大切な愛犬には安全で良質なドッグフードを与えたい――。
今回は、ドッグフードの安全性や安全なドッグフードを選ぶポイントについて解説します。
安全なドッグフードを選ぶポイント
まず初めに、ドッグフードの安全性について知っておきたい知識や、ドッグフードの選び方について解説します。
ドッグフードの安全性を守る「ペットフード安全法」について知る
「ペットフード安全法」は、海外で起きたペットフードの有害物質混入による犬や猫の健康被害事件をきっかけに、2009年に日本で制定されました。
この法律では、安全なペットフード流通のための守るべき基準や規格が、国によって設けられてます。事業者はそれを守って製造・輸入・販売することが義務付けられているほか、同法で定められた基準・規格を満たしていないドッグフードは、国から廃棄・回収などを命令されるケースも。
日本で流通しているドッグフードは、すべてこの法律に従ったものになっているので、安心して愛犬にあったものを選んであげてください。
主食には「総合栄養食」のドッグフードを選ぶ
ドッグフードは目的別に、「総合栄養食」「間食」「療法食」「その他の目的食」に分類され、そのなかで犬の主食として推奨されているのが、「総合栄養食」と表示されているドッグフードです。
総合栄養食とは、そのフードと水を与えるだけで犬の栄養基準を満たし、表示された成長段階の健康を維持できるよう調整されたフードのことで、ペットフード公正取引協議会が定めた分析試験もしくは給与試験をクリアした製品のみが、「総合栄養食」の表記を認められています。
「総合栄養食」は客観的な栄養分析結果を保管しておくことが必須です。健康な犬の毎日の主食は、公正取引協議会が定めた「総合栄養食」から選ぶようにしてください。
愛犬の年齢や体型に合ったものを選ぶ
育ち盛りの子犬と成長が落ち着いた成犬では、体重あたりの必要なエネルギー量や栄養バランスが異なるため、ライフステージ(年齢や肥満などの生活状態、妊娠などの生理状態)に合ったものを選ぶことが大切です。
◆ライフステージ別ドッグフード選びのポイント
・子犬・・・少量で効率よく必要なエネルギーや栄養素を消化・吸収できること。
・成犬・・・栄養バランスを崩さずに肥満を防げること。
・肥満傾向・・・ダイエットには食事量を減らすのではなく、フード内のエネルギー量をコントロールすることで対応。
・妊娠/授乳期・・・母犬だけでなく子犬の分まで栄養が必要なので、専用のフードでたっぷり栄養を摂らせることが大切。
・シニア犬・・・食欲や消化・吸収能力が衰えるため、エネルギー効率がよいこと。
※肥満傾向、高齢期については総合栄養食の栄養基準がないので、各メーカーの考え方に基づいて開発されています。
愛犬の体質や健康状態に合ったものを選ぶ
愛犬の体質や健康状態によっては、以下のようなフードを与える場合もあるでしょう。
- 機能性ドッグフード:特定の健康状態をサポートするために、栄養素などが調整されたフード
- 犬種別ドッグフード:その犬種の体格や被毛の特徴、かかりやすい病気などに配慮して、栄養素が配合されたフード
- 療法食:病気や健康状態の治療・回復を目的に栄養バランスが調整された、食事管理に使用されるドッグフード
パッケージ表示の見方については下記の記事(只今作成中・・・)で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
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