【犬と暮らす】暑さ対策

「スイカ」は犬が食べても大丈夫ですか?与え方と注意点を解説。

 

 暑い夏になると、キンキンに冷やしたあまーいスイカが恋しくなりますね。 

「犬ってスイカを食べていいのかな?」
「犬も夏バテしそうだし。でも下痢になるって聞くから心配・・・」と
 不安になりますね。

スイカには利尿作用もあるため、心配する声が多くあるのも事実ですが、適切な量を与えればメリットもたくさんあります。

犬にスイカを与えても大丈夫です。
しかし与えすぎはアレルギー症状を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

ここでは、水分補給にも役立つ、「スイカは犬が食べても大丈夫?」等について判りやすく説明します。

  1. すいかは犬に与えても問題ない食材
  2. 犬がスイカを食べるメリットは?
    1. 腎臓が弱い犬は利尿作用が良い
      1. 腎臓が弱いとどうなるの?
      2. ◆犬の場合は特に知らぬ間に毒素が蓄積され、気付いたら発症していたというケースが多くあるので普段から注意しておきましょう。 ・おしっこの回数や量が増えた、 ・水を飲む量が増えた、・・・という場合には特に注意してください。
      3. スイカを食べておしっこの回数を増やす
      4. 水分をしっかり摂り、病気予防を・・・
    2. 健康に良いとされる栄養成分が多い
      1. スイカの持つ栄養素
      2. ◆スイカに特に多く含まれているのが、 ・カリウム ・ビタミンA ・ビタミンC・・・・です(水分除く)。 参考:食品成分データベース(文部科学省)
      3. 疲労回復効果のカリウム
      4. 老化防止効果のビタミンA
      5. 免疫力向上効果のビタミンC
        1. ビタミンCには免疫力向上効果があるので、不足してしまうと免疫力が下がってしまいます。すると関節疾患の発生や、骨折する可能性が高まってしまうので気を付けましょう。
    3. 夏バテ解消・水分摂取に効果的
      1. スイカで夏バテを予防する
  3. すいかの栄養成分
        1. 赤い果肉を持つすいかは、100グラムあたり89.6グラムが水分と、暑い季節の水分補給にぴったりです。 栄養面では、β-カロテンやカリウム、リコピンが多く含まれています。 (※文部科学省 日本食品標準成分表より参考)
  4. 犬にスイカをあげる時の注意事項
    1. スイカをあげすぎない(糖分の過剰摂取対策)
      1. 食べ過ぎは肥満のもとです
      2. 犬も肥満になります、糖分の過剰摂取はNGです
      3. 犬が肥満になると?・・・どうなる?
    2. スイカの種や皮はあげない(消化不良対策)
      1. 種や皮はできる限り取り除こう
    3. 常温であげる(下痢対策)
      1. スイカは常温であげる
    4. 初めてあげる時は少量から(嘔吐・下痢などのアレルギー対策)
      1. 初めてあげるときは、まずは一口分にしてみて
    5. すいかの与え方
      1. ◆与える量は、初めて与える際には一口程度の少量からはじめ、 ・小型犬は10~30グラム、 ・中型犬は30~50グラム、 ・大型犬は50~100グラム、・・・程度を目安にするとよいです。
    6. アレルギー
    7. スイカの加工食品
  5. 犬にすいかを与えるとおしっこが増える?
  6. 熱中症や夏バテ対策に水分補給をしっかりと・・・
  7. まとめ
    1. 関連

すいかは犬に与えても問題ない食材

すいかは夏の代表的な食べ物ですね。飼い主さんの食卓に並ぶ際に、「愛犬に与えても大丈夫?」と気になった方はいませんか?スイカスイカは、与える量に気をつければ、犬に食べさせることができる食材です。

犬がスイカを食べるメリットは?

実は私たち人間と同じように、ただおいしいだけではなく、犬にとってもスイカを食べることはメリットがあります。犬がスイカを食べることのメリットは以下の3つです。

腎臓が弱い犬は利尿作用が良い

腎臓が弱いとどうなるの?

犬の中には人間と同じように腎臓が弱いワンちゃんもいます。

腎臓とは胃や肝臓のうしろ側にある臓器で、一番の役割は尿を作ることです。人間と同じように犬も老廃物を尿とともに排泄しますが、腎臓が弱い場合にはそれがうまくできません。

そのため腎臓が弱いと、血中の老廃物をうまく排出することができずに毒素がたまってしまいます。すると尿毒症という病気になる危険性が発生します。

腎臓の働きが弱り、尿とともに老廃物をうまく排出することができないと体内に老廃物が溜まってしまい、下痢や嘔吐の症状の原因になります。

この状態が続くと、過剰な水分を排出してしまうので脱水症状を引き起こします。
そしてもっとも恐ろしいのが、腎臓病の発症は気づきにくいということです。

◆犬の場合は特に知らぬ間に毒素が蓄積され、気付いたら発症していたというケースが多くあるので普段から注意しておきましょう。 ・おしっこの回数や量が増えた、 ・水を飲む量が増えた、・・・という場合には特に注意してください。

 

スイカを食べておしっこの回数を増やす

スイカは成分の約90%が水分でできています。つまり、手軽な水分補給にぴったりの食材ということです。
 
腎臓が弱い子はおしっこの回数も減ってしまうので、スイカをおやつ代わりに与えれば、おいしく水分補給が可能になります。

そしてスイカには利尿作用があるため、自然とおしっこを促すことができます。

 
普通の水を多く飲んでくれる場合にはいいのですが、なかなか飲んでくれない場合もあります。
その原因として考えられるのは、味のない水を飲みたくないと思っていることです。
そのためあまいスイカでおいしく水分補給をさせてあげましょう。
 

水分をしっかり摂り、病気予防を・・・

 
しかし、腎不全の犬にとっては水分だけでなくカロリーも必要です。腎臓が弱い飼い犬にスイカを与えて安心するのではなく、全体的な栄養バランスにも気を遣ってあげてください。

 

健康に良いとされる栄養成分が多い

スイカの持つ栄養素

スイカには水分が多く含まれているので、栄養があまりないイメージがあるかもしれません。しかしスイカには豊富な栄養素が含まれています。

◆スイカに特に多く含まれているのが、 ・カリウム ・ビタミンA ・ビタミンC・・・・です(水分除く)。 参考:食品成分データベース(文部科学省)

それぞれの栄養素の役割を説明します。

疲労回復効果のカリウム

利尿作用があるカリウムには腎臓が弱い犬や腎臓病予防にも効果が期待できます。
そのほかにも疲労回復効果もあります。
 
それは利尿作用により、不要な塩分を尿とともに排出させるからです。
 
ただしスイカの食べすぎには要注意。カリウムの過剰摂取は高カリウム血症や下痢を引き起こします。
 
体調を見ながら少量ずつ与えるようにしましょう。
 

老化防止効果のビタミンA

脂溶性(脂に溶ける)ビタミンであるビタミンAには抗酸化作用があり、老化防止に役立ちます。犬はβ-カロテンからビタミンAを生成することができます。
 
皮膚や粘膜を健康な状態に保つ手助けする効果や、呼吸器系の手助けもしてくれます。また、表皮細胞の成長や皮脂の産生を調節してくれるので、フケの発生も抑えられます。
 
ビタミンAが不足すると毛ヅヤが悪くなってしまいます。
 
ただし食べ過ぎると、ビタミンA中毒を引き起こす可能性があるので気を付けましょう。
もしビタミンA中毒になってしまうと、肝臓の機能が衰えてしまったり、嘔吐をしてしまいます。
 

免疫力向上効果のビタミンC

抗酸化作用を持つビタミンCは、疲労回復や免疫力向上に役立ちます。
ただし、健康な犬は体内でビタミンCを作り出すことができるので、必須の栄養素とはいえません。
 
しかし油断は禁物です。犬が一日に必要とするビタミンCの量は、小型犬で500mg程度~大型犬で3000mg程度とされています。
 
それに対し、犬が体内で合成できるのは、1日で最大約60mgだと言われているので、気にしていないと不足してしまう可能性があります。
 
 
ビタミンCには免疫力向上効果があるので、不足してしまうと免疫力が下がってしまいます。すると関節疾患の発生や、骨折する可能性が高まってしまうので気を付けましょう。

夏バテ解消・水分摂取に効果的

スイカで夏バテを予防する

スイカは約90%が水分でできているので、手軽に水分補給をすることができます。
特に暑い夏には犬も食欲が落ちてしまいます。

そんなときにおやつ代わりにスイカを与えることで、手軽に水分補給をさせることができます。またスイカには豊富な栄養素も含まれていますので、夏バテ解消にも効果が期待できる食べ物なのです。

すいかの栄養成分

すいかは、植物の分類上野菜とされていますが、私たちの食生活の中で果物としても分類することができます。

赤い果肉を持つすいかは、100グラムあたり89.6グラムが水分と、暑い季節の水分補給にぴったりです。 栄養面では、β-カロテンやカリウム、リコピンが多く含まれています。 (※文部科学省 日本食品標準成分表より参考)

関連記事:【ブッチ ドッグフード】の口コミ評判は?安全性を徹底検証②

犬にスイカをあげる時の注意事項

スイカをあげすぎない(糖分の過剰摂取対策)

食べ過ぎは肥満のもとです

スイカは可食部100g当たり37キロカロリーと低カロリーです。
そのため大量に摂取しなければ糖分も特に気にする必要はありません。

しかし人間と同じくらいの量は犬にとっては多すぎるので、肥満の原因となってしまいます。犬の体格に見合った量を与えてあげましょう。

犬も肥満になります、糖分の過剰摂取はNGです

スイカを大量に食べることで糖分を過剰摂取してしまうと、肥満になります。
これは人間も犬も同じです。

犬は1歳の時から基本的に体重が変わらないといわれています。
そのため1歳の時と比べて体重が増えていたら肥満の可能性があります。

犬の肥満度をはかる方法として、BSC(ボディ・コンディション・スコア)というものがあります。

おもに肋骨と腰をさわって確かめていきます。スコアは5段階に分かれていて、どこに当てはまるかで体型の管理をできるようになります。

やり方は決して難しくないので、スキンシップと合わせて日ごろからおこなうようにしましょう。

参考:ペットライン BSC(ボディ・コンディション・スコア)

犬が肥満になると?・・・どうなる?

肥満になってしまうと、呼吸器や循環器に影響を及ぼします。それだけでなく、四肢や腰にも負担がかかってしまうので歩行が困難になり、さらにほかの病気を併発するリスクもあります。

犬にとってもスイカはおいしい食べ物なので、一度味を知るとたくさん欲しがることがあります。

かわいいワンちゃんにはついつい欲しがるままに、あげたくなってしまいますが、あげすぎには注意してください。。

スイカの種や皮はあげない(消化不良対策)

種や皮はできる限り取り除こう

スイカの種の詳しい成分はわかっていませんが、老化を促進させる成分があると考えられています。そのためできるだけ取り除いて与えるのが望ましいでしょう。

しかし全部の種を取り除くことはなかなか大変ですので、そこまで神経質にならなくても問題ありません。よほど大量に食べてしまわなければ、不要物として排泄されます。

また皮に関しても種と同様に取り除くようにしましょう。スイカは皮に近いほうが栄養価が高いとの情報もありますが、外皮はとてもかたいため消化不良を引き起こしてしまいます。

チワワなどの小型犬であれば、中型犬や大型犬よりも気を付けるようにしましょう。スイカを与える際には、皮を除いてから与えるようにします。

常温であげる(下痢対策)

スイカは常温であげる

冷えたスイカほど美味しいものはありません。
しかし、犬に与える際には、常温で与えるようにしてください。

冷えたスイカは犬の胃腸に負担になってしまいます。
犬もお腹が冷えると下痢や嘔吐を引き起こしてしまうので、できる限り常温で与えます。

下痢を起こしてしまうと脱水症状にもつながります。

ただし、ぬるいスイカへの食いつきがあまりよくないときもあります。そのようなときには常温よりホンの少しだけ冷やして与えるとよいです。

初めてあげる時は少量から(嘔吐・下痢などのアレルギー対策)

初めてあげるときは、まずは一口分にしてみて

スイカはウリ科の食べ物なので、アレルギーを持っていると嘔吐や下痢などを引き起こしてしまいます。アレルギーの有無はわかりにくいので、初めて上げるときにはまずは一口にします。

そのまま様子をみて、何も問題がないようであれば再度与えるようにします。

与える量ですが、体の大きさにあわせて15g~30gを目安にしてください。
実際に準備するととても少なく感じますが、犬にとっては適量になります。

多く与えすぎると体に負担がかかったり、肥満になったりしてしまうので「少ないかな?」と思う程度で適量だと考えてください。

すいかの与え方

愛犬にすいかを与えるときは、皮と種を取り除き、可食部を小さくカットして与えましょう。

◆与える量は、初めて与える際には一口程度の少量からはじめ、 ・小型犬は10~30グラム、 ・中型犬は30~50グラム、 ・大型犬は50~100グラム、・・・程度を目安にするとよいです。

アレルギー

スイカにアレルギー反応を示す犬もいます。

初めて愛犬にスイカを与える際は、果肉や果汁を少量与える程度にとどめてください。

このとき、顔や体をかゆがったり下痢のような消化器症状が見られたりする場合は、アレルギー反応を示している可能性があります。その場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

特に体調に変化がなければ、少しずつ与える量を増やすようにしてください。

スイカの加工食品

◆スイカの加工食品、ジュースや缶詰などを犬に与えても問題ありませんか?

スイカを使った人間用のゼリーやジュース、アイスといった加工食品は砂糖が大量に使われていることが多いため、犬には与えないようにしましょう。

また、スイカに見立てたパンやクッキー、アイスなどもありますが、やはり砂糖が多く使われていると考えられます。

さらには、種の部分がチョコレートでできていることがあります。チョコレートは、中毒を引き起こす可能性があるため、これらの加工食品も犬には与えないようにしましょう。

すいかは甘いので、犬が欲しがるかもしれませんが、飼い主さんが与える量を調節してあげてください。

犬にすいかを与えるとおしっこが増える?

 犬にすいかを与えるとおしっこが多くなることがあります。

これは、すいかに含まれている水分量が多いこと、与えた量が多いこと、すいかに含まれるカリウムの利尿作用によって起こるものですので、

必要に応じてトイレの誘導回数を増やすなどのケアをしてあげましょう。

熱中症や夏バテ対策に水分補給をしっかりと・・・

真夏から残暑と、まだまだ暑さは続きます。まずは、愛犬が熱中症や夏バテを起こさないためにも、こまめな水分補給や室内の温度管理、お散歩時間の配慮などの暑さ対策をしっかり行います。

「お水だけ与えると飲んでくれない」という場合は、食事にお水を加えたり、水分を多く含む食材を与えたり、お水の食器の中に愛犬が好きなトッピングを混ぜるなどの工夫をするとよいです。

まとめ

ここでは、水分補給にも役立つ、「スイカは犬が食べても大丈夫?」等について判りやすくまとめてみました。

ご心配な点や不明な点は、解決できましたか?
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愛犬の健康を守ることができるのは飼い主さんだけです。
正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活にお役立ててください。
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