トイプードルは、大型犬のスタンダードプードルを改良して生まれた犬種なので、成犬時のサイズが予定よりも「大きかった・小さかった」ということがあります。
そのため、
「今の体重でドッグフードは足りているの?」
「うちの子はどれくらい大きくなるんだろう?」
と、愛犬の体重や大きさを心配している
飼い主さんが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「子犬・成犬時の平均体重や、理想的な体型のチェック方法」についてご紹介します。
体重管理は長生きするために大切なポイントなので、肥満・痩せすぎ・シニア期の体重管理についても参考にしてみてください。
トイプードルの平均体重はどれくらい?
トイプードルは、生後6~7ヵ月頃までにぐんと成長し、それ以降は急激に大きくなることはありません。
成長が緩やかになる生後8~9ヵ月頃のサイズが、その子の生涯の大きさになります。
ちなみに、生まれた時点で成犬時の体の大きさは決まっています。“ 成長期にエサを少なく与えると小さく育つ ”ということはありませんので、しっかりと必要な食事量を与えてください。
それでは、子犬期の平均的な体重の増え方と、成犬時の平均的な体重についてそれぞれ見ていきます。
子犬の時期の平均体重
子犬の時期の体重は、予測された成犬時の体重によって異なります。
<子犬期の体重の推移>
成犬時の予測体重 |
2.5kg | 3.0kg | 4.0kg |
生後2ヵ月 | 0.8kg | 1.0kg | 1.3kg |
生後3ヵ月 | 1.2kg | 1.5kg | 2.0kg |
生後4ヵ月 | 1.6kg | 2.0kg | 2.6kg |
生後5ヵ月 | 2.2kg | 2.6kg | 3.7kg |
生後6ヵ月 | 2.3kg | 2.8kg | 3.8kg |
生後7ヵ月 | 2.4kg | 2.9kg | 3.9kg |
生後8ヵ月 | 2.5kg | 3.0kg | 4.0kg |
子犬の時期に予測される成犬時の体の大きさは、
・生後2ヵ月時の体重×3
・生後3ヵ月時の体重×2
このように計算されていますが、悪徳なブリーダーはエサを十分に与えずに小さく見せることがあります。注意しましょう!
そのため、上記の表はあくまでも目安として、この時期に必要な栄養と食事量を与えることがもっとも重要です。
子犬期の離乳食については、『子犬の離乳食を徹底解説!作り方や与える時期まで子犬が元気に育つための全知識』をチェックしてみてください。
成犬の時期の平均体重
トイプードルは体の大きさに違いが出やすいので、トイプードル全体の平均体重ではなく、体高(背中から足先)・体長(胸からおしり)でチェックしていきましょう。
<成犬時の平均体重>
体高・体長 | 体重 |
体高:23cm 体長:25cm |
2kg |
体高:26cm 体長:29cm |
3kg |
体高:30cm 体長:33cm |
4kg |
体高:34cm 体長:38cm |
5kg |
トイプードルとして認められているサイズは【体高24cm~28cm】ですが、予測よりも小さい・大きいということはよくあります。
平均体重にこだわってしまうと、栄養が足りない・多すぎるということもあるので、あくまでも目安として参考にしてください。
トイプードルの理想の体型とは
平均体重はあくまでも目安なので、「愛犬の理想の体重がわからない」と不安になってしまいます。
そんな時におすすめのチェック方法が、愛犬の体を触って確認する【BCS(ボディーコンディション)スコア】です!
実際の見た目や触った感覚で判断できるので、平均体重よりも愛犬の理想的な体型を知ることができます。
ただし、あくまでも素人が確認するための目安です。予防接種などの際に獣医師に診てもらい、自宅でも体重測定をして理想の体型をキープしましょう。
愛犬を抱っこしてから体重計に乗り、人間の体重を引くと、犬の体重を測定することができます。
小さな体のトイプードルにとって、100グラム単位の増減はとても大きな変化なので、定期的に測定してみてください。
トイプードルの体重管理は長生きのポイント
トイプードルの肥満や痩せすぎは、病気のリスクがあります。
しかし、
「ついついおやつをあげすぎてしまう」
「なかなかご飯を食べてくれない」
といった理由で、体重管理がうまくいかないと頭を抱えていませんか?
健康のためにも、肥満・痩せすぎ・シニア期は体重管理がとても重要です。それぞれの病気のリスクや対処法について紹介しているので、愛犬の状態に合わせて確認してみてください。
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肥満のリスクと対処法
トイプードルは体の大きさに違いがあるので、“ 理想体重を15~20%超えている ”または“ BCSスコア4~5 ”が肥満となります。
肥満は病気のリスクが高まり、寿命が大幅に短縮する危険性があるので、食事や運動を見直すことが大切です。
<肥満の病気リスク>
・免疫力の低下
・循環器と呼吸器の問題
・糖尿病
・関節炎などの骨関節疾患
・心臓や血管の疾患
・尿路結石
肥満の原因の多くが、食事やおやつの与えすぎによるカロリーオーバー。
「かわいいから」「欲しがるから」と、必要以上に食べ物を与えてしまうのはNGです!
犬は与えられたものを食べるので、飼い主さんがコントロールしなければ、愛犬の健康を損なうという結果に繋がってしまいます。
<ダイエット方法>
・食事が好きな子→ご褒美はおやつではなくフード1粒に切り替える
・早食いの子→1日の食事量は変更せず食事の回数を増やす
・運動不足の子→運動量を増やす(1日15~30分程度)
肥満のトイプードルは、心臓や関節が弱くなっている可能性があります。
少しの散歩で呼吸が乱れたり、関節をかばう様子がある場合は、すぐに動物病院で診てもらってください。
痩せすぎのリスクと対処法
意外と多い「食欲にムラがある」「ご飯を食べてくれない」というお悩み。
ただ食が細いだけで、必要な栄養が摂れている場合は体型に影響がないのですが、BCS1の場合は注意が必要です。
<痩せすぎの病気リスク>
免疫力が低下して感染症にかかりやすい
痩せすぎの原因は、食事の問題や病気が隠れている可能性があります。
<原因別の対処法>
・食欲がないor食べても太らない
→生まれつき肝臓の機能が弱いということもあるので、動物病院での検査がおすすめです。
・食べているのに体重が増えない→パッケージの体重別適正量が足りていない可能性があるので、フードを増やしてあげましょう。
・食べてくれない→ドッグフードを温めるなど、食欲を刺激する工夫をしてみてください。
シニア犬の体重管理
トイプードルは7~8歳頃からシニア期に突入します。
「シニア期になったから老犬用のフードに切り替えた」という人が多いかと思いますが、シニア用のフードはカロリーが低いので注意が必要です。
成犬時と運動量も変わらず元気な場合は、シニア用のフードでは栄養不足になってしまうことがあります。
逆に、体力の衰えにより運動量が減っている場合は、成犬用のフードではカロリーが高く肥満に繋がってしまいます。
<シニア期の体重管理>
・食欲はあるが運動量は減った
→シニア犬用のフードに切り替えましょう。肥満の場合は、足腰への負担が少ないプールがおすすめです。
・食欲が落ちて徐々に体重が減った
→フードが食べにくい場合はふやかしてみましょう。体重増加には、肉や魚のタンパク質をプラスしてみるのもおすすめです。
シニア期の体重管理は、個体差の見極めがとても重要です。しかし、小さな変化には気づきにくいこともあるので、定期的に動物病院で健康チェックをしてもらうと安心です。
まとめ
ここでは、
①トイプードルの平均体重はどれくらい?
②トイプードルの理想の体型とは
③トイプードルの体重管理は長生きのポイントについて、詳しくご説明をさせていただきました。
トイプードルは体の大きさに個体差があるので、
- 子犬期…成犬時の予測体重別にチェック
- 成犬時…体高・体長別にチェック このように、ステージごとに平均体重の目安を参考にしてみてください。
肥満や痩せすぎは、生活の質を落としたり寿命を縮める危険性があるので、【BCS(ボディーコンディション)スコア】などを利用しながら、日頃から体重管理を心がけていきましょう!
飼い主さんが病気を自己診断するためではなく、あくまでも獣医さんにワンちゃんの症状を説明するときの参考としてお読みください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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