犬のうちに教えたいしつけはたくさんありますが、少しずつでも好いので順番に教えてあげてください。
名前を教える
しつけの第一歩は名前を覚えさせることです。名前を理解していると愛犬と意思疎通が取りやすくなり、とっさのときに呼び止められるようになるため、早めに教えるといいでしょう。
名前を呼んで、反応したらおやつをあたえて褒める、というしつけを繰り返せば徐々に名前を覚えてくれます。
アイコンタクト
名前を覚えたら、しつけやコミュニケーションの基礎となる「アイコンタクト」を教えましょう。
飼い主さんと目を合わせる習慣をもつことで、「これから指示があるぞ」と意識を集中させることができます。
しつけ方法は、おもちゃを愛犬の顔の前に持っていき、興味を示したら飼い主さんの顔の前に移動させます。目が合ったら、名前を呼びながら褒めておもちゃで遊んであげるのを繰り返します。
「名前を呼ばれて目を合わせるといいことがある」という印象を持たせるのがポイントです。
トイレトレーニング
トイレトレーニングも早めに教えたいことの一つです。トイレで排泄できないと毎日掃除に追われることになります。
犬は排泄したくなったら「床のにおいをかぐ」「ソワソワする」「くるくる回る」といったトイレサインをするので、そんな様子があったらトイレに連れて行きます。
トイレに成功したら毎回おやつをあげて褒めると、徐々に覚えてくれるでしょう。
寝起きやごはん、遊びの後など、愛犬のトイレのタイミングを覚えておくとやりやすいです。また、「失敗しても叱らない」というのもとても大事なコトです。
体を触られることに慣れさせるボディコントロールは、自宅でのお手入れや病院・サロンなどに備えて子犬のうちから行っています。
飼い主さんが日頃から愛犬に触れる機会を増やして、徐々に警戒心を解いていきます。
触っても嫌がられにくい首や背中、あごの下からスタートし、慣れてきたら足やお腹、耳、目、口の周りなど触る範囲を広げ、少しずつ慣れさせていきます。
しっぽや頭など犬の急所に突然に触れるとかえって警戒させてしまうので、様子を見ながら無理せず行うのが大切です。
コマンド
しつけに慣れてきたら、愛犬とのコミュニケーション手段ともなる「コマンド」を教えます。飼い主さんの一言で愛犬の動きを制御し、興奮したときは落ち着かせることもできるようになります。
◆コマンドには以下のようなものがあります。 ・待て、 ・座れ、 ・伏せ、 ・おいで、 ・よし、 ・ダメ、 ・ハウス、 ・お手、
コマンドを教えるときは、他のしつけと同じようにおやつを使って「上手にできたら褒める」を繰り返す方法が有効です。
例えば、「おすわり」と言ってから、愛犬の鼻先におやつを出し、ゆっくりと上に動かすと目がおやつを追って自然とお座りの体制になります。
お座りができたら、褒めてオヤツを与えるのを繰り返します。
◆コマンドとは「命令」のことです。 コマンドとは、犬に対する「命令」を意味します。具体的には「座れ」や「待て」などの命令を指します。 コマンドをハッキリと犬に伝えることで、スムーズにしつけをすることが出来ます。 逆に言えば、どれだけしつけをしても、犬にコマンドが伝わっていないとしつけに進展は見込めません。
留守番
基本的なしつけを一通り教え終わったら、家を空けることも考えて留守番のしつけをします。
犬は群れで生活する動物なので、ひとりになると不安や退屈さから吠えたり、いたずらをしたりする場合があります。
留守番ができるようにするには、10秒ほど飼い主がいない状態から始めて、愛犬の様子を見ながら徐々にひとりの時間を増やして慣れさせていく方法がおすすめです。
社会性を身に着ける
「社会性」を身に着けて他の人や動物、ものに慣れさせるのも、大事なしつけの一つです。
子犬期は初めて見たものに慣れやすい時期なので、早いうちから知らない人や他の犬、自動車などに慣らしておくと好いです。
社会性を身に着けさせる際は、抱っこしながら外を歩いて、「人や動物は怖くない」と理解させる必要があります。嫌がるなら無理をせず、徐々に社会と触れ合う機会を増やしていきます。
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子犬のしつけは生後2~3ヵ月頃から
生まれて間もない子犬は脳も含めて、未発達なので飼い主さんの要求をまだ理解できません。
しつけは生後2~3ヵ月頃から行うといいでしょう。
子犬の生後3週間~3ヵ月頃までは「社会化期」と呼ばれ、あらゆる物事やルールを受け入れやすい時期といわれています。
初めの8週頃までは母や兄弟の中で犬同士のコミュニケーションを学び、それ以降に人間社会のルールを学ばせるのが理想です。
犬は社会化期を過ぎると、警戒心や自我が育ち始めて問題行動が増えていきます。適切なタイミングを見極めてしつけを始めます。
また、時期や順番は犬種や個体によっても変わってきますので、愛犬の様子を見ながらペースを合わせてあげることもとても大切です。
しつけを始める前にすること
しつけを始めるにあたって大切なのは愛犬との信頼関係を築くことです。
飼い主さんとの間に信頼関係があるほど、指示を聞いてもらいやすくなり、しつけはスムーズに進められます。
子犬を迎えたらまずは愛情をたっぷりと注ぎ、信頼してもらえるようにします。
優しい声掛けや毎日の散歩、スキンシップ、アイコンタクトなどを積極的に行うと効果的です。
ただし、犬に主導権を渡さないことも重要なので、甘やかしすぎないように気を付けます。
要求を常に聞くのではなく、ときには待たせたり叱ったりするメリハリも大切です。
関連記事:犬のしつけ・散歩しつけ方、拾い食い・引っ張り癖の対策は?
しつけをする際の注意点
子犬は成長度合いにも性格にも個体差があるので、しつけはその子のペースに合わせて進めてあげることが大切です。
しつけをする際の注意点に気を付けて、愛犬との信頼関係を損なわないようにします。
愛情をかけてしつける
しつけをおこなうときは、単に厳しくするのはよくありません。あくまでも愛情をもち、それゆえのしつけであることを忘れないようにします。
強い態度で接するだけでなく、犬が上手にできたときは愛情をもって褒めてあげるようにしてください。
順番にこだわりすぎない
個々の性格や犬種によって覚えやすい内容が違うので、しつけの順番にはこだわりすぎないようにします。
順番はあくまで目安として、できるものから教えていくと愛犬の覚えも早くなるのでおススメです。
叱らない
しつけをなかなか覚えてくれないからといって、できないときに叱るのはNGです。
叱りながらしつけをすると信頼関係が損なわれ、飼い主の指示を聞いてくれなくなるかもしれません。噛みつく・吠えるなどの問題行動を招く可能性もあります。
手を出すのは絶対NG
しつけをするときは、必ず声や態度で教えるようにします。
手を出すのは絶対に避けなければなりません。
叩くふりをするのも止めたほうが好いです。
犬が人間に恐怖心をもつことがないように配慮する必要があります。
しつけにおいては、飼い主と犬の信頼関係が大切です。
短時間で行う
犬は5分程度しか集中力が続かないといわれているため、しつけは短時間集中でメリハリを持って行います。長々としつけを続けるとストレスになり、逆効果になるかもしれません。
コマンドを統一する
コマンドを教える際は使用する言葉を統一することが大切です。「座れ」と「お座り」、「よし」と「グッド」など言葉を変えると愛犬が混乱してしまいます。
覚えるのが遅くなるので、一貫したコマンドを意識します。
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ワンちゃんへのしつけは、一人ではとても大変です。
しつけ教室、しつけ教材等プロのトレーナーの力を借りるのもおススメです。
しつけなど、プロにお任せすることを考えてもいいでしょう。
ワンちゃんへのしつけはとても大変です。 特に成犬のしつけは素人の手には負えないこともあるため、場合によってはプロにお任せすることを考えてもいいでしょう。 無理に頑張ってみても、しつけはすぐに効果が期待できるものではありません。 いつ終わるか分からないことを続けていると、飼い主さんがストレスを溜め込んでしまい、愛犬に当たってしまうこともあるでしょう。 そうなっては、しつけどころではありません。 もしも、「自分にはしつけは無理かもしれない…」と思ったら、限界を迎える前に専門家に依頼し、愛犬にあった正しいトレーニング方法をお願いしてみてください。
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関連記事:トイレのしつけの基礎をわかりやすく解説、重要な「トイレ」のしつけ
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まとめ
ここでは、「子犬のしつけを始める最適なタイミングや、しつけの準備や順番、注意点」等について判りやすくまとめてみました。
ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?
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愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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