「添加物を使用していないドックフードを食べさせてあげたい・・・」と多くの飼い主が希望しますが、果たして現状はどうなのでしょうか??
今回は添加物とアレルギーの関係を説明します。
食物アレルギーの症状の特徴
食物アレルギーは、食物以外を原因とするアレルギーと比べて、その症状にひとつ特徴的な点がみられます。それは、症状が広範囲にわたって表れることです。
通常、アレルギー症状は、背中やお腹など、体の一部に発疹や炎症などの症状が現れることが多いのですが、食物アレルギーの場合、症状が全身に及ぶ点が特徴的です。
また、ひどい下痢が続くといった症状が現れることもあります。食物アレルギーを発症した犬の中には、体の表面だけでなく、胃や腸にもアレルギー症状が確認されるケースがあり、そのため、食べ物の消化がうまくいかず、下痢止めなどの薬もあまり効かない、慢性的な下痢の症状につながるのだといいます。
さらに、ほかにも食物アレルギーの典型的な症状として、
・足の裏や指の間がかゆくなり、何度も舐めたり噛んだりする
・抜け毛が増え、場合によっては部分的にハゲができる
・フケが目立つ
・耳や口の周りなどが赤く炎症を起こす
といった症状がみられることもあります。
ただし、これらの症状が全身ではなく体の一部にとどまる場合、そのほとんどは食物「以外」が原因である可能性が高いといいます。
添加物とアレルギーの関係
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さらに、犬の場合は、食べ物とアレルギーの関係を考える上で注意しなければならないことがあります。それは、ドッグフードに含まれる添加物などの化学物質についてです。
私たち人間が普段口にする食材の中にも、もちろん添加物は含まれていますが、それらの用法・容量については、健康への影響が最小限度に抑えられるよう、法律で厳しく規制されています。一方、犬の主食となるドッグフードに使われる原料については、残念ながら人間の食べ物ほど規制が厳格ではなく、人用には使用を禁止された化学物質の使用が許されているという現状があります。
犬の食事を選ぶ際には、飼い主のが十分に商品を吟味しないと、人間であれば、とても口にしないような有害な物質を含んだものを与える危険性もあるということです。そして、それは、しばしば犬のアレルギー症状を引き起こす原因にもなるのです。
発がん性も指摘される一部の添加物
現在、ドッグフード業界では「低コストで日持ちが良くなる」「手軽に風味や鮮やかな色味を加えることができる」などの理由から、様々な種類の添加物が使用されています。とりわけ、この傾向は低価格帯の商品でより顕著に見られます。
その中でも、たとえば酸化防止剤(防腐剤)として使用されることの多いエトキシキンなどは、過去に戦争でも枯葉剤として使用された毒性の強いもので、発がん性も指摘されています。また、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)と呼ばれるものは、ガソリンの酸化防止剤としても一般的に使われています。
このような軍事・工業分野で使用されている成分は、当然のことながら食用として使用されることを想定してつくられたものではありません。にもかかわらず、当たり前のように、犬の主食であるドッグフードに含まれている・・・これがどれほど「ヤバい」ことかは容易に想像がつきます。
犬の体はとてもデリケートなつくりをしています
たとえば、花粉症などのアレルギー症状に関しても、犬も私たち人間と同様、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)に体が敏感に反応し、場合によっては、体調の面でもより深刻な影響を及ぼすことがあります。
犬のアレルギーの原因は、空気中に漂うホコリや花粉、散歩の途中で体の表面についたノミや、カーペットに付着したハウスダストなどさまざまなものがあります。
また、食べ物が原因となって発症する「食物アレルギー」があります。私たち人間でも、卵アレルギーや小麦粉アレルギーなど、特定の種類の食べ物に免疫が過敏に反応することで、食後に体がかゆくなったりという症状が出る場合がありますが、犬の場合も同様の反応がみられます(もちろん個体差はあります)。
化学物質を使用しない無添加ドッグフード
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肉や穀物類など、普段私たちが口にする食材が原因となって引き起こされる食物アレルギー。さらにドッグフードの場合は、これに人間には使用を禁じられた添加物などの化学物質による危険性も合わせて考えていかなければなりません。
そもそも、そのような化学物質の使用が禁じられているのは、人体に対する有害性を危惧してのことです。人間の体よりもデリケートともいわれる犬の体に、それらが有害でないはずはありません。実際に、そのような危険な添加物が原因となって、時に命に関わる様な深刻なアレルギー反応が引き起こされるケースさえあります。
そのような危険な現状を踏まえて考えると、やはりドッグフードは、出来る限り余計な添加物を使用していない無添加のドッグフードを選ぶに越したことはありません。現在では、無添加のドッグフードが国内でも当たり前のように販売されるようになっています。それらは不要な添加物を使用しないことはもちろん、お肉などの主要な素材にもこだわってつくられた結果、良質なタンパク質を豊富に含んでいます。
実際に、食事を無添加のものに変えることで、アレルギー症状が改善したという報告例は数知れず、鶏肉アレルギーだと思っていたけれど、無添加で上質の原材料を使用した鶏肉のドッグフードを与えても症状が出ないということも多くあります。愛犬の食物アレルギー対策の第一歩として、無添加のドッグフードを選ぶというのは、間違いなくベストな選択のひとつだといえるでしょう。
アレルギーの原因はタンパク質にあり
人の場合、食物アレルギーの原因となる食べ物の種類はさまざまです。そのため、もし、自身のアレルゲン詳しく知りたいと思えば、専門の医療機関で検査を受けるのが一番です。
一方、犬の場合はというと、人と比べ、原因となる成分にやや偏りがみられます。
犬の健康維持のため、とりわけ重要な栄養素のひとつとして「タンパク質」があげられますが、犬の食物アレルギ―症状の多くが、実は、このタンパク質を原因として起こるともいわれています。
ただ、一口にタンパク質といってもさまざまな種類があり、そのうちどの成分がアレルゲンとなっているかは一概にはいえません。
もし、万が一愛犬に食物アレルギーとみられる症状が現れた場合、すぐにできる対策として、今与えているドッグフードの使用を控え、これまでと違う種類のタンパク質を配合したドッグフードに変えてみるという方法があげられます。
また、価格の安いドッグフードほど、より質の低いタンパク質成分が含まれる可能性が高く、それらは良質なタンパク質に比べ、アレルギーを引き起こしやすいと指摘する声もあります。
結果が出やすい食物アレルギー対策
犬のアレルギーの原因は食べ物だけに限りません。そして、犬のアレルギー症状全体からみると、食物アレルギーの割合はそれほど高くないともいわれています。
しかし、その一方で、食物アレルギー対策はさまざまなアレルギー対策の中でも、最も力を入れるべきものだとの指摘もあります。それは、食物アレルギーに関しては、飼い主さんの工夫次第でアレルギーの原因を100%に近い割合で取り除くことが可能だからです。
たとえば、食物アレルギーとの比較でしばしば引き合いに出される花粉症やアトピー性皮膚炎の場合、季節による増減はあれど、原因となる物質は常に身の回りに存在し、いくら頑張っても完全に取り除くことはできません。
それに対して、食物アレルギーの原因となるのは、犬が普段口にするドッグフードやおやつであり、飼い主さんが自ら取捨選択することができます。この分野のアレルギー対策は、他のアレルギーと比べ、普段の努力と工夫が最も実を結びやすいものだといえるでしょう。
犬のアレルギー対策にいいドッグフードの選び方
犬の食物アレルギーと上手に向き合うためには、まずドッグフードの選び方に気をつけてみましょう。
実際に「ドッグフードを変えたらアレルギー症状が緩和した」という話はよくあり、薬を投与するよりも有効的な方法なため食事の改善を推薦する獣医師も非常に多いです。
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まずは食物アレルギー対策にいいドッグフードの選び方について紹介していきます。
単一タンパク源である
食物アレルギーは、食品に含まれるタンパク質が主な原因となっています。体が特定のタンパク質を異物だと認識すると、免疫システムが過敏に働いてアレルギーを発症します。
何の食品に含まれるタンパク質に反応してしまうのかを見分けやすくために、まずは1種類の肉や魚が使われたドッグフードを選んで1袋ずつローテーションしてみましょう。
これはアレルゲンを特定するためにも有効な手段であり、特定のタンパク質に敏感になってしまうことも予防しやすくなります。
ただし、その時はチキンが大丈夫でも、数ヶ月後に同じチキンを食べてアレルギー反応を示してしまうことがあります。またその逆で、その時はチキンが合わなくても、数ヶ月後にチキンのドッグフードを食べても問題なかったということもあります。
アレルゲンとなりやすい食品が使われていない
アレルゲンとなる食品は個々によって異なりますが、アレルゲンとなりやすい代表的な食品をあらかじめ避けておくことも対策するうえで大切なことです。
たとえば以下のような食品があります↓。
小麦、大豆、卵、乳製品、とうもろこし、じゃがいも、鶏肉、牛肉、豚肉など。
ただし、これらの食品が必ずしもアレルギーの原因となってしまうとは限りません。中には、鶏肉は大丈夫だけどラム肉で反応を示してしまうという犬もいます。
また、小麦や大麦、ライ麦などの穀物に含まれるグルテン(タンパク質の一種)もアレルゲンとなりやすいので気をつけましょう。
原材料がシンプルである
何の食品に対してアレルギー反応を示すのかを見極めやすくするためにも、原材料がシンプルで明確なドッグフードを選ぶようにしましょう。
読むのが億劫になるほどいろんな原料が混ざっていると、何に反応しているのか分からなくなります。
余計な添加物が含まれていない
保存料や着色料といった化学合成物質がアレルギーの原因となることもあります。
化学合成物質に関しては、加工の段階で使われた成分に関しては原材料に記載されていません。(記載しなくても可・・・となっています。)
そのため原因となる成分を把握することは本当に難しいのですが、なるべく合成サプリメント(ビタミンやミネラル)以外の添加物が入っていないドッグフードを選ぶようにします。
鶏や牛などの個体に抗生物質やホルモン剤といった化学薬品が使われていないかも、併せて確認されることをおすすめします。
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